もんく [とある南端港街の住人になった人]

駆け引き その2

だいたい相手が30代と若いって事は技術者としてだってこちらから見れば素人のようなもの。ビジネスマンとしてだってヒヨッコヒヨッコ。それに彼らにはいろいろな意味で教えてくれる人がいない。相談する相手が全然いない。

だからいろいろ教えてあげる。(「やる」じゃなくて「あげる」。それはお客様だから。)
客「装置をこんなふうに改造したい。」
(上司にお金の事は言いにくいからタダでやって欲しいと思っている。)
私「それは仕様外ですから営業を通して見積もりを出すようにして良いですか。」
客「この改造にいくらかかりますか。」
(こう聞いてくる人はかなり良い方。どうにかしてあげようと思う。)
一応普通の対応の後にいろいろ話を聞いてあげる。
ここでいろいろ話を聞いて、本当に何が問題なのかを聞き出す。
...........
いろいろ聞いていくとそのエンジニアが何を問題だと思っているか、どんなデータを持っていて、逆に持っていないか、そして根拠の無い何かを信じ込んでしまっているか、その為にいかに短絡的で安易な結論に達してしまっているかがよくわかってくる。

若いってのはそんなものなのである。
「ああ、自分は子供に産まれて来なくてよかったなあ」と思ったりする。

その3に続く。
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