椅子のシルエットにそって、引っ張って張ることのできない、お椀型に成型した椅子の谷部分を
接着して張ってある椅子の張替え・・・・
このヴィンテージ物のイムーズチェアを、はがす事から気が進まない
頑張って、はがしましたが、ウレタンはベコべコ、破れてた所は欠損
フレームからセンターラインを取ってみると、カバーの張りも歪んでいた感じ
まず、欠損しているウレタンを補修しました。
張り替える表皮は持ち込みの牛の本革なので微妙な、つなぎ目の切り替えは、なんとかなるかなぁ~~
問題は、この専用の樹脂モール
同じものは当然、調達できず、代用品も色々探しましたが見つかりません
別の方法も検討しましたが、硬くなった樹脂成型フレームにタッカーを打ち込むと
割れてしまいそうです
きっちり型どりした革にフレーム、モールの3点に合致するポイントを入れて、
元の作りに忠実に作り直そうとしましたが、硬くなったモールは途中から扱いが
困難になり縫製が進まなくなって、途中で断念針穴が残ってしまい残念
で、革のカバーはカバーでしっかりとウレタンに貼って端のモール部分が浮かないように
接着しました。
モールは張ったカバーを挟み込み接着しました。
元の合皮から比べると厚い革のため、モールも全長が不足したので自動車シートで
使っているハンガー樹脂で苦肉の目隠し
元の座面は、座と背の切り替え部分はクロスの縫い合わせパターンでしたが
持ち込みの厚い革では、重なり合った縫い代が尻部分に異物感が残ってしまいそうなので
への字に変えた縫い合わせにしました。
消えなかった革の折りシワや、シミが残念な気もしましたが、これはこれで
合皮から見たら本革っぽくて良いのかも