最も活躍したのは、
疑う余地もなく、利花子でしょう。
初日の400mで4分12秒1で4秒ベストを更新して初決勝進出5位、初JAPAN。
2日目の800でも6秒ベストでJAPAN突破、3日目の決勝でもさらにベストを7秒更新して8分31秒で優勝。
その日に50mにも出場し、26秒4でベスト更新となりました。
本当に素晴らしかった、
ですが、
ほかにも素晴らしかった選手がいるのです。
伊藤由佳選手。
中学1年、2年と全国JOを制し、そこから苦しい時代が3年続きます。しかし、ウエイト担当に天野コーチを迎え2シーズン目の今期、少しずつ動きが変わりだし、とうとうベストを出し始めました。
そして今回のJOでは一気に0,3秒ベストを更新しJAPANを3年ぶりに突破。
素晴らしいガッツメ[ズを見せてくれました。
宇野柊平選手。
100m背泳ぎで54秒9と大幅にベストを更新し、3位入賞。個人では初めてのメダル獲得です。こういう高校生で初個人メダル!みたいな遅咲き、好きです。
200mでも2分00秒1のベスト更新、決勝に進出6位入賞でした。
そして吉田亘太郎選手。
50、100、200mすべてベストタイム更新。順位は11、16、19位と振るいませんでしたが、次回への発奮材料になったようです。
笠原瑠南選手。
400mで4秒ベスト更新の4分18秒1で7位。200mも決勝進出するなど全国決勝レベルの選手に成長しました。
さらに場所を移動して合宿に入った末吉、安達選手もベストを更新。末吉選手は全国大会3回目の制覇でした。
そして私が選ぶMVPは、
大野奈津子選手です。
まず400m個人メドレーに出場し、1ヶ月前に3秒更新したタイムをさらに1秒更新して4分46秒48。
2種目目は50m背泳ぎ。切れのいいバサロを見せてベストタイム更新29秒2。
3種目目はフリーリレー。59秒の持ちタイムから予選57秒9、決勝は57秒6と連続ベストタイム更新。
そして4種目目は200m個人メドレー。ベストタイムを1秒更新して2分15秒2で7位で久しぶりの決勝進出。そして直後の5種目目メドレーリレーではBrを1分10秒9とベストで奮闘!!
そして大会7回目のレースとなった200m個人メドレー。JAPAN突破を狙って最後の力を振り絞ってチャレンジしました!!
結果は自己ベストをさらに1秒更新して2分14秒14で6位入賞。日本選手権には0,4秒足りず、これだけベストを更新し続けたのにサブプールでの彼女は号泣でした。
泳いだ7回、すべての種目をベストで泳ぎ切った彼女が、私の中でまさしくMVPです。
きっと涙に暮れている彼女になにを話したらいいのか、
階段を下りながら考えていました。
途中、昔の仲間にも会ったのでアドバイスをもらったりもして、奈津子に会いに行きました。
レース水着を着替えてダウンしようとしている彼女は私を見つけるとやはり、顔を覆い号泣。
私の発した言葉は
考えていた内容より、もっと簡素で単純な、「よく頑張った。感動した。大ベストおめでとう!!」的なものでした。
それでも彼女はうなずきながら泣いていました。
でも。200mで2秒ベストを更新した素晴らしいタイムを少しでも喜んでほしいと感じていました。
胸を張ってほしいな、と。
長くなりましたが、そんなJOの最終日が終わりましたとさ。。。
またがんばるべ。