前にも書いた事があったけれど、部下の給料を決めるために各人の評価と言うのをする事になっている。これに関してこれからはこれまでのように一般的な評価をするのを止めることにした。
会社が配っている紙にある評価は規律を守る、誰かと協力して仕事ができるとか、仕事の量、仕事の質、その他のごく一般的な内容になっている。何がどうなるとそれを良いとするのか、悪いとするのかは評価者に任されている。有り勝ちな事だけれど、匙加減が人によって違うし去年と今年で違ってしまう。
だからまじめにやろうとするとけっこう困る。
なのでこれからは単に報告書の数と質だけで評価する事にした。しかも報告書を書いたあとに自己申告であるフォームの中にそれを記入しないといけない。報告書が出ていてもそこに記入が無いと評価の対象からは外れる。まして物理的に仕事をしたとしても報告書が無い場合はした事にすらならない。
これだけ聞くと厳しいかと思われるかもしれないが、報告の内容は議事録でも良いしアクシデントの報告でもクレームへの対応報告でも、さらには自分で見つけた問題と思われる事に関してでも何でも良い。やろうと思えば1日に10でも20でも書いて点数稼ぎができる。そして初期の報告書の修正版の第2版も1つにカウントできる。
それに、多少勤務時間が短かったとか休憩時間を多く取ったとか、何かヘマしたとかそう言うのは何も考慮しない。仕事ができていて報告書が出ていれば問題ない。特に自分のヘマを報告するのはプラスとして扱う。
なぜ報告をこれだけ大事にするかと言うと、企業にとって一番大事なものだからだ。物は来て出て行く。お金も来ては出て行く。残るのは情報と言う財産だけ。人の持つスキルは低くても仕方ない。でも情報を残す事ができていれば最低限仕事をしていると解釈する。さらに言われた事でなく、自分で発信する内容であればもっと良い。
マレーシア人、レベルに関係なくこれが全然できないのである。だから去った後に何も残さないか、悪くすると何か持って出て行ったりする。