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もんく [とある南端港街の住人になった人]

朝から呼び出しだ!

現場管理をさせている男を朝から呼び出し。

始業時刻少し前に事務所に来るようにとメッセージを入れた。


昨日、たっぷり1時間ほど、すべき業務に関して言った。
これまでやっていなかった事。
遅れている事。
その意味。
期待される仕事のやり方。

別に今に今、急にそれを言っているわけではなくて以前から言っている。
が、満足できる結果が得られていない。

なので再度確認させたと言うわけだ。


あまり、こうしろああしろ、と言うのは好きではない。
なぜなら人はいくら業務とは言え自由であると思っているし、
やらなければいけない事は既にジョブスコープで知らされている。
どうやるかは本人に任されると言うのが基本なのである。

昨日のその結果、これまでのやり方を反省してやると言った。
なので今朝どう変わっているかを見てみたが、
実際には何もしていない。
昨日の今日で時間がまるで無かったわけではない。
が、すべき事ができていない。


と言うわけで、呼び出し。


例によってマレーシア人は失敗しそうな事は避けて通るクセがある。
こちらは失敗は許されると言っている。
が、長年のクセはなかなか抜けない。
言われたその場ではやるやると良い返事をするが
それはその場が良くなるための返事であって、
心からそう言っているのではない。


東南アジア的倫理感としては、
人前で事を荒立ててはいけないと言うのがある。
まさにそれだ。

仕事以外でもそうで、スーパーマーケットでも
他人との話の中でもそれは感じられる。
XXしても良いですか?とか、XXXは可能ですか?と問うてみた場合、
99%の答えは
"Can"である。
強調する時はキャン・キャンと繰り返して言う。
(日本人てきには子犬の鳴きまねっぽく聞こえて面白いと言えば面白い響き。)
キャンでない時はOKと言う。
これ、まさにマレーシア的だ。


こちらは別にその場の雰囲気を良くしたいなどとは全く思っていない。
あの人はうるさい、と思われても全然かまわない。
と言うわけで、これでまた進まなければ何度でも呼び出しだ。
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