もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

駆け引き その3

そんな訳で先日は彼らの試験データをメールで送ってもらって見てみた。
さすが若いエンジニア。エクセルにたくさんの数字が羅列(られつ)されていて、その一番下のセルに平均値、最大値、最小値が算出してあった。

その値が可否判断の基準とは言えこれじゃ落第だ。こんな数字だけじゃ可否判断以外何も読み取れない。次にどう改善して良いか方向性が全くわからないじゃないか。

仕方ないなあ........と、ホテルでテレビを見ながらデータをグラフにしてみる。
この数字の究極の行き先はあっちの方のはずだと想像しながら最適なグラフを選んで、それから近似曲線も選んで引いてみる。(パソコンは便利だと感じる瞬間....手描きの時代にはこうしてテレビ見ながらじゃできなかったものなあ。)
うーん。サンプル数は少ないがだいたいの傾向はわかるようになった。

その後メールでお客のエンジニアに今度ミーティングしましょうと下手クソ英文で送信。
すると後日、お客のエンジニアが数人連れ立ってやってきた。
私「先日のデータからはこんな事が読み取れますよ.....」
(とA3に印刷した幾つかのグラフを見せる。)

一通り説明した後に結論。
私「先日そちらから出ていた改造のプランだと、悪い方向に向かってしまいますよ。」
客「なるほど、そうですね。」
(感心した様子。もともと君たちのデータなんだけどね。完全に他人のふんどしで相撲状態。)
自分たちが考えていた方法が間違っていそうだとわかってもらったところで、
私「こんな方法かこっちの方法なら良いのではありませんか?」
(こっちとしては普通の案だと思うんだけど、ここまで来るのにちょっと回り道しちゃったかな?!)

とか何とか言ったあたりでだいたい結論に達するものだ。
最後には「感謝します」とまで言われる始末。
嬉しいけれどね。
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