チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

続編 どんぐり母ちゃんは、こんな人 2

2015年11月11日 | 日記
皆さん、こんにちは~♪
あっという間に一週間が過ぎてしまいました。


正直、あの記事を書いた後は、どなたも寄り付かず閑古鳥の鳴くブログになって
しまうのでは…っと、思っておりましたが、何と皆さん根気よく見て下さってます。
感謝の気持ちでいっぱいです!!

文鳥としてタマゴから『ぴーッぴーッ』と孵って丸3年!! 
鳥生の中でこれほど嬉しい事はありません。ありがとうございます!!

母ちゃんも、自分の赤っ恥を暴露された事など、すっかり忘れ喜んでおります。
かなり分かりやすい性格です。

あたしも嬉しいと気分に乗ります!!とても素直な性格です。 
書く意欲が湧いてきました。
それでは『どんぐり母ちゃんは、こんな人2』に進めていきたいと思います。
最後までお読みいただければとても嬉しいです
   
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今日も、寒空の中、母ちゃんは公園へ出かけて行きました。

グレーの帽子に、これまたグレーのジャケット、そして黒のズボンに白のスニーカー。
(何も持ってなければ、後ろ姿はその辺のおじさんソックリです)

手には、おばあちゃんのおさがりで、色が分からなくなってしまったきんちゃく袋。 
(袋の中身は、スズメちゃんの大好きな粒エサです)

背中にしょっているのは、いつ買ったのか分からないほど、年季の入ったリュックサック。

買い物の、ネギと大根を長いまま入れられるので、丁度良いといつも肩に背負ってます。
(まるで女を忘れてしまってるかのような、見方によっては戦後の買い出しのようです)

でも、公園の中では自然と周りに溶け込みます。そして何故かとても良く似合ってます。

母ちゃんが言うのには、このスタイルはスズメちゃん達にとても好評だと言います。

ホントかな?スズメちゃん達に好評なのは、色あせたきんちゃく袋の中身だと
思うのですが、もちろん母ちゃんにはそんな事言いません。

スズメちゃん達も、今では母ちゃんの来るのを待ちきれない様に、
途中まで迎えに来てくれるそうです。

母ちゃんが歩道橋の階段を下りる時、わずか30センチの距離まで近づき、
階段の手すりを滑るようにして一緒に下りてくると言うのです。

まるで『ねえ、早く早く来て!みんな待ってるから…』と、せかすように母ちゃんの
顔を見上げると言うのです。
(皆さん信じられますか?ふつうは中々信じて頂けないと思います)

もし、母ちゃんが野鳥観察と称してカメラを向けていれば、この様に
スズメちゃんの方から近づいてくることなど殆んど無いと思います。

持っているのが、粒エサの入ったよれよれのきんちゃく袋。
光もしなければ、音も無し。鳴るのはエサの混ざる音だけ…

手を伸ばせば触れそうな、わずか30センチのこの距離間を、母ちゃんは
いつまでも大切にしたいと言ってます。

そんな中、ある出来事が有りました。
前にも書きましたように、母ちゃんは殆んど化粧をしていません。
でも、クリームぐらいは少し付けます。
ある日クリームが無くなったため、近所の化粧品店へ出かけて行きました。

化粧っ気無しのおばさんが、ネギはしょってませんが、カモのごとく
リュックをしょって店に入った瞬間、店員さんは喜んで出迎えてくれたそうです。

クリームだけを買うはずが、いつの間にか鏡の前に座らされ化粧をされる羽目に…

元々、肌の手入れなど一切した事がない、コッペパンのような肌に、
いきなりファンデーションなど塗っても綺麗に馴染むはずなどありません。

いつしか店員さんの口から軽いため息が漏れてきたと言います。

何とか作り上げた自分の力作に『どうです。10歳若返りましたでしょ?』っと満足そうに
母ちゃんに同意を求めたというのです。
(でも、鏡に映った母ちゃんの顔は、まるで旅芸人のような顔だったと言います)

クリームだけを買うはずが結局ファンデーションと、ほお紅まで買うことに……

帰り際、いつものように公園のスズメちゃん達に粒エサをあげようとしましたが、
何故か、スズメちゃん達は遠巻きにして近づいてこなかったそうです。

そして、夏に巣だったばかりのヒナを木の根元に隠すようにしたと言うのです。
(まるで、ここに隠れていなさいね……と言うように)
ヒナは親スズメに言われた通り、木の根元で背を低くしてじーっとしていたそうです。

鳥が色を識別できるかどうか母ちゃんには知る由もないですが、
シッカリと描かれた眉毛に恐怖を覚えたのかも知れませんね。

そして、洗顔後の自分の顔を見て、母ちゃんは唖然としたと言います。

中途半端に、カットされた眉毛は、まるで公家のように『まろは…』の世界に
なってたと言います。

母ちゃんはあまりのショックで涙目になったそうです。

それから、眉毛が伸びるまで、帽子を深々と被って出かける日々が続きました。

それ以来、母ちゃんは二度と化粧品店には行かなくなりました。
母ちゃんが言うには、その辺のコンビニかスーパーのクリームで十分だと言ってます。

あたしも、コッペパンのようなお顏の母ちゃんの方が安心です。