チャーリーの青空トーク

60を過ぎた頑固ジジイが、ライフワークの「姓名判断」と「幸福に生きるには」を勝手に語るブログ。

使用済み核燃料の取り出し、という人類始まって以来の大博打! Ver2

2013-11-10 13:38:55 | 原発事故
再度、福島第一原子力発電所の事故収束作業に伴う、4号機からの使用済
み核燃料の取り出しについて語ります。最近はあっさり・クールに構え
ていたのですが、さすがに今回の事は対岸の火事的な見方では済まされ
ないと感じてます。

震災後2年と8ヶ月もの間異常事態が続いており、更に今回は今まで
事例のない未知の領域である「破壊された原発建屋からの使用済み核
燃料の取り出し」という危険な作業に直面しています。

使用済み核燃料の取出しはそんなに危険なものなのか?

使用済み核燃料は空気中に出す事が出来ない取り扱いが非常に難しい
厄介な代物です。
ここに、熊本に住む医師で元東電職員<院長先生の独り言>からの記事
を流用させていただきます。先生が東電にお勤めしていた当時社内の燃
料グループの社員から聴いた言葉で、

「使用済み核燃料が空中に合ったら、近くの人は即死する」

という恐ろしいモノです。

院長先生が調べた使用済み核燃料の表面線量ですがコレがなんと、

10の8乗mSv/h → 10の5乗Sv/hr = 100,000Sv/hr (10万Sv/hr)です。

ヒロシマの原爆爆心地が103Sv/hですから爆心地の約1,000倍。ほんの数秒人が
そばに居ただけで死んでしまう放射線量です。

※原爆は瞬時に起こす核反応により強烈な熱センと爆風が伴い、単純には比較
できませんが放射線量だけの比較ですと約1,000倍という事になるようです。

こんなモノがこの世にあること自体が信じられません。しかも、人の手で作り
出したものです。

人間の英知ってナンなんでしょう?人類が積み重ねてきた技術ってナンなんでしょう?

どこからどう見ても原子力に関わる人は「馬 鹿」としか言い様がありませんね。
平気で他人の命を危険にさらし、しかもそれに気が付いていないんですから・・・
自分の首を絞めている事もわかっていない。

使用済み核燃料の取り出しは水中での作業になります。コレが1533本あるわけで
すね。遠隔作業でしかも核燃料は常に水の中にある状態での作業です。簡単なはず
ありません。1本の核燃料をラックから抜いて同じプールの水中に設置してある別
のキャスクピットの中にあるキャスクに移し替える作業です。熟練のオペレーター
がどれだけ必要になるのか? 

中には破損やプール内に落下した瓦礫によって上手く抜けないモノもあるはずです
が、仮に燃料棒が上手く抜けるとして水面に近いところまで抜き上げるわけです。
また、抜いている途中に燃料棒の金具が破損する事も考えなくてはなりません。何
故かというと、既に通常の状態ではなく破壊され建屋の中にプールがあるわけで
瓦礫は落ちているし、その影響で容器が壊れている事も想定内としなくてはなりま
せんし、海水を注入しているハズなんで腐食も考えなくてはなりません。1本でも燃
料棒がラックから所定のキャスクピットの中のキャスクに入らなければ作業は中止で
す。

奇跡的に1533本の核燃料が無事キャスクに収まり、キャスクを立てやから外の出し
トレーラーに積んで離れている別棟の共用プールまで運び再びプール内の冷却水の中
にに納める事が出来るでしょうか?気の遠くなる作業です。 

しかし、この4号機での作業はフクシマでは一番簡単で楽な作業なんです。1号機から
3号機に至っては人さえ近づけない状況なんです。そして忘れてはならない事は使用済
み核燃料の取り出しは、原発全体の収拾作業のほんの入り口。各3機の炉心の核燃料
を片付けなければ・・・人はこの先生放射線に怯えて生きていかなければなりません。

万が一使用済み核燃料が外に露出してしまったら・・・万が一、プール冷却水の循環
が止まったり、水が抜けて水位が下がってしまったら・・・・

考えたくはありませんが可能性としてはあるわけで、それもかなり高いリスクとして有
ると考えなくてはなりません。


使用済み核燃料の崩壊熱で燃料が溶け容器が燃え出し、凄まじい炎と共に放射線を撒き
散らしフクシマ第一原発の職員は撤退しなくてはなりません。さらには人の居なくなっ
た原発では残っている11,000本以上の使用済み核燃料の暴走の連鎖が始まります。

少なく見積もっても、北半球は終るでしょう。フクシマを極地として不毛の地が世界に
広がっていくんでしょう。 太平洋も汚染されたの海となってしまいます。

現在の地球は失われ放射線にまみれた地球が残るだけです。 
空気も草も木も土も、虫も鳥も動物も・・・その存在の意味を失いでしょう。

終焉です。

フクシマの作業が成功するように願い、コレを教訓に人類は核から完全に手を引かなく
てはなりません。

もうそろそろ、学ばなくては・・・





 




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