ポジティブの意味について説明されていた 江原啓之さんの話をよく思い出します。
世の中には ポジティブとネガティブの意味を取り違えている人というのは、意外と多いようです。
なにが起こっても気にせずに、いつもポジティブ!ポジティブ!と、ニコニコしていることをポジティブだと思っている人も多いようですが、それでは単なるおめでたい人ですよ!と。
つまり本当の意味でのポジティブとは、
たとえば、靴ひもがほどけて転んでしまった人が、靴ひもを結び直すのがポジティブ。ひもがほどけているのに気にせずニコニコしていても、そこでまた転んでしまうのはネガティブだと。
自分が取り組むべき問題から目をそらし、明るい気持ちを持っていても、それは本当の意味のポジティブではありませんよね。
でも、ポジティブシンキングという開運法(かくいう私もそれを提唱してますが)が世の中に広まるにつれ、とりあえずニコニコしながら、ポジティブ♪ポジティブ♪とテンションを上げていればそれでいい、と思っている人がたくさんいることも実感します。
もちろん常に笑顔で明るい気持ちを保つことが大切には違いないのですが、そこに自己を反省する気持ちや、失敗から何かを学ぶ意識がないと、見かけ上はポジティブに見えても、その人の生き方はネガティブということですね。
ポジティブということを漠然としたイメージで、自分勝手な解釈をしている人が意外と多いし、逆に、そのことによって ポジティブシンキングに抵抗を感じている人もいるように思います。
また、ポジティブに生きることに執着しすぎてもいけないと、近頃私は思うようになってきました。
生身の人間なのですから、時にはネガティブな感情を爆発させたり、愚かな行為をしてしまうことがあってもいいと思うし、そういう自分を責めずに許してあげられる心の余裕を持てる人こそ、本当のポジティブではないのかな、と。
