プライウッド(成形合板)の家具と言えば、天童木工さん
その天童木工のロッキングチェアの張替えが入ってきました
枠から外された状態で来たので座れないのが残念です(苦笑)
細いステープルでしっかり張ってあります。
タッカー針を抜いてみて、とても硬いフレームで、細い枠でもしっかりした
強度を保っているのが良くわかります。
木枠間の間のクッションゴムベルト、ウェービングテープと言うのですが
私も使っている定番の緑や、黒のテープを使ってないですね
見たことがないゴム芯をゴムでコーティングしたテープを張ってあります。
デンマーク製の物かなぁ~~
実は一昨年、家具資材会社の担当からダイメトロールと言うシートゴム素材を
紹介されていました。
近年は自動車シートでも採用されていると聞いて気になっていました。
今回、試しに使ってみる良い機会だと思いサンプルを届けていただきました。
販売店から、硬さが3種類あり、一番柔らかい物は背部分では大丈夫ですが
座では柔らかすぎるて、お勧めできませんと言う事でしたが、1脚だけなので
触った感じで一番柔らかい物だけ購入しました。
担当の方も聞いたことが無いと苦笑していましたが、座の部分のみ
2枚重ね、沈みそうな部分は3枚重ねで張って対応してみました。
張り込みにはキャンバスを張るときに使用される専用プライヤーを使いました。
生地はシンコールのPUレザー、エーデルスムースを使いました。
経験があれば当り前のようですが、タッカー打ちの順番がとても大切です。
細い枠の中に、メイン側と背面側の両方を止めていきます。
その後、外枠をビス止めするネジ穴が干渉してないか?
確認しながら、余り布をカットします。
メイン部分は、元の製品は溶着キルティングでしたが、今回は高密度6mmウレタンで
1本ずつ手縫いキルトで製作しました。
生地自体の質感が高い為、高級感が上がったと思います。
別の工房の打ち合わせもあったので、合わせて用事を済ませる為、
届けに行ってきました。
すぐ、組み立てるから、座ってみてね って、言われ、組み立てに
立ち合いました。
心配してた、上部分もはみ出ることなく、止まりました。
今回、初めて使用したシートゴムのダイメトロールも沈み過ぎることなく
硬いくらいでした。キャンパス用プライヤーの使用でテンションが
かかり過ぎたかもしれませんが、緩いよりは全然良いかと思います。
しかし、天童木工さんの1966年に発売されたという名作、ロッキングチェア
写真で見ていると、かなり上向きに見えていましたが、座ってみると
そんな感じが無く、ものすごく良い 欲しい
後日、白馬のペンションに納品され、写真を送っていただきました。
気に入っていただけたようです。
さて、お待たせしているバイクシートの張替えをまとめて
片付けることにします
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