なかよし兄弟

　　

　長男ばばちゅ

　　　　　　　　　　と

　　　　　　
　　　　　　　　次男たあとん


　　　　　　　　　　　　　は


　　　　　　　　　　　　なかよし兄弟





　　　　　　そういえば　長男が高校生になってから


　　　　　　　　　一度も喧嘩をしていない




　　　　　　　　　ほんのこの前まで


　　　　　　　　　　テレビのチャンネル争いや


　　　　　　　　　　　ちょっと足があたったとか


　　　　　　　　　　　　　とってもくだらない事で


　　　　　　　　　　　　　　大ゲンカしていたなぁ・・・







　　　　　　　　　　　長男ばばちゅは　弟たあとんの帰りを待ち



　　　　　　　　　　　　次男たあとんは　兄ばばちゅの帰りを待つ




　　　　　　　　　　その様子を見た私が



　　　　　　　　　　　　「　ひとりだと　さみしい　」



　　　　　　　　　　　　　　　と　尋ねてみると



　　　　　　　　　　　　　ふたりとも　同じ返答



　　　　　　　　　　　　　　「　べ、べ、べつに・・・　」



　　　　　　　　　　　　　ふたりとも　その　さびしい　という感情を


　　　　　　　　　　　　　　悟られまいと　焦る




　　　　　　　　　　　　　へへへ


　　　　　　　　　　　　　　お見通しよ




　　　　　　　　　　　　兄弟とは思えないほど


　　　　　　　　　　　　　性格が真反対の二人だけど


　　　　　　　　　　　　　　これから先


　　　　　　　　　　　　　　「ボケあ」も　私も　この世を去って　いなくなっても





　　　　　　　　　　　　　　ずっとず～っと　



　　　　　　　　　　　　　　　　仲良し兄弟でいてね

７年の空白

　　　　　夜　９時。



　　　　　　　　「お～～今日もよく働いたなぁ。」



　　　　　　教室のドアを開けて廊下を抜けて　お手洗いへと・・



　　　　　　　　　　　　　すると



　　　　　　　　　　　　　見知らぬ「ゥレディー」が　



　　　　　　　　　　　　　　教室の前の長椅子に腰かけている。



　　　　　　　　　　「こんばんは～


　　　　　　　　　　　　　　　　　　これからレッスンですかぁ～？」



　　　　　　　　　　　　「いえいえ


　　　　　　　　　　　　　　　　先生　私　Y子ですよ


　　　　　　　　　　　　　　　　　わかりますか～？」



　　　　　　　　　　　その声はなんとなく　懐かしい



　　　　　　　　　　　　　　なんとなく見覚えのある目・・・




　　　　　　　　　　え～～～～っ　Yちゃんじゃないっ



　　　　小学５年生の時受験をきっかけに



　　　　　　　　　　　この教室とお別れしたYちゃん



　　　　　　　　　　　　「そうです　Y子ですよ」



　　　　　　　　　　　　　まぁまぁ大きくなって


　　　　　　　　　　　　　　　きれいになって



元気でいたの？今なにしているの？弟は元気？そうそう妹もいたよね？お父さんは？お母さんは？で　今どこの学校に行ってるの？・・・・



　　　　　　　　私は　Yちゃんに質問を投げかけていながらも



　　　　　　　　　　　ちっとも返答を聞く余地もなく



　　　　　　　　　　　　　　　ガンガン質問質問質問・・・・




　　　　　　　　　　　　確実におばちゃん




　　　　　　　　　　　　　まぁまぁ　座って座って



　　　　　　　　　　　　　　　　　　ようきたのぉ。



　　　　　　　　　　ようやく心臓も落ち着きを取り戻してきた頃



　　　　　　　　　　　　　Yちゃんのことを　じっと眺めてみる




　　　　　　　　　　おおおっ美しいっ　



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




　　　　　　　　　　あんなに小さくて目立たない女の子だったYちゃん



　　　　　　　　　　　　　　今は　ちゃんと自分の言葉でしゃべって



　　　　　　　　　　　　　　　　　普通に会話出来ている



　　　　　　　　　　　　　　　こうやって　近況報告しに来てくれる時



　　　　　　　　　　　　　　　　　　ほんとにうれしいよ



　　　　　　「あの頃の楽しかった思い出を見に来たかったんです」



　　　　　　　　　　　　　　　お～～　泣かせてくれるじゃない



　　　　　　　　　　　　Y　ちゃん　来年は２０歳よね？



　　　　　　　　　　　　　　　　　　よっしゃ



　　　　　　　　　ぱ～～っと飲みに連れていってあげよ



　　　　　　　　　　　　　　　　　いつでも　おいで



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大歓迎よ



　　　　　　　　　　　　　先生　老けたね・・・・



　　　　　　　　　　　　　　　と　言われないよう



　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分磨きは忘れないから








　　　

ヤンキー母さん

　　
　　　　　　Ｙくんのお母さんは



　　　　　　　　　　　とにかく　若い




　　　　　　　私が想像するに　



　　　　　　　　　　　おそらくデキ婚　




　　　　　　　どう見ても　



　　　　　　「ちゃんと　子育て出来るの～～～～」



　　　　　　・・・と　誰もが心配しそうな風貌





　　　　　　　　　　昔は　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「夜露死苦」


　　　　　　　　　　　　とか


　　　　　　　　　　　「愛羅武勇～」

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　とか



　　　　　　　　　　　　　言っていたであろう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと　時代が違うかな




　　　　　　　　　　　　　　が



　　　　　　　　　　その　ヤンキー（・・・であろう）母さんの長男Ｙくんは
　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　いまどき珍しく　きちんとしている





　　　　　　　　　レッスン前に


　　　　　　　　　　「よろしくおねがいします」


　　　　　　　　　レッスン後には


　　　　　　　　　　　「ありがとうございました」



　　　　　　　　の　挨拶を忘れることがない　





　　　　　　　こんな　あたりまえな挨拶が



　　　　　　　　　最近　出来ない子のほうが断然多い中を



　　　　　　　　　　きちんと　正しい姿勢で　



　　　　　　　　　　　しかも　自然にできる






　　　　　　　持ち物にも　きちんと記名してあり



　　　　　　　　　　テキストにも　親子で頑張って練習したらしく



　　　　　　　　　　　赤丸や　チェックが入っている






　　　　　　　　　　服装も　ブランド物ではないにしろ



　　　　　　　　　　　　ポロシャツや　Ｔシャツに至るまで



　　　　　　　　　　　　　襟の部分にアイロンがけしてある





　　　　　　　一度は　お父さんもレッスンに来られた。



　　　　　　　　　　まさに私の想像通りの



　　　　　　　　　　　「愛羅武勇～」



　　　　　　　　　　　　　　な　夫婦さん




　　　　　　　教室を入る前に




　　　　　　　　　　　　「夜露死苦　ベイベー」


　　　　　　　　　　　と　言ったとか　言わないとか・・・


　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　私も　相当覚悟を決めていたのだけど



　　　　　　　　　　　全く　その必要はなかった。








　　　　　　人は　外見だけで　判断しては　いけないな　



　　　　　　　　　この　お母さんを見ていて　あらためて　感じた







この仕事をしていると たくさんの出会いがある




　　　生徒と接していると その子の育つ環境も　よ～くわかる





　　　いくら　一生懸命　取り繕っても



　　　　　　生徒の仕草や言葉・・・etc



　　　　　　　　　何気ない時に　見えてくる。







　　　　　　　　　　私の子育て・・・

　　　

　　　　改めて振り返るきっかけとなったＹくんママとの出会い




　　　　　　　　　　　　　　　　　　

夜の小学校で見たものは・・・

　　　子どもたちが帰宅し静まり返った小学校での


　　　　　　　　　　役員会


　　　子どもの声が全く聞こえない校舎は

　　　　　　　　　　超　こわい・・・　


　　　　　真っ暗な教室は　今にも　見えないはずの影が


　　　　　　　　　見えてしまいそう　



　　　　　　　　　　階段の壁に飾られている写真の数々


　　　　　　　　　　　　順番に　眺めてみた


　　　　　　　　　　ふと　目にとまったのは


　　　　　　　　　　　　心霊写真ではなく


　　　　　　　　　　　　　先日の運動会の写真


　　　　　　　　　　　　　　騎馬戦の・・・・


　　　　　　　　　　　　　　　ん


　　　　　　　　　　　　　　これは　まさしく　うちの次男　


　　　　　　　　　　　三人で作る騎馬の真ん中で


　　　　　　　　　　　　　　今にも崩れ落ちそうに

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　騎手を支えている



　　　　　　　　　　　今まで　見たことのない形相で


　　　　　　　　　　　　　歯を食いしばって・・・

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　次男は日頃から　笑顔　　

　　　　　　　　　　　　　　「　にこにこしてて　いいね　」


　　　　　　　　　　　　　と　よく言われるけれど


　　　　　　　　　　　　　　　男らしくそろそろ　シャキッ　としてほしい


　　　　　　　　　　　・・と　思っていた矢先のすごい形相の次男



　　　　　　　　　　次男の騎馬にまたがるＳくんは


　　　　　　　　　　　　どの騎手も勝ち目のない凄腕


　　　　　　　　　　　そう　最後まで　勝ち残る

　　　　　　　　　　　　　と　いうことは


　　　　　　　　イコール　この騎手の下にいる三人は　

　　　　　　　　　　　どの騎馬より　

　　　　　　　　　　　 長時間　支え続けることになる


　　　　　　　Sくんは次男に


　　　　　　　　　　　「　重くてごめん　でも　

　　　　　　　　　　　　　　　　　俺　絶対　がんばる

　　　　　　　　　　　　　　　　だから　一緒にがんばろう　」


　　　　　　　　　　次男は　その言葉を　私に　何度も話してくれた


　　　　　　　　　　　　　「　約束したから


　　　　　　　　　　　　　　　　　絶対　がんばるよ　」


　　　　　　　　　　友達からの　言葉は　


　　　　　　　　　　　　　　　誰からの　励ましより


　　　　　　　　　　　　　　　　もっと　もっと　価値のある言葉


　　　　　　　　　　　次男は　がんばる力を　


　　　　　　　　　　　　　　　私からではなく　Sくんにもらった



　　　　　　騎馬戦の練習が続く毎日
　

　　　　　　　次男はいつも　制服のまま


　　　　　　　　　　　夕飯も済ませることなく


　　　　　　　　　　　　リビングで眠っていた　


　　　　　　　朝はいつも　７時のバスで学校に行くのに


　　　　　　　　　　足を引きずりながら


　　　　　　　　　　　　　いつまでも　ぐずぐず


　　　　　　　私が仕事から帰ると


　　　　　　　　　　　腰が痛いよ～


　　　　　　　　　　　　　　足が痛いよ～


　　　　　　　　　　　　　　　　　首が痛いよ～


　　　　　　　　　　私は　はじめは事情がわからず


　　　　　　　　　　　　　どこか悪いのではないかと


　　　　　　　　　　　　　病院にいこうと思ったほど・・



　　　　でも　それは　騎馬戦の練習の日だけだったことに気がついて


　　　　　　　　　　「　そのくらいでへこたれて　どうする

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　がんばる　がんばる　」


　　　　　　　　　　　。。。と背中をおした


　　　　　　　　　　　　　シップだらけの


　　　　　　　　　　　　　　背中・・・ 足・・・　肩・・・

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　あの　痛みのすべてを


　　　　　　　　　　　　　　　物語っているかのような　写真　



　　　　　　　　　　何をやっても頼りない次男


　　　　　　　　　　　　　でも　彼なりに


　　　　　　　　　　　　　　　　　がんばっているんだな・・・


　　　　　　　　　あのとき


　　　　　　　　　　　　　背中をおすばかりでなく


　　　　　　　　　　　　　　抱きしめてやればよかったな・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　

　　　　　　　　　　Sくんとの約束どおり　勝利をおさめた騎馬戦


　　　　　　　　　　　　　でも　その結果は付録


　　　　　　　　　　　　　　　もっともっと　すごいものが


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次男の宝物

何でもないけど 何でもある時間

　　



　　　会議の後


　　　　　　久々に　Ｍ男（女）　＆　○Ｃ　とラ～ンチ




　　　　　　　今日は　どこにいこっかな　




　　　　　　　　　　　そうだ　



　　　　　　　　　　　　今日は思い切って















マクドナルず～～っ

　　　　　　　　ちっとも珍しくも何ともない画像・・・







　　　　　　　　　ランチがマックだなんて


　　　　　　　　　　　　あり得ないあり得ない



　　　　　　　　　　　　　でも　なぜか　今日は


　　　　　　　　　　　　　　　あり得る　あり得る～


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　とっても　マクドナルドな気分～







　　　　　　　　　珍しくもなんともない場所で


　　　　　　　　　　珍しくもなんともない会話を交わし


　　　　　　　　　　　珍しくもなんともないバーガーを食べ


　　　　　　　　　　　　　それでも　大口開けて


　　　　　　　　　　　　　　　　心底　笑って



　　　　　　　　　　　珍しくもなんともないのに


　　　　　　　　　　　　　超　盛り上がる　

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　




　　　　　　　　　　　休日　一緒に過ごすわけでもなく


　　　　　　　　　　　　　　電話やメールのやりとりだって


　　　　　　　　　　　　　　　　　仕事以外では　ほとんど皆無。





　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　この緊張感のない私たちのつながり



　　　　　　　　　　　　　　炭酸ソーダみたいで

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　結構　いい感じ





　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　長い　長～い　お付き合いだもんね。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　ほんと



　　　　　　　　　　　　　　　　なかなか　いい感じ




　　　　　　　　　　　　　　　　これからも



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よろしくよ