NHKの番組で医師、医学者でありヒトの「こころ」を研究されている中田力氏が出演し、「心は水で作られる」という自らの理論を話されていたことを、過去に書いた記事を整理していて見つけました。
ちなみに中田力さんは、2018年に72歳で亡くなられています。
その番組で見た内容はとても興味深く、その話を聞いた後から、私の心の持ち方はちょっと変わった気がします。
この理論を簡単に説明すると、人間の意識は、脳の内部で発生する熱によって脳内の水分子が動き、その動きにより神経細胞も活動を起し、意識が作られるといったようなものだったと思います。
詳しくお知りになりたい方は、中田氏の著書を読んで下さいね😉
私のなんとな~くの解釈によると、熱によって電気信号みたいなものが発生し、それによって水を動かす、といった、単純なシステムにより人の意識や心は変化を起こしているのかと思ったら、けっこう気が楽になりましたね。
これはあくまでも私の解釈ですが、意識や心を左右する熱というのは感動かな、と思いました。
感動というとポジティブな心の動きだけを指すように思えるけれど、ネガティブなものも含めてということで。
言葉を替えれば、喜怒哀楽の感情すべてということですね。
やっぱり、感情が動いて熱を発生させないと、人の心や意識は変わらないような気がするんですよね。
「こうすべきだ」とか「こうしたほうがよさそう」みたいな考えだけでは、意識を変える熱を発していない気がするもの。
突如ひらめいた考えや、人の考えによって、
「それはいい」と、感情を大きく動かされることもありますね。
そんなときはきっと、意識を変えるだけの熱が発生されているんだろうな。
人の心というのは、目の前にある現象をただありのままに映し出すことはできず、そこに個人的感情や過去に得た情報や先入観etc…が絡み、とても複雑なものを創り上げてしまう。
でも、素の状態というか、ありのままという状態が存在するのなら、波紋ひとつない静かな水面のような状態なのでしょう。
そこに時折吹き込まれた熱風によって、水面の状態は、キラキラ輝いたり、荒れ狂ったりと、様々な様相に変わるのかも。
人の心ってやっぱり面白い