八ヶ岳の麓、北杜市に移住してモノづくりに励んでいる人が
たくさんいます。
横浜から移住した人で、工房の隣に自宅を自作した家のリビングに置く
ソファの張替え依頼です。
自分で出来ることは何でもしてみたいところは私と似ています(苦笑)
自分のペースでコツコツ建てた家に工房に置いてあったソファーを
張替えて、ストーブのあるリビングに入れる計画だそうです。
写真では判り難いですが色褪せて、擦り切れやシミがあります。
3人掛けとしては大型のソファーで座面が深い為、背を50㎜~100㎜程、
ウレタンを重ねて綿を巻いて厚くして座を浅くします。
生地はシンコールの布地サンプル帳を貸し出して、ゆっくり選んでもらいました。
サンプル帳の布辺は小さいので、シンコールから大きめの
生地を直接、取り寄せて確認してエコノミクス9236で!
と、ライン連絡をくれました。(さすが、その筋のひと)
やはり、中の方は木枠は硬い木でしっかりしていますが、その他は
それなりに劣化しています。
タッカーのステープルも私が使っている物より、肩幅も狭く、線径も
細く・・・なかなか抜けなく切れてしまいます(日本のソファでないかな・?)
このソファは座、背、ひじ掛け、4パーツがバラバラになっていて
組み立てた最後に背中の布を張って仕上げてあります。
その上に、座布団、背当て3セットをかぶせ直して乗せます。
問題は各パーツを組み立てた後の目隠し背面布の張り方です。
大きな背面布を背の上面ラインに合わせて裏内打ちした後、モール板厚紙を
重ねて打ってから垂らすとパネルを貼ったような感じになります。(判り難い)
ひじ掛けとの継ぎ目は、モールを巻き込んでから表からタッカー打ちします。
ステッチのように見えますが、これは生地と類似色にペイントした
肩幅4㎜のタッカーを使用しているからです。
裏布と足を取り付けて完成です。
背当ての縫製はセンターにパイピングを入れたもので、とても
勉強になりました。(他で応用できそう)
工場のみんなは、「いい色の生地~~」と大好評です。
残り生地で、おまけクッションを作って引き渡しです。
で、搬入した写真をいただきました。
今度、ここでストーブに当たりながらコーヒーを戴く約束を取り付けよう
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