前から思っているのだけれど、マレー人は一度に2つの事ができないらしい。ほんの簡単な事でも同時に2つの事をやる事が不可能だ。
例えば今日、ある試験を機械を使ってやっていた。試験と言っても段取りをして動かして後は問題があるかどうか見ていれば良いだけ。ずっと忙しいわけではないので、片手間にパソコンでも持って来て前日の報告書をちょっと書いたり、次の段取りをしたりできる。
少なくとも自分にはそれは簡単にできる事のように思われる。が、マレー人にはそれが相当無理な事であるらしい。一つの事をしている時に別の事にちょっと切り替えてやれないらしく、ほんの5分の回り道ができない。
不思議だ。同じ人間なのかとすら思えてきてしまう。
また、何か別の事を言われてそれを開始する事ができない。不意に何かしなければならなくなった時に、身体が動かない。思うに脳みその中で何か逡巡があって手足に到達するのが極端に遅いと思われる。
関係あるかどうかわからないが、車の信号待ちからの出足が極端に遅い。青になって進んでも良い状態から発信するまでの時間がビックリするほど長い。だから信号が青に変わって次の赤までに出られる車の台数が少ない。
こう言うのは何か訓練の問題なのか?それともハードウェアとしての脳の性質なのだろうか? これはわからない。
そう言えば、前に辞めて行った通訳、日系他社でエンジニア的な仕事もしていたらしかったが、その男も一度に2つの仕事はできなかったようだし、仕事もとても遅かった。あまり、いや"多少"複雑な事は何もできなかった。それでもエンジニア的な勉強はどこかの学校でして来たらしい。(あのペースで勉強させてくれる優しい大学ってどこなんだ?)
そうしたわけで、マレーシアでは中間管理の人間が入るほど仕事のペースは極端に遅くなってしまう。1時間で終わる事が1ヶ月かかると言うと誰も信じないと思うけれど、本当にそのペースなのだ。
こう書いているが実際の事例は限られているのでこれが本当に全部に当てはまる一般的な事かどうかはわからない。なのでマレーシア全体でこうだと断言しているわけでない事をお断りしておきます。