何気にマレーシアも飛び石だけれどゴールデンウィークなのだ。
そのゴールデンウィークっぽい今、工場の事務所が土足厳禁になった。このには安物カーペットが元から敷いてある。中古工場なので前から敷いてあったカーペットそのままだったかも知れないし、新たな敷いたのかも知れない。忘れた。掃除は昔からいる掃除のおばさん1人がやっているのでものすごく汚くなるわけではないが、だんだんとくすんでいってしまう。と言っても工場の事務所だからある程度仕方ない。
でもまあ、汚さない方が良いわけで、汚している原因の1人である自分としては土足厳禁になったからと言って文句は言えない。ちょっと不便になったけれど。
そして事務所の入り口ドアのところに新たに下駄箱が設置された。今時、下駄箱なんて日本では言わないかもしれないが、わかりやすく言うならやはり下駄箱だ。グレーのパーティクルボード製の下駄の団地タイプの下駄箱。正面は個別に正方形のドアになっていて右上あたりにここを押せとステッカーが貼ってある。そこを押すとカチッとなってドアが開く。なぜか他の部分を押すと開かない。あまりにも微妙なポイントに部妙な動きをするラッチを付けてしまったのだった。
さて、下駄箱のドアを開けると、中はやはりただの正方形の猫も入らない狭い箱だ。こいつが全くもって気が利いてないのは上履きと下履きの置き場が区別されていない事。外から泥の付いた靴で入って来るとする。上履きを取って、その上履きがあったそこに泥靴を置く。後でまた泥靴を履いてその泥が付着した箱に上履きを置けるようになっている。何て親切なのだ。こんな親切な下駄箱、見たことが.....ある。マレーシアだからね。
マレーシアの家は靴で入るところと靴を脱いで歩くところの境界線があいまいだ。場合によっては境界線自体が無い。今住んでいる偽高級住宅もデコレーションされた鉄扉の玄関ドアの内側と外側の高低差は無い。内側に入ってから日本にある上がり框(かまち)無い。外側は車停めとの段差もない。つまり車を降りて家のソファが置いてあるリビングはバリアフリーだ。(良い言い方過ぎる?) そこから裏のキッチンまで、そして裏口から出たコンクリートのタタキまでも全く段差無しだ。民族によって、生活習慣によってどこで靴を脱いでも脱がなくても構わない。
うちの右隣のインド系の家族は車から降りたところで靴脱ぐ。左隣の中華系の夫婦はドアのところまで靴らしい。以前訪ねたマレー系の家の人は家の中で脱いだり外で脱いだりいろいろだった。
と言うわけで、この段差無しと言うのが下駄箱の上下仕切無しとなって現れているのだと思われる。日本人的にはとても気持ち悪いので、使い捨てのつもりで工場の廃ダンボールで仕切を作って入れておいた。つまらん話なのだった。
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