土佐のくじらです。
安保関連法案可決により、集団的自衛権を合法的に行使できるようになった日本。
これまでも大中華の構想の下、様々な画策をしていた中国ですが、これにより、現時点においては、軍事力による直接的な、海からの侵攻は、しばらくは事実上できなくなりました。
これで中国は、日本らを軍事で直接侵攻するには、さらなる軍事力を中心とした増強が必要となりました。
しかし今の中国は、その軍事力増強に要する時間を待てない国内事情があるのです。
侵略者というのは、侵略的思考のもとにことを進めます。
侵略者は直接的な軍事侵攻には、圧倒的な軍事力が必要なことを知っています。
「やれば絶対に勝つ」というだけの戦力差がない限り、侵略という軍事力を使ったビジネスは成立しないのですね。
肉食獣はとても用心深く狩りをし、絶対に成功する場面でしか狩りをしないのです。
肉食獣は、命がけで狩りをしません。
肉食獣はより良く生きるため、もっと食うために戦うのであり、命は、護るためにだけに賭けることができるのです。
かつての日本が侵略者であったなら、万歳突撃などできるはずがありません。
ですから今後も中国は、軍事力を増強し続けるでしょう。
どうやら、核ミサイル搭載型の潜水艦にも着手しているようです。
しかし今の中国は、深刻な国内問題を抱えています。
これが、大幅な軍事力増強を待てない国内事情でもあります。
ステルス実験機 ATD-X(心神)
かつての彼らの経済的な武器であった安い人件費も、もう既に中国では実現できなくなりつつあります。
膨大な人口を抱え、年間成長率5%以下では、新たな新卒学生の就職先を確保できず、前人未到の失業率となるのが中国です。
この夏のバブル崩壊、中国株の激落で、そのデッドラインは、確実に近づいています。
中国は、良質な巨大なマーケット、超消費大国として、世界から重宝がられる方向にシフトすれば良いのですが、「法の統治」が理解できない今の政府の元では、信用が基盤の自由経済の中において、これ以上の打開は無理です。
中国政府は、「人権」というものが理解できていません。
人権が理解できていないので、「法の統治」という概念が理解できません。
となると、「強権」しか、統治ができないのですね。
これが、中国の共産党政府の本質と言えます。
つまり、共産党を解党する以外、中国の本質的な問題を解決することはできないのですね。
しかしどうやら、今の時点で中国指導者には、それに気づいている様子がありません。
むしろ中国は、成果を急いでいるように、私には見えます。
先日中国習近平国家主席は、アメリカの国連総会で、「(第2次大戦で)3500万人が死傷した民族の犠牲を払い、日本軍国主義に抵抗して反撃した」と訴えたようです。
第2次世界大戦中、中華人民共和国は存在せず、日本軍と共産党軍の公式な戦闘はありません。
日中戦争の当事国は、日本と中華民国(現台湾政府)です。
日本は一般市民への無差別空爆も、原爆投下も行っていないのですが、さあ一体どのような方法論で、3500万人もの人命を殺めることができましょうか?(笑)
国家主席の発言は、今もなお続く中国の人権蹂躙を、かつての大戦における日本の大量殺戮を創出することで薄め、「人権」にうるさい国際社会において、日本を孤立させることが目的でありましょう。
しかし戦後70年もの間、世界の優等生であり続けただけでなく、トルコやポーランドやインドネシアなど、日本人が本質的に持つ人権意識によって、様々な貢献をし、感謝されてきた国に対して、薄っぺらい言葉と、捏造された歴史で日本を孤立させることができると、もしも本気で思っているのであれば、習近平の知性はナメクジかボウフラ程度であると思いますね。
日本は戦った相手国が、のきなみ親日国となる国ですが、中国に併合されたウィグルやチベットが、さあ、いかほどの親中意識を有しているでしょうか。
日本は、そして日本人は、自国の歴史に対して、あまりにも潔癖すぎるのかも知れません。
その潔癖さ故のへりくだりの美意識が、現代の巨悪をのさばらせているとしたならば、それは世界にとっては、大きな善の損失による不利益をもたらしていることでありましょう。
中国は共産主義を捨て、良質の巨大マーケットとして、世界の繁栄に貢献するべきです。
そのための働きこそが、最終的に日本のみならず、世界の平和と繁栄に寄与する判断だと思うのです。
ですから日本政府は、そして日本国民は、世界の正義実現と利益のために、もっときちんと反論するべきだと私は思います。
海上自衛隊護衛艦いずも
とにもかくにも、中国はその経済的余裕になさから、今後ありとあらゆる、「自分たちを変革することなき打開の方法論」を模索して来るでありましょう。
油断は禁物ですが、日本が日本に誇りを持ちさえすれば、いかなる国難も打破できると私は信じています。
しかし、安寧としてはいけません。
中国による南京大虐殺のユネスコ記憶遺産申請や、韓国を使っての、全世界への従軍慰安婦キャンペーンがあります。
これは、直接的な軍事行動が取れないゆえの、国際世論を使っての、新たな日本包囲網創出だと思います。
きちんと主張するべきは主張し、打つべき手は打ち、日米同盟を更に堅持し、日本も独自に抑止力強化するべきです。
そしてその抑止力が、きちんと実践できる法体系の確立と、国防法に関する規制の緩和が今後も絶対に必要です。
中国が、これで終わるはずはないからです。
大正デモクラシーで、つかの間の平和に酔っている間に、ABCD包囲網や、アメリカでの日系移民への差別を正当化する法体系などの、日本孤立化は始まっていました。
歴史から伺える真実は、第1次世界大戦後から実に40年をかけて、世界は日本弱体化計画を実行したこととなります。
侵略的思考というものは、日本人が考える以上にシツコイということを、日本は歴史から学ばなければならないのです。
日本人が平和と自由と繁栄を望むなら、過ちは二度と繰り返してはなりません!
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