ほんの数日ではあるけれど、彼らの仕事ぶりを見ていて思った。父母の世代の日本人もこうやって働いていたのじゃないかと。もちろん、その時代の全体について十分に知っているとは言えないけれども、今と比べるとガリガリ働いていてプライベートな時間は少なかったけれども何かちょっと陽気さがあった気がする。
それを後の時代に高度成長期と言う言葉に丸め込んでしまったような気がする。あまり多くの事を考えもせずに。
でも、ちゃんと見ればあの時代にだっていろいろな事があった。あったはず。テレビでは物価が上がっているといつでも言っていたし、公害がひどくて病気になってしまった人も多かった。うちだって父親が長時間残業して働いていても決して裕福とは言えなかった。
それで、ここ数日、中国のこの工場にいて感じたのは、特に何もちゃんとしていないここで彼らは驚くほど良く働いている事。
機械は一時代も二時代も前の油ぎった物だし、部品を置く棚からして大丈夫かと思うほどの物。この寒いのに出入口にはシャッターもなくほとんど外と言って良いほど。事務所に至っては誘拐犯が子供を椅子に縛り付けていそうな打ち捨てられたビルと言った雰囲気。
ああ、そう言うのは関係ないんだ、と。
そんな場所で誰が誰に命令するでもない。何の統制もない。全然休むって事もなく、どんどんと仕事が片付いて行く。出来ると、できたよ!と嬉しそうに言いに来る。言葉が通じない、が、それも関係ないらしい。
そう、困難とか環境が整っていないとか、言葉が通じないとか何も気にしない。
普通、何かするとき、一所懸命やろうとかいろいろポジティブに物事を捉えるような方向へ考えるけれども、実はそれは違うのじゃないかと思った。困難を跳ね除けたり、無理にもっとやろうとするより、困難を無視する、どうでも良いとしておくのが実は正解なのかも知れない。
一所懸命やろうとするのじゃなく、一所懸命やらない理由を考えないと言うような事。自分で変えられない事をいちいち言っているより放っておく。親の時代もそうだったのかなあ?
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