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良かった。今日も来てくれましたね。きみの元気な姿を見ると安心します。
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逆光の為、シルエットのような姿になっていますが、このコはカラスです。
いつも、夕方になると決まってこの場所に現れます。
このカラスを見かけるようになって、まだ数ヶ月ほどですが、
何となく親しみを感じ『カー太』と名付けました。
現在、この公園で確認できるカラスは1組だけです。
他のカラスは、殆んど見かけません。
数年前より、かなり個体数が減っています。
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今、スズメ達は円を描くように並び、じーっと一点を見つめています。
中には待ちきれず近づこうとするスズメも……
でも、カー太はスズメ達に襲いかかる事もせず、静かに粒エサをついばんでます。
そばに、もう一羽のカラスがいます。たぶんこの2羽はツガイでしょう。
小鳥用の粒エサ(植物の種子)…小鳥を飼ってらっしゃる方はご存知かと思いますが、
カラスのような大きなクチバシでは、粒エサをついばむのは容易ではありません。
殆んど、ついばむことは不可能と思います。
それでも、何種類か混合されてる種子の中で、比較的大きく食べやすい大麦を選んで、
食べようとしてますが、割合として入っているのはほんのわずか。
殆んどがゴマ粒ぐらいか又はそれよりも小さな粒ばかりです。
カー太は、少しでも食べやすい大きさを見つけると、
もう一羽のカラス(多分メスと思われます)に食べるよう促します。
メスの為に、少しでも大きい粒を見つけようとしてるのです。
自分が口にするのは、わずか数粒だけ。カー太もお腹はすいているはずです。
(実は、カラスもスズメ以上に自分の仲間を大切にします)
傍から見ると、カー太がスズメ達の粒エサを横取りしてるように見えますが、
この間、わずか2~3分。後はスズメ達にエサ場を明け渡します。
粒エサは減る事も無く、殆んどそのままの状態で残してあります。
カー太も、この場所が自分だけの物では無いと分かってるようです。
すると、今度はスズメ達が待ちかねたように輪になって、一粒でも無駄にしないように、
周りから丁寧に食べ始めます。
このように、スズメの何倍もの大きなカー太が、わずかな粒エサだけでは
お腹の足しにもならないでしょう。
それでも、生きる為には貴重な食べ物なのかも知れません。
この公園には、実の生る木は殆んどありません。
コナラの木が2本あるだけです。
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私は、専門的な知識が有りませんので、個人的な見方しか出来ませんが、
カラスも、普段はむやみに小鳥を襲ったりしないように思います。
一般に、カラスは野鳥のヒナを襲うと恐れられてますが、
それはカラスも同じ時期に子育てをするからではないでしょうか。
自分のヒナの為に、他の鳥のヒナを襲うように思います。
もし普段から襲う習性があるのなら、小鳥用の小さな粒エサを数粒食べるより、
今、目の前にいるスズメ達を捕食した方が、はるかにお腹の足しになるでしょう。
でも、カー太にはそう言う気配は一切ありません。
現に2ケ月間、ここでカー太を見て来ましたが、目の前にいるスズメ達を
脅かしたり、襲うような仕草をまだ一度も見たことが有りません。
※他にも、カラスの意外な一面を目にしていますが、次回に記したいと思います。