「あ~~っ
」
いつもと変わらない慌ただしい朝

、
眠い目をこすりながら
私の秘密兵器「アシュラン

」で 顔を洗い
コンタクトレンズを装着・・・の予定だった。
「おちた~っ
コンタクトがぁっ」
玄関で靴を履いて 出かけようとしている「ボケあ」は
「これを まさしく 自分の出番

」

、・・・と 浮かれ顔で 戻ってきた。
実は 「ボケあ」は 物探しが得意
テレビのリモコン探しは だれにも負けないと自負している
まさに 今 そんな「ボケあ」に
レベルアップ

の可能性を秘めた事件が
目の前で 巻き起こっているのだ。
行け~~~っ ボケあ~~っ
ドドドドドっ
「あきらめるんじゃないぞ~~」
ドドドドドッ
数分後・・・
「ボケあ」は
めでたく
レベルアップを果たした
ボケあは鼻の穴を思い切り 膨らませて
いつになく堂々とした大股で玄関にむかい
仕事に出かけて行った。
残された私は
だんだん 遠くなる車の音を聞きながら
「ボケあ 今日は 携帯も財布もいらない日なのであろうか

」
と 心の中でつぶやいた。
ソファーの上には
ボケあの愛用バックが
ポツンと寝そべっている。
ボケあ またまた 格下げ