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もんく [とある南端港街の住人になった人]

道に落ちてた子猫

1週間ぶりの通勤。

車に乗って走る。走る。走る。ずーっと走る。もうすぐ仕事場と言うところで交差点に差し掛かる。交差点100mほど手間から少し渋滞でノロノロ。

あれ?前方の車の動きが怪しい。何やらある1点でヨロヨロしている。道に穴でも開いているのか? ずっと近付いて行くとわかった。子猫だ。

1ヶ月位の子猫が2車線あるうちの中央側の車線の真ん中に這いつくばっている。ニャーニャーと大きな声で叫んでいる。まだヨチヨチ歩きなので車はたやすく避ける。避けると言うより跨いで通る。踏まないように上手く車の中央に猫が来るように走っている。

おぉ、今はどうにか轢かれずに済んでいるが、きっといつか轢かれるだろう。

反射的に車を左に寄せてハザードランプを点滅させる。ドアを開けて後ろの車に合図して止めた。もう子猫は左車線に入って来ていた。走り寄って首筋を掴んで車に戻った。

点検、点検。

ああ良かった。どこにも傷は無い。骨折なども無い。良く見ると毛並みが良い。少し長毛気味の黒っぽいトラだった。

助手席の床に子猫離す。バリバリバリ。あっ、子猫、ダッシュボードの中に入って行く。おい、待て待て!、そこに入るんじゃ無い。が、時すでに遅し。下から覗いてももう見えない。仕方ない。このまま出勤しよう。


で、結局昼過ぎまでダッシュボードの中にいた。移動して移動して結局最後はグローブボックスの中に入ったところを捕まった。


想像するに、親に車のどこかの隙間に隠されたのだろう。そのまま車に走られて交差点の近くでポトリと落とされたのじゃないだろうか? 猫にしてみれば珍しい話ではないけれども。轢かれないで良かった良かった。親とは生き別れになてってしまったけれど、マレー人の家に引き取られる事になったから今後のご飯には困らないだろう。せめて長生きしてほしい。
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