もんく [とある南端港街の住人になった人]

映画「the interpreter」 -武器を持ったサルから

去年末か今年にこの作品は英語学習のためのペンギン・リーダーで読んでいたものだけれども、映画での印象はシンプリファイドされた本そのままだった。と言うことはペンギン・リーダーは使用する単語が制限されているにも関わらずよく書けていると言うことだろう。


その昔ジョン・レノンと言う人がいて、戦争なんかに行かないでみんなでベッドの中にいれば良いじゃないかと言った。確かに皆でベッドに入っていれば戦争も争いも起きっこないのである。これは本題から話を逸らしたところに解決方法があると気付かせてくれるもので、すばらしいアイデアなのだけれども、実際に自分の家族親戚友人が殺されたとか自分もその争いの中に巻き込まれたような場合にそう言っていられるかと言うとこれは難しいだろう。

起きてしまった争いや殺し合いに対して銃を持つ、暴力には暴力で対抗する、やられたらやり返すと言う方が人間には考え易い判断なのだろうと思う。今でも多くの国と国がそして人と人がそうして争っているのはその表れではないだろうか。悲しいかな我等は未だにサルであった時の性質を捨てる事ができてはいないようだ。我々は武器を持ったサルなのだ。

20万年ほど前にネアンデルタール人と言う今の人間とほぼ同じ大きさの脳を持つ人類の祖先がいたと言うが、詳しく研究などしていない立場から言えば彼らは単に原始人の仲間である。もし人類が20万年後まで生きていたら20万年後の子孫は我々のことをどう見るだろう。進歩した殺人兵器を振り回した原始人の仲間だと見るのではないか。

そろそろ武器を捨てても物事の解決のできる人間に進化しても良い時機かと思うが、どうなのだろう。
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