朝、5時に起きる
右端のスイッチに人差し指が無意識に触れる
寝起きのいいわたしはトントントンと階段を下りる
最後の一段を下りると大きくもなく小さくもない窓がある
わたしはそぉ~っと左側からカーテンを開けて外を覗く
まだ夜が明けきらない
この時間に降る初雪をとても心待ちにしている
雪で白く染まる冬を待つ
夜が明けるまえに、こっそりこっそり短歌
今は上手に詠めないけどね
ドキドキのあなたとデートどれにしよ洋服えらぶゆきあいの空
つげのくしあたしの髪を撫でたならなみだの池に落としてちょうだい
勘だけでパレード行きのバスを待つ来るか来ないかねこに聞いてみよ
もうここに来てはいけないいけないよ真実の矢で僕はきみを射る
水色のビーズつないでこっそりとお願いしたの明日あしたね