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アイスクリームの天麩羅(てんぷら)

2006-08-07 09:05:16 | 旅・鉄道・グルメ…

 

アイスクリームの天麩羅(てんぷら)   
(●写真:アイスクリームの天麩羅)

 天麩羅は…

代表的な日本料理である。外国人も何かというと、直ぐ「スシ、テンプラ…」と言う。日本の代表的な料理と認めているのだろう。

   天麩羅   (●写真㊧:図「風俗三十二相 むまそう 嘉永年間 女郎の風俗」 大蘇芳年作。 女郎が美味そうに海老のてんぷらを串一本で食べていることにご注意)

 一方、次のような意味でも使われる

 広辞苑によれば…
関西で「薩摩揚げ」を称していう
メッキしたもの
みかけばかりのもの」、「にせ」とか「えせ」という意味。(例)「てんぷら学生」

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 話を料理としての天麩羅に戻そう。 我々庶民も、大好きな料理のひとつだ。

 大昔は、庶民の手の届かない贅沢品だった。
 家康は、天麩羅を食い過ぎて、体調を崩し、そしれが原因で亡くなったという話が残っている。真偽のほどは定かではない。

 ところで天麩羅の語源は、どうなのか? これがハッキリしないのだ。
 そのいくつかを紹介する。

ポルトガル語のtempero[揚げ油料理]、スペイン語・イタリア語のtempora[キリスト教で金曜日に行う祭]がなまったもの。

「大言海」昭和7~12年刊 大槻文彦編著の辞書では、テンポラとはカトリック教徒が金曜日の祭の日には潔斎して獣肉を避け、魚肉を食べる習慣があり、この祭の名が変じて当日の料理の名になったと解説されている。

「てんぷら」という名は、スペイン語かポルトガル語がなまったものであり、「天麩羅」はその あて字である。「麩」は小麦粉、「羅」は薄い衣のこと、それを「あげる」で「天」なのである。「天婦羅」とも書くが、これだと「天女の薄衣」となり、なまめかしくて面白い説である。

明治42年の読売新聞に「英語にテンペラなる語あり。15世紀ごろまでイタリー画家の使える絵具の称にして、卵白或は無花果の液汁などに、画料を混ぜ合わせるものなり。

 スペイン語に てはテンプラといい、ラテン語より出でし混合物、或は攪拌するの意なり。スペイン人が日本人の調理せるカキアゲを見て、うどん粉に魚類を混合するもの、カキまぜてアゲる物、即ちテンプラといいしに因るならん」とある。

 

 以上  最後になったが、「アイスクリームの天麩羅」は、ご存知だろうか? 

 ワタシは、以前に数回食べたことがある。フランスやブルガリアでは、「珍しくもない」料理だと伺ったことがあるが、詳しいことは知らない。
                                        

06.08.07

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