ぜんきちの365日

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福島原発汚染水の問題・凍土壁だけでは解決しない

2014-06-12 13:37:38 | 日記
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水抑制を目指す「凍土遮水壁」の設置工事が始まった。
汚染水の増加を食い止める事は、事故収束作業の当面の重要課題だ。着実に前へ進めねばならない。1~4号機建屋の周囲1・5キロに冷却剤を通す管を埋め込み、地下30メートルまで
凍らせて土の壁を築く。政府と東電は、汚染水増加の原因となる建屋への地下水流入を防げると期待している。建屋周辺の地下には、重要な配管や電気ケーブルが数多く埋設されている。
これらを誤って傷つければ、原子炉を冷却する機能が損なわれかねない。現場は放射線レベルが高く、作業員の被爆を最初限にとどめる必要もある。作業には細心の注意を払ってもらいたい。凍土壁の設置には、320億円を要する。研究開発事業の名目で政府が費用を負担する。
冷却のために消費する電力は、一般家庭の1万3000世帯分、単純計算で年間10億円以上
かかる。問題は、これだけの巨費を投じた工事で、建屋への地下水流入を確実に抑えられるかだ。均一に凍らないと、地下地盤沈下が起きる恐れがある。棟土壁への過度の期待は禁物と
いうことだろう。