洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

北杜市にある手作りの家のソファ、張替え

2023年12月05日 | ものづくり

八ヶ岳の麓、北杜市に移住してモノづくりに励んでいる人が

たくさんいます。

横浜から移住した人で、工房の隣に自宅を自作した家のリビングに置く

ソファの張替え依頼です。

自分で出来ることは何でもしてみたいところは私と似ています(苦笑)

自分のペースでコツコツ建てた家に工房に置いてあったソファーを

張替えて、ストーブのあるリビングに入れる計画だそうです。

写真では判り難いですが色褪せて、擦り切れやシミがあります。

3人掛けとしては大型のソファーで座面が深い為、背を50㎜~100㎜程、

ウレタンを重ねて綿を巻いて厚くして座を浅くします。

生地はシンコールの布地サンプル帳を貸し出して、ゆっくり選んでもらいました。

サンプル帳の布辺は小さいので、シンコールから大きめの

生地を直接、取り寄せて確認してエコノミクス9236で!

と、ライン連絡をくれました。(さすが、その筋のひと)

やはり、中の方は木枠は硬い木でしっかりしていますが、その他は

それなりに劣化しています。

タッカーのステープルも私が使っている物より、肩幅も狭く、線径も

細く・・・なかなか抜けなく切れてしまいます(日本のソファでないかな・?)

このソファは座、背、ひじ掛け、4パーツがバラバラになっていて

組み立てた最後に背中の布を張って仕上げてあります。

その上に、座布団、背当て3セットをかぶせ直して乗せます。

問題は各パーツを組み立てた後の目隠し背面布の張り方です。

大きな背面布を背の上面ラインに合わせて裏内打ちした後、モール板厚紙を

重ねて打ってから垂らすとパネルを貼ったような感じになります。(判り難い

ひじ掛けとの継ぎ目は、モールを巻き込んでから表からタッカー打ちします。

ステッチのように見えますが、これは生地と類似色にペイントした

肩幅4㎜のタッカーを使用しているからです。

裏布と足を取り付けて完成です。

背当ての縫製はセンターにパイピングを入れたもので、とても

勉強になりました。(他で応用できそう

工場のみんなは、「いい色の生地~~」と大好評です。

残り生地で、おまけクッションを作って引き渡しです。

で、搬入した写真をいただきました。

今度、ここでストーブに当たりながらコーヒーを戴く約束を取り付けよう

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