友人が自営業をやっていて、まあ、はっきり言うと・・・この歳までやってきて裕福にはなっていない。だから早く辞めてしまった方が良いと言っているが、それも決断できない。なぜなら銀行に借金があるから。ビジネスしている以上借金があるのは当然ではあるが、銀行に聞かないと決められないというのはちょっと重症ではないかと思う。そもそもお金の流れの仕組みを知らないままやっていて、どこかからまとまった額の仕事が時々入ってくるという希望だけあって実際には回っているかどうかわからない。
というわけで、そろそろ引退のオヤジにこんなこと言っても無駄だろうとは考えるが、ちょっと言ってやった。経済の仕組みを少し知った方が良いのだと。(以下)
シャクトリムシというのがいて、シャクトリムシは自分でまあ上手く前に進んでいると思っている。上には葉っぱがたくさんあって曲がっているところは自分にもよくは見えていない。
実際のところ隠れているところでこうなっている。
これが何を示しているかというと、「お金」の流れ。
これが何を示しているかというと、「お金」の流れ。
シャクトリムシは、このまま歩いていれば自分の前に食べ物は出てくるし、生きていくには問題ないと思っている。つまりこれはとりあえずお金が入ってくると安心しているという意味。自営業でもサラリーマンでも同じ。お金で何か買って消費して、ちょっと税金払ってとやっていると回り回ってまた自分の収入になって戻ってくる。そんなサイクルで世の中回っていると思っている。
でも、実際にはたるんでいる部分の方は見ていないが、隠れているところは見えていたところの5倍もの長さがある。これは実際の経済でもそうなっている。株式とか為替とか金とかの取引は物やサービス、そして給料などの実態経済での取引より5倍多い。そこに銀行がいる。銀行や証券会社はその世の中に回ってる5倍ものお金を運用して儲けている。だからお金転がしの方が儲かる。
つまり、シャクトリムシ(自分)が何かで時間稼ぎしている状態を作っていると彼らは儲かる。時間稼ぎというのは、取引相手からお金が入ってくるまでに時間がかかるから先に借りておく、収入を得るために先行して投資しなければならないから借りるということ。銀行はそういう会社や人を適当に泳がせて上手く行ってる気にさせると儲かる。だが最後に、もうコイツは用無しだな、そろそろ・・・と思ったらシャクトリムシは殺されて終わり。見捨てられる。
これが経済の仕組みというもの。だとすれば、シャクトリムシはできるだけ伸び縮みせず真っ直ぐにしていないといけない。たるみを最小限にしないといけない。
言ってる意味わかる?
マレーシアで最初に入った会社がバカで、潰れた。
その会社、狭いけれど業界ではナンバーワンだった。でも、経営者は胡座かいてた。取引先が家電大手とかだったから銀行は金を貸してた。でもその会社が方針を変えるとなった時に銀行は金返せと言ってきて簡単に潰れた。
会社がダメになるのは売上が無くなるから、業績が悪くなるからじゃなくて銀行が見限るからだ。
その会社、人も工場も技術もあったのに大手との取引だけに依存して自分自身で持っている資産や財産を全く使わなかった。細々とでも自前で現金商売していたら自分のところで金を回せたはずだから縮小しても生きて行かれた可能性があった。なのにそれを全くしなかった。会社は実質的に経営者の物じゃなくて銀行の物だったってことに気づかなかったってわけだ。その会社の経営者、最後までそうなるとは思いもせず、不渡を出して投資会社がついても自分がまだその会社の経営者のままでいられると思っていたそうだ。
そんなわけない。これまで通りにやられるなら投資会社は金なんて出すわけがない。結局さよならってわけだ。
だから自分の技術とか土地とか道具とかが遊んでいる時間があるならすぐに金に換えるってことを考えるべきなんだろう。例えば工場だけれど、貸す事になっていても片付かないから不動産屋が動けないが、自分で片付けていたら半年間貸せず金の替えられない。だから現状のまま借りてくれるなら2ヶ月分無料にすると言って借りてもらえたら4ヶ月早く金に換えられる。客には1ヶ月半分無料って言って、不動産屋に半月分バックするとしたら不動産屋も積極的に客に言ってくれるかもしれない。使っていない道具を現金で短期貸し出しするというのもあるかもしれないし、1日や半日でできて現金払いの仕事をするというのもあるかもしれない。すぐに現金になるならすぐに次への投資資金ができるからシャクトリムシは真っ直ぐに近い状態で歩けるだろう。
だから自分の技術とか土地とか道具とかが遊んでいる時間があるならすぐに金に換えるってことを考えるべきなんだろう。例えば工場だけれど、貸す事になっていても片付かないから不動産屋が動けないが、自分で片付けていたら半年間貸せず金の替えられない。だから現状のまま借りてくれるなら2ヶ月分無料にすると言って借りてもらえたら4ヶ月早く金に換えられる。客には1ヶ月半分無料って言って、不動産屋に半月分バックするとしたら不動産屋も積極的に客に言ってくれるかもしれない。使っていない道具を現金で短期貸し出しするというのもあるかもしれないし、1日や半日でできて現金払いの仕事をするというのもあるかもしれない。すぐに現金になるならすぐに次への投資資金ができるからシャクトリムシは真っ直ぐに近い状態で歩けるだろう。
まあ、そんなわけ。
12月31日に家の中で倒れていた人は今朝亡くなった。その人の友人からそう連絡をいただいた。非常に残念だ。