登山靴(アゾロ)の修理を頼まれました。
アウトソール(ビブラム)は2回交換している割にはきれいな靴です。
写真の様に、両足の親指の付け根が破れています。
山、尾根の岩場を歩くときは内股で踏ん張るから切れるそうです。
アウトソールは交換するところはあるけど、縫製修理をするところは
なかなか無いらしい・・・
何年か・・・?ぶりに八方ミシンを引っ張り出しました。
このミシン、映画「靴職人と魔法のミシン」で使われた360度(八方向)押えが回転する
変わったミシンです。釜も全回転でなく、水平半回転です。
糸は強度は必要と言うことで、車輛用の太さ8番を使います。
このように靴を針の下まで差し込みます。
硬い靴の向きは自由がきかないので、押えの進行方向を微妙に回転させながら縫っていきます。
今回は硬く、厚い靴なのでミシンの調子を整えるのに一苦労、2本も針を折ってしまい
最終的に針を23番の太さまで上げ、押え高と糸締り調整しました。
緑の枠内が補修箇所です。
見た感じ、ちょっと・・って感じですが、機能的には十分かと思います。
そして、舌(ベロ)部分の脇のホツレをポストミシンを使って直します。
久しぶりに八方ミシンを使ってみて、また色々とやってみたいことが浮かんできそう♪
でも、モーターを外した手回しだから、品質的にも生産性にも量産には
向いていなく、オモチャだな(苦笑)
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