土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
昨日、日本維新の会の石原・橋下両代表の会見があり、日本維新の会の分裂が決定しました。
http://www.iza.ne.jp/topics/politics/politics-1242-m.html
元来日本維新の会は、2012年に行われた衆議院選挙において、 石原氏率いる太陽の党(旧立ち上がれ日本)と、橋下氏率いる大阪維新の会が、 お互いの利害関係が一致したことにより合併してできた、いわゆる選挙対策党でした。
両党は、大きな基本政策の合意なく合併しましたから、両党はいつかは離反する運命にあったのであり、 私といたしましては、「よく1年半も持ちこたえたなぁ。」というのが率直な感想です。
新党結いの会の合流が、離反の要因とも言われますが、結局のところ、 昨今話題になることの多い、集団的自衛権行使容認に対して、党としての一致した見解が出せないことが、 日本維新の会分裂の要因だと思います。
私はこの時点での、日本維新の会分裂問題は、一野党の政局という問題ではなく、 もっと大きな問題に飛び火するのは必至だと思っております。
それは取りも直さず、この大きな基本政策の合意の相異は、現与党である自由民主党と公明党の関係と同じだからです。
安倍首相は、集団的自衛権行使に向けての意欲を持っており、その方法論は改憲ではなく、憲法解釈で実行しようとしています。
憲法改正の法手続きには、膨大な時間を要するからです。
しかし、連立相手である公明党は、憲法解釈による集団的自衛権行使は容認できない立場を崩しておりません。
これは、公明党の支持母体である、創価学会の意向があると思います。
私の私見を述べさせていただくならば、公明党にはぜひとも、国政を預かるものとして、 真に国民の生命と安全と財産を守る政治的判断をお願いしたいものです。
また創価学会さんにいたっては、中国らの動きを鑑み、ぜひとも日蓮主義の復古を果たしていただきたいと願います。
鎌倉時代において日蓮聖人が、蒙古襲来の警告を発し続け、 立正安国論を掲げて、時の幕府に申し開きをし続けたのが日蓮宗の始まりです。
日蓮宗と日本の国防は、切っても切れない歴史的な因果があるのです。
その日蓮聖人を奉ずる創価学会に置かれましては、現代の蒙古襲来ともいえる、 中国からの国防の危機に、今こそ日蓮主義の復古を果たしていただきたいと願います。
そして安倍総理に置かれましては、真に日本国民の生命と安全と財産を守る、日本の宰相としてのご判断を願いたいです。
そもそも集団的自衛権は、国際法で認められた国家としての当然の権利であり、 その行使においては、行使する国内法での承認がなければいけないという性格のものではありません。
ですから事実上、その国の宰相が「行使する。」と宣言してしまえば、当たり前に行使できるものです。
ですから本来、合法的に処理しなければならないものでもないし、首相一人の権限でできる代物です。
ですから、連立相手の事情云々といった、お家の瑣末な事柄に関わりなく、 国家の宰相として、最終的にご判断願いたいのです。
またどうしても、国民の総意のもとで行いたいならば、 集団的自衛権発動容認を明確な選挙の争点とした、衆議院解散総選挙を行うべきです。
9条改正が名目でも結構です。
自民党と公明党とのつながりは、もう10年以上の歴史を有しております。
その間、地方での自民党の政治活動は、公明党(創価学会)がやっている・・・とも言われます。
自民党にはもう、政治活動をする力がない・・・などとも言われます。
しかし自民党の党是は、自主憲法の制定です。 自主憲法の制定こそ、自民党の魂のはずです。
ここで自党の魂を見失うならば、自党の存在根拠そのものを、党総裁自身が放棄することとなります。
2009年春には、北朝鮮からのミサイルが、日本上空を飛び越えました。
時の麻生総理は、このときに、9条改正を名目に解散するべきでした。
さすれば、その時点で選挙で負けたとしても、その次には政権復帰し、自民党の党是は達成できたはずです。
結局その時点で麻生氏が決断できなかったからこそ、その夏の衆院選で民主に政権奪取され、今に至っているのです。
自党の事情とか、自党の勢力維持とかではなく、
真に日本国民の、生命と安全と財産を守ることを第一義とする方が、日本の宰相であって欲しいと、
日本国民である 土佐のくじらは心底願っております。