ぜんきちの365日

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棋士・初の国民栄誉賞を祝う

2018-01-06 06:35:46 | 日記
新年早々の明るいニュースだ。空前の快挙を達成した天才棋士のダブル受賞を祝福したい。政府が、将棋の羽生善治竜王【47】と
囲碁の井山裕太棋聖【28】に国民栄誉賞を贈ることを正式決定した。棋士の受賞は史上初めてである。羽生氏は昨年12月、
「永世七冠」の資格を獲得した。7棋戦のタイトルの永世称号を得るという極めて高いハードルを乗り越えた。15歳でデビューした後
30年間近くトップ集団で走り続けて来たからこそ実現できた金字塔だ。約20歳年下の井山氏は、羽生氏の後を追うように、卓越した
実績を残してきた。最年少の20歳で名人位に就いた。2016年4月には、史上初の七冠に輝いた。いったんは名人位を失って六冠に後退
したものの、昨年10月、見事に返り咲き、2度目の七冠同時制覇という偉業を果たした。国民栄誉賞は、「国民に敬愛され、社会に
明るい希望を与えることに顕薯な業績があったもの」を対象とする。棋界から文化功労者が選ばれた例はあるが、比類なき活躍で
幅広いファンを魅了したことは国民栄誉賞にふさわしい。謙虚な姿勢と大衆的な人気の一方で、常識にとらわれず、いつもギリギリまで
追及する。求道者的な一面を併せ持つのも、両氏の共通点だ。