雨がやむのを待ちました
良質な白檀の匂いは媚薬
この匂いを言葉で説明するのを難しくしているのは
白檀が香木と教えてもらったことが
重なるからでしょうか
古町通6番町に「香り小町」という薫香専門店があります
そこでESTEBAN社のCEDREというウッディ系の
ルームフレグランスを見つけたんです
Top Note ： ナツメグ、グレープフルーツ
Middle Note ： セダー（杉）、パチョリ、クローブ
Last Note ： サンダルウッド（白檀）、バルサム、バニラ
この匂いはあたしを癒すどころか
匂いの記憶が絡まりあい
もつれた糸のように心を乱します
それでも、惹かれるんですね
Sad story
雨が降りさうでねとても降りさうであたしぼんやりしやがんでゐたの
（東直子）
梅雨が明ければあきらめもつくのでしょう
じょうろに水を汲んではせっせと運ぶ
面倒という気持ちに支配されるのは
やっぱり梅雨だからでしょうか
Here I am
「求めない」
すると、なにかが変わる
「受け入れる」
すると、運命の流れが変わる
明日も仕事だというのに
窓をつたう雨から目が離せないでいた
飽きもせず
今、落ちてきた雨を追う
携帯の時報が日付が変わったことを知らせた
まだまだ眠くはないから
傍にあったリモコンの赤いボタンを選ぶ
そこで、わたしは「加島祥造」という人に出逢った
These days
朝にはすっかり雨は上がった
