大阪湾の埋立地「夢洲」(ゆめしま)を拠点に万博が4月13日開幕します。その先にカジノを含む国際会議場、展示場、ホテル、レストラン、ショッピングモール等を含む統合型リゾートを建設する大阪IR計画(2030年開業予定)があります。大阪の命運をかける未来プロジェクトです。万博の開催で、夢洲周辺のインフラやその他基盤整備が着々と進んでいます。
以上前置きとして、私は2025年2月に約30年ぶりにシンガポールを訪問しました。人口約604万人(約2百万人の移民や外国人労働者含む)のシンガポールは、東京23区より少し大きい国土面積の約25%が埋立地です。今回一番の興味は、その埋立地の一等地に2010年に開業した巨大なMARINA BAY SANDS(マリーナベイサンズ)でした。独特な概観の高さ約200mの客室数2500の超高級ホテルを物見遊山で訪れたのですが、そこで見たのは、まさに大阪IR計画が目指す大阪の未来でした。
◇有料で一般公開されているマリーナサンライズの屋上展望台から見たシンガポール(写真↓)。
◇屋上のプールはホテル滞在客専用です(写真↓)。
◇ホテル1階の内部。カジノへの通路を示す電光掲示板です(写真↓)。
カジノと言えばきらびやかなホテル群のラスベガスですが、今や単独施設としてはマリーナベイサンズが世界最大だそうです。カジノ入場料は、シンガポール国民は有料(100シンガポールドル、約11,000円)です。海外旅行者はパスポートを見せ、顔写真を撮られて無料で何度でも入場できます。残念ながら撮影不可なので実態は言葉でしか伝えられませんが、とにかくきれいで豪華で凄いです。ラスベガスへは何度か訪問したことがありますが、一つの施設としてはそのスケールは桁違いです。カードゲームからルーレット、スロットマシーン、更には見たこともないものまで、ありとあらゆるもので遊べます、賭けられます。
客層は8~9割が恐らく中国人観光客か中国系国民等の富裕層でしょう。(韓国や日本人は外見だけでは分かりませんが。)ほぼ男性で、女性やファミリー層は極めて少なく、ラスベガスのようなセクシーな女性たちも見かけませんでした。毎年人口の2倍以上の外国人観光客が訪れる観光立国ですので、カジノ以外の周辺観光施設では白人や東南アジア、インド系等も多くみられます。そんな中でカジノは別世界で、個人的意見として、難点は禁煙でないことでしょうか。
ギャンブル依存症の問題等が懸念されますが、マリーナベイサンズを訪問したら、大阪の人々も地域経済への波及効果や雇用創出等の大きなメリットに圧倒され、期待が膨らむのは当然のように思います。京都とは差別化されたインバウンドによる観光産業が大阪に生まれるかもしれません。
◇夜のマリーナサンライズの真ん中のビル。両端が欠けているのは他のビルで隠れて写っていません(写真↓)。
以上
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