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もんく [とある南端港街の住人になった人]

ゴミを拾わないのは低賃金労働者の救済か?

Twitterで昨日、ちょっと気になる事書いている人がいた。何かTwitterの中では有名人らしい。

何が書いてあったかと言うと、日本人は自分でゴミを出さないとか拾うとかしてしまうけれど、そうしてしまうと低賃金で働く人の仕事を奪う事になると。(ここからは別の人が付け足していたかもしれないけれど、) どこかの国のお金持ちはそう言う人たちに仕事とお金を与えるために家の掃除などは自分でしないとか。

つまり、日本人は自分たちだけの常識を正しいと思い過ぎていてそう言う想像力に欠けると言う事を言っていた。

ふ〜ん...


その有名人さんに賛成する人ってきっとたくさんいるだろう。そうか、自分たちは視野が狭かったかもしれない。世界ではそうなんだ....と。


自分はマレーシアにいてその低賃金で働いている人と常に顔を見ながら仕事をしている。掃除しない家の家政婦さんや掃除夫さんたちと同じ立場の人たち。確かに彼らは出来るだけ長い時間働いて出来るだけお金が欲しい。1日12時間、週休1日。週交代で夜勤もある。できれば日曜日だって出て働きたいと言う。

日本だったらこんな働き方、今じゃ絶対できないだろう。自分が子供の頃の父親もかなり長時間働いていたと思うけれど彼らには敵わない。


それで、そんなの人間的じゃない、ダメだ、と言ってみたとする。1日の仕事は8時間までにせよ。残業は週にxx時間までに制限すべし。週休は2日基本。もちろん、彼らの収入はがた減り。

そこで日本人の常識を一先ず封印して彼ら低賃金労働者救済を考える。これまで通り12時間働いて土曜も休み無し。可能なら日曜日だって働いて良いよ、と。


頭の中で何が良くて何が悪いのか、行ったり来たりしてしまう。


いや、ちょっと、ちょっと待とう。なぜ21世紀の現代、日本は働き方改革とか言っているのに、その同じこの時間に12時間毎日低賃金労働をしている人、そして望む人がこんなにいるんだ?

そんなの簡単だ。だって、みんな安い物外国から買ってるでしょ。100円あればけっこう色々買える。スーパー行けば安い外国産の食品がたくさんあるし。それなのに今時アジフライに小骨も無い。割合流行に合ったような服だったユニクロ行けば安い。こう言う人たちが12時間週6日働いているからのはず。

で、さらになぜそうなっているかと言うと、これはもう、世界の誰かが、そしてみんながお金でやり取りしようと決めた時に流れは決まってしまっていたとしか言いようが無い。お金の多さが豊かさを決める。お金を多く取り込めるかそうで無いかがその人の人生の時間の使い方を決める。


低賃金で働く人たちのためにゴミを拾わないと言う想像力が働く?、それならなぜそうなっているかって、その先に簡単にわかるところまでなぜ想像力を働かせられないんだろう? ゴミを捨て続ける限りその小さなお金で救われたかに見えるその人たちをそこに固定し続けるって、どうして想像できないんだろう?
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