近所のバス停からバスに揺られること約15分~20分で街の中心の繁華街に着く。
繁華街といっても田舎だし今思うと そう大したものではないけれど
子供の頃の私にとってはアーケードがある商店街はちょっと洒落た場所のように思えた。
いくつかのスーパーがあったし
食べ物屋(飲食店)さんも沢山さった。
母と姉と私と・・・
何故か弟がいた記憶がないから
弟はまだ生まれてなかったのか?
あ、そうだ。
弟は母がおんぶしてたんだ!
今ならベビーカーの折り畳み式のやつなんかがあって便利だけど
昔のベビーカーと言えば大きいままだったからバスには持ち込めなかったんだ・・・
父の作業着が売ってるお店へ行って作業着を買うことが多かった。
たまに母の通院していた病院へも一緒に行った。
看護婦さんに注射してもらう姿をそばで見ていた。
診察している間は、看護師さんが弟を抱っこしてくれていたんだ。
子供を預けられる環境になかった母は、大変だったんだなぁとつくづく感じる。
こうして文章にして振り返ってみると、薄れていた記憶が戻ってきて
何だか懐かしい。
そして、いつも池の脇のお土産屋さんの並びにある甘いもん屋さんへ連れて行ってくれた。
夏には、練乳がかかったかき氷を冬にはぜんざいやおはぎを注文した。
子供の頭の中の方程式は、繁華街へ行く=甘いもん屋さん って感じだ。
甘いもん屋さんは、小さな小さなお店で
その小さなお店の中に4人がけのテーブルが6~7席ぎっしり並んでいた。
あの時食べた かき氷やぜんざいやおはぎの味
甘いもん屋さんでの時間
とっても嬉しくて楽しかった幸せな時間だったな。
あれから月日が経って
あの古ぼけた小さな甘いもん屋さんは近くのビルの2階に移転した。
ビルに移転してからも懐かしくて姉と一緒にぜんざいを食べに入ったこともあった。
それから、更に月日がたった今
あのお店は果たしてまだあるんだろうか?
なんとなく昔を思わせるショウウィンドーに出逢ったら
そんな昔の思い出が蘇ってきた。
今度、実家に帰ったら行ってみよう。
そして、元の場所はどうなってるのか久しぶりに覗いてみようと思う。