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旅日記:「新疆ウイグル自治区を行く」 ⑤ウィグル女性は超美人(その二)

2005-05-20 19:08:15 | 旅日記 「新疆ウイグル自治区」
旅日記:「新疆ウイグル自治区を行く」 ⑤ウィグル女性は超美人(その二)

 天池とボゴダ峰

 シルクロード列車

 言語的には先程トルコ系と言ったが、各家庭のテレビはいずれもトルコの番組をよく放映している。わたしは三軒の民家と一軒の農家に上がり込み自分の目でこのことを確かめた。言語的にはある程度トルコ語が判るのではないかという気がした。残念ながら確認はしなかった。

 中央アジア五カ国すなわちカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタンの言葉はお互いに通じるそうである。とくにウズベキスタンとは六百年前に分かれた兄弟民族であり、全く同じ言葉であるそうだ。ただウズベクは長いことソ連に支配されていたため、ロシア語の影響が色濃いそうである。






 近代国家が出来る以前は、ウィグル族をはじめ、これらの各民族はそれぞれの生業を求めて、新疆や中央アジアの地に、或いは放牧をし或いは農業をして生計を立てていたと思われる。

 それが近代国家によって国境線が無理矢理引かれ、民族がバラバラに分かれて暮らさねばならなくなったわけである。彼らにとっては迷惑このうえないことあろうし、許し難い事であろう。

 今まさに、西欧近代の産物―――国民国家・近代国家の矛盾は、バルカンをはじめ世界各地で民族間の紛争として露呈しつつあり、その役割を改めて問われようとしている。

 そういう意味では、貴重な体験が出来た『旅』ではあった。日本ではこのような多くの少数民族に接する事はまず不可能であるからだ。

 日本人の多くは、「日本には〔少数民族の問題〕は存在しない」と思っている。現にこの
ツアーに参加したもう一名の日本人A氏(ツアーは私と女房そしてこのA氏の三名、添乗員は運転手を含めて三~五名)は、「日本には少数民族の問題は存在しない」と断固宣(のた)もうた。

 多くの日本人の歴史認識を端的に示していて、興味ある事例の一つである。
この問題は別途するとして、ここでは止めよう。


 咄を『超美人のウィグル娘』に戻そう……



平成17年5月20日

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