⑱「米朝首脳会談は大成功する」トランプ大統領が会談に自信
5月11日 12時01分 NHKニュース
来月、シンガポールで開催されることが決まった史上初の米朝首脳会談について、アメリカのトランプ大統領は「大成功となるだろう」と述べ、会談の成功に自信を見せました。
トランプ大統領は10日、ツイッターで、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との首脳会談について、来月12日にシンガポールで開催すると明らかにしました。
このあと、トランプ大統領は中西部インディアナ州で支持者を前に演説し、「私は平和な未来と世界の安全を追求するためキム委員長と会う」と述べました。そのうえで「関係はいい。非常によいことが起きる。大成功となるだろう。韓国や日本、中国などにとってすばらしい合意をつくる」と述べ、会談の成功に自信を見せました。
一方で、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人3人が解放され帰国したことについて、「カネは払っていない」と述べ、見返りは与えていないと強調し、北朝鮮に譲歩しない姿勢を示しました。
また、ホワイトハウスのシャー副報道官は記者団に対し「目標は、朝鮮半島の完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を確実にすることであり、それがトランプ大統領が求めることだ」と述べました。
そして、米朝首脳会談の開催地にシンガポールを選んだ理由について「シンガポールはアメリカと北朝鮮双方と関係を持ち、中立性やトランプ大統領とキム委員長の安全を確保できる」と説明しました。
目標は北朝鮮の非核化 シンガポールは非常に便利
米朝首脳会談について、アメリカ、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議で国際交渉を担当するコーツ上級部長は10日、記者団に対し、「トランプ大統領の目標は非常に明確で、北朝鮮に核開発を検証可能かつ不可逆的な方法で放棄させることだ」と述べました。
そのうえで「実質的な進展がなければ、合意は成立しない。実質的な進展が必要だ」と強調しました。
また、記者団が「首脳会談の前に北朝鮮が核開発について情報を提供することを期待するか」と質問したのに対し、コーツ上級部長は「そうなれば、成功の大きなチャンスを得ることになるが、われわれはこれまで会談の前提条件は伝えていない」と述べました。
一方、米朝首脳会談の開催地にシンガポールが選ばれた理由については、「非常に便利な場所だからだ」としたほか、会談は1日のみの予定だと述べました。
そして、記者団が「韓国や中国など、ほかの国の首脳も加わる可能性はあるか」と質問したのに対し、コーツ上級部長は「あり得るが、分からない」と述べました。
シンガポール リー首相「よい成果を祈る」
米朝首脳会談のシンガポールでの開催が発表されたことを受けて、シンガポールのリー・シェンロン首相は、トランプ大統領のツイッターの投稿に返信する形で「米朝首脳会談は平和に向けた大きな1歩だ。よい成果がもたらされることを祈る」と投稿しました。
⑲韓国 「好循環へ努力」シンガポール開催に複雑な思いも
5月11日 12時22分 NHKニュース
史上初となる米朝首脳会談が来月12日にシンガポールで開催されることが決まったことについて、韓国統一省のペク・テヒョン(白泰鉉)報道官は11日の定例記者会見で、「南北の首脳は完全な非核化の目標を確認しており、南北関係の発展と朝鮮半島の非核化の好循環が生まれるよう努力していく」と述べ、韓国政府として積極的な協力を惜しまない姿勢を強調しました。
一方、韓国大統領府の高官は11日朝、記者団に対し、米朝首脳会談の開催場所について、当初は先月の南北首脳会談と同じく、軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)が有力だったとしたうえで、「韓国政府としては、分断の象徴であるパンムンジョムがよいのではないかと考えていたが、北とアメリカの立場を尊重する」と述べました。
そして、シンガポールが開催場所に決まったことで、米朝首脳会談に続けて、すぐさまアメリカと北朝鮮、それに韓国の3か国首脳会談を開くことは難しくなったとして、韓国政府の複雑な思いものぞかせました。
⑳来月の米朝首脳会談を前に 重要な外交日程相次ぐ 5月11日 17時40分 NHKニュース
来月12日にシンガポールで開かれる米朝首脳会談を前に、国際社会では重要な外交日程が相次ぎます。一連の会議では米朝首脳会談での議題について、関係各国の間で調整が行われるものと見られます。
今月22日にはアメリカのトランプ大統領と韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領がワシントンで会談する予定で、先月、行われた韓国と北朝鮮との間の南北首脳会談を踏まえ、米朝首脳会談に向けて意見を交わすことになります。
さらに、来月1日から3日間の日程で、アジア太平洋地域の防衛担当の閣僚などが意見を交わす「アジア安全保障会議」がシンガポールで開催され、北朝鮮情勢についても話し合われる予定です。
ことしの参加国はまだ確定していませんが、去年は日本や中国、それにアメリカのマティス国防長官も参加しました。
また、来月8日と9日にはG7=主要7か国首脳会議がカナダで開かれることになっています。
一連の会議では北朝鮮の非核化をはじめとする米朝首脳会談での議題について、関係各国の間で調整が行われるものと見られます。
㉑米朝首脳会談の開催場所 地元紙が予想する3か所は? 5月11日 18時34分 NHKニュース
㉒北朝鮮国営メディア 米との首脳会談開催決定伝えず
5月11日 18時50分 NHKニュース
史上初の米朝首脳会談が来月、シンガポールで開かれることが決まったことについて、北朝鮮の国営メディアは、一切、伝えていません。
北朝鮮は、会談に意欲を示し、トランプ政権との信頼構築を図る姿勢をアピールする一方、体制の保証と軍事的脅威の解消が非核化の前提条件だとしており、会談を有利な形で進めて制裁緩和を引き出したい思惑もあるとみられます。
アメリカのトランプ大統領は、10日、ツイッターで、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との、史上初の米朝首脳会談を、来月12日にシンガポールで開くことを明らかにしました。
これについて、北朝鮮の国営メディアは、一切、伝えていませんが、シンガポールは、北朝鮮が1975年に国交を結んで以降、大使館を置いて、東南アジアにおける外交・経済活動の拠点としてきたほか、過去に米朝協議が行われた経緯もあることから、開催地として受け入れたとみられます。
また、会談前日の来月11日は、米朝両国が1993年にニューヨークで協議し、北朝鮮がNPT=核拡散防止条約からの脱退を当面、棚上げするなどとした共同声明を発表してから、25年の節目に当たります。
11日付けの党機関紙「労働新聞」は、先月の南北首脳会談で署名された「パンムンジョム(板門店)宣言」に関する論評を掲載し、「南北は、平和体制を構築するために積極的に協力する意思を示した」として、「朝鮮半島の完全な非核化」を盛り込んだ宣言の意義を強調しました。
また、キム委員長は、9日、アメリカのポンペイオ国務長官との会談で、首脳会談の開催をめぐって「満足のいく合意に達した」としたうえで、「歴史的な出会いになるだろう」と意欲を示すとともに、北朝鮮で拘束されていたアメリカ人3人を解放し、トランプ政権との信頼構築を図る姿勢をアピールしました。
一方で、キム委員長は、3月に続いて今週、再び中国を訪問し、習近平国家主席と会談した際、「関係国が敵視政策と安全保障上の脅威を取り除けば、われわれは核を保有する必要がなくなる」と述べて、体制の保証と軍事的脅威の解消が非核化の前提条件だとする考えを改めて示しています。
さらに、北朝鮮は先月以降、経済の立て直しに全力を挙げる方針を盛んに強調しており、会談を有利な形で進めて制裁緩和を引き出したい思惑もあるとみられます。
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5月11日 12時01分 NHKニュース
来月、シンガポールで開催されることが決まった史上初の米朝首脳会談について、アメリカのトランプ大統領は「大成功となるだろう」と述べ、会談の成功に自信を見せました。
トランプ大統領は10日、ツイッターで、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との首脳会談について、来月12日にシンガポールで開催すると明らかにしました。
このあと、トランプ大統領は中西部インディアナ州で支持者を前に演説し、「私は平和な未来と世界の安全を追求するためキム委員長と会う」と述べました。そのうえで「関係はいい。非常によいことが起きる。大成功となるだろう。韓国や日本、中国などにとってすばらしい合意をつくる」と述べ、会談の成功に自信を見せました。
一方で、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人3人が解放され帰国したことについて、「カネは払っていない」と述べ、見返りは与えていないと強調し、北朝鮮に譲歩しない姿勢を示しました。
また、ホワイトハウスのシャー副報道官は記者団に対し「目標は、朝鮮半島の完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を確実にすることであり、それがトランプ大統領が求めることだ」と述べました。
そして、米朝首脳会談の開催地にシンガポールを選んだ理由について「シンガポールはアメリカと北朝鮮双方と関係を持ち、中立性やトランプ大統領とキム委員長の安全を確保できる」と説明しました。
目標は北朝鮮の非核化 シンガポールは非常に便利
米朝首脳会談について、アメリカ、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議で国際交渉を担当するコーツ上級部長は10日、記者団に対し、「トランプ大統領の目標は非常に明確で、北朝鮮に核開発を検証可能かつ不可逆的な方法で放棄させることだ」と述べました。
そのうえで「実質的な進展がなければ、合意は成立しない。実質的な進展が必要だ」と強調しました。
また、記者団が「首脳会談の前に北朝鮮が核開発について情報を提供することを期待するか」と質問したのに対し、コーツ上級部長は「そうなれば、成功の大きなチャンスを得ることになるが、われわれはこれまで会談の前提条件は伝えていない」と述べました。
一方、米朝首脳会談の開催地にシンガポールが選ばれた理由については、「非常に便利な場所だからだ」としたほか、会談は1日のみの予定だと述べました。
そして、記者団が「韓国や中国など、ほかの国の首脳も加わる可能性はあるか」と質問したのに対し、コーツ上級部長は「あり得るが、分からない」と述べました。
シンガポール リー首相「よい成果を祈る」
米朝首脳会談のシンガポールでの開催が発表されたことを受けて、シンガポールのリー・シェンロン首相は、トランプ大統領のツイッターの投稿に返信する形で「米朝首脳会談は平和に向けた大きな1歩だ。よい成果がもたらされることを祈る」と投稿しました。
⑲韓国 「好循環へ努力」シンガポール開催に複雑な思いも
5月11日 12時22分 NHKニュース
史上初となる米朝首脳会談が来月12日にシンガポールで開催されることが決まったことについて、韓国統一省のペク・テヒョン(白泰鉉)報道官は11日の定例記者会見で、「南北の首脳は完全な非核化の目標を確認しており、南北関係の発展と朝鮮半島の非核化の好循環が生まれるよう努力していく」と述べ、韓国政府として積極的な協力を惜しまない姿勢を強調しました。
一方、韓国大統領府の高官は11日朝、記者団に対し、米朝首脳会談の開催場所について、当初は先月の南北首脳会談と同じく、軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)が有力だったとしたうえで、「韓国政府としては、分断の象徴であるパンムンジョムがよいのではないかと考えていたが、北とアメリカの立場を尊重する」と述べました。
そして、シンガポールが開催場所に決まったことで、米朝首脳会談に続けて、すぐさまアメリカと北朝鮮、それに韓国の3か国首脳会談を開くことは難しくなったとして、韓国政府の複雑な思いものぞかせました。
⑳来月の米朝首脳会談を前に 重要な外交日程相次ぐ 5月11日 17時40分 NHKニュース
来月12日にシンガポールで開かれる米朝首脳会談を前に、国際社会では重要な外交日程が相次ぎます。一連の会議では米朝首脳会談での議題について、関係各国の間で調整が行われるものと見られます。
今月22日にはアメリカのトランプ大統領と韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領がワシントンで会談する予定で、先月、行われた韓国と北朝鮮との間の南北首脳会談を踏まえ、米朝首脳会談に向けて意見を交わすことになります。
さらに、来月1日から3日間の日程で、アジア太平洋地域の防衛担当の閣僚などが意見を交わす「アジア安全保障会議」がシンガポールで開催され、北朝鮮情勢についても話し合われる予定です。
ことしの参加国はまだ確定していませんが、去年は日本や中国、それにアメリカのマティス国防長官も参加しました。
また、来月8日と9日にはG7=主要7か国首脳会議がカナダで開かれることになっています。
一連の会議では北朝鮮の非核化をはじめとする米朝首脳会談での議題について、関係各国の間で調整が行われるものと見られます。
㉑米朝首脳会談の開催場所 地元紙が予想する3か所は? 5月11日 18時34分 NHKニュース
㉒北朝鮮国営メディア 米との首脳会談開催決定伝えず
5月11日 18時50分 NHKニュース
史上初の米朝首脳会談が来月、シンガポールで開かれることが決まったことについて、北朝鮮の国営メディアは、一切、伝えていません。
北朝鮮は、会談に意欲を示し、トランプ政権との信頼構築を図る姿勢をアピールする一方、体制の保証と軍事的脅威の解消が非核化の前提条件だとしており、会談を有利な形で進めて制裁緩和を引き出したい思惑もあるとみられます。
アメリカのトランプ大統領は、10日、ツイッターで、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との、史上初の米朝首脳会談を、来月12日にシンガポールで開くことを明らかにしました。
これについて、北朝鮮の国営メディアは、一切、伝えていませんが、シンガポールは、北朝鮮が1975年に国交を結んで以降、大使館を置いて、東南アジアにおける外交・経済活動の拠点としてきたほか、過去に米朝協議が行われた経緯もあることから、開催地として受け入れたとみられます。
また、会談前日の来月11日は、米朝両国が1993年にニューヨークで協議し、北朝鮮がNPT=核拡散防止条約からの脱退を当面、棚上げするなどとした共同声明を発表してから、25年の節目に当たります。
11日付けの党機関紙「労働新聞」は、先月の南北首脳会談で署名された「パンムンジョム(板門店)宣言」に関する論評を掲載し、「南北は、平和体制を構築するために積極的に協力する意思を示した」として、「朝鮮半島の完全な非核化」を盛り込んだ宣言の意義を強調しました。
また、キム委員長は、9日、アメリカのポンペイオ国務長官との会談で、首脳会談の開催をめぐって「満足のいく合意に達した」としたうえで、「歴史的な出会いになるだろう」と意欲を示すとともに、北朝鮮で拘束されていたアメリカ人3人を解放し、トランプ政権との信頼構築を図る姿勢をアピールしました。
一方で、キム委員長は、3月に続いて今週、再び中国を訪問し、習近平国家主席と会談した際、「関係国が敵視政策と安全保障上の脅威を取り除けば、われわれは核を保有する必要がなくなる」と述べて、体制の保証と軍事的脅威の解消が非核化の前提条件だとする考えを改めて示しています。
さらに、北朝鮮は先月以降、経済の立て直しに全力を挙げる方針を盛んに強調しており、会談を有利な形で進めて制裁緩和を引き出したい思惑もあるとみられます。
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