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もんく [とある南端港街の住人になった人]

苦しみたい遺伝子

誰もがあえて何か苦しもうとする事などは無い、
と考えていると思う。

好んで苦しい選択をしてみるとか、
好んで困難な境遇に入ろうとか、
きっと誰もが、そんなヤツはいない。

そう、普通は思う。

が、実際はどうか?
そんな事は絶対に無い。
多くの人間は苦しむ事が大好きだ。
世界中の誰もがそうかどうかはわからないが、
少なくとも日本人はその傾向が強い。
何かあるとすぐに規制を求める。
規制、法律で自分自身ががんじがらめになるのを
全然気にしない。

そのがんじがらめで安心を得ようとする。


さて、日本人だけか?
いやいや、このマレーシアでもそう言う人はいる。
特に中華系はそうだ。
他人を決まり事で縛ろうとする傾向は強い。
他人ばかりか、自らをもそうする。


今日、ある事でちょっとした話し合いがあった。
これまでのルールをちょっと変えようとする件で。
ルールを変えると自分たちにちょっとしたメリットがある。
が、同時に話し合いに参加していない下のレベルのスタッフの
勤務形態に影響が出る。


そう言う時、彼らは締め付け側の意見を言う。
下のレベルのスタッフの手綱が緩むのが許せないのだ。
下を締め付ける事に対しては何の躊躇も無いらしい。
それは同時に自分たちへの締め付けともなる。
あまり現実的とは思えないが、
彼らにはそうは感じられないのだ。
結果、締め付けが優先になってしまう。


根底には他人を管理したいと言うのもあるし、
中華系らしく管理されるのが普通と言うか、
好きなのだろう。
台湾、シンガポール、中国と中国人のいる国は全部そうなっている。
どこも例外無く強権国家だ。



こちらか側から見れば、
あの程度の事にルールなど無くとも
同じ所で毎日働いている者どうし、
ある程度信頼できるはずで、
どちらかと言うと管理も何もせずに放っておく方が面倒はないし、
そんな事にコストをかける事も無く平和でいられるはずだ。


ま、そう言うわけで、日系企業に中華系が多いのは
似たような嗜好を持つからなのか、と納得できそうだ。
日本人も中華系も同じ苦しみたい遺伝子の申し子なのだ。
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