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もってのほか

2006-10-25 09:23:51 | 落語・その他芸能一般

 

もってのほか 
 写真㊤:五代目・柳家小さん


 よく
思案の外(ほか)”ともってのほかと言う

 ところがもってのほか”という喰い物がある。こりゃあ、北日本を中心に食されるようだ。旨いか不味いか、人それぞれかも知れないが、なかなか乙な喰い物だ。

                                 
       「もってのほか」。黄色の夏菊が終わると登場する。食用菊の王様か…。

 さきがけonTheWebニュース ↓

 まるで黄色いじゅうたん 秋田市四ツ小屋、食用ギクの花々満開

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  いや喰いものの話ではないプロの噺家の棚卸し

 我々は(プロの)噺家を棚卸して、その巧拙をよく口にする。どこをどう捉えて、巧拙を云うのだろうか。どう演ったら巧くて、どうだったら拙いのか。

 こりゃあ、いろいろな切り口があるだろうが、少なくてもそのひとつは、話の運び・・・笑いの落とし所へ客を誘う際の腕前の巧拙ではないかと思う。

 簡単なことではない。例えば、先日亡くなった小せんも、落とし所の笑いへ持って行く際の手法が拙劣だった。勉強が足りないのか、能力不足なのか知らない。十年一日の如く演っている。何十年も演っていれば、あれくらい喋れて当たり前だろう。

   小さんの弟子では、小満んが抜群に巧い。

 

 尤も、彼は実際には黒門町
八代目・桂 文楽の最後の弟子であり、小さんの影響は限定的だ。

   小さん師にはお気の毒だが、現状で見る限り、弟子に恵まれているとは言いがたい泉下の小さん師匠はどう思っているのだろうか。

   “思案の外”か、それとも弟子どもが“もってのほか”なのか

06.10.25

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