結構前の休みの日に髪を切りたいなぁ…って思って
同級生が店長をしている美容院に予約をすべくメールをしてみた
『ごめ~ん、その日アタシ休みだぁぁ』
俺は店長以外の人に髪を触られるのが嫌なので
その日はダメという事になった
…
本当の理由は髪を触られるのが嫌じゃなく『苦手』であり
更にもう少し詳しく言うと店長以外のお店の女の子と話が出来ないからだ
髪を切りながら若い女の子と何を会話したらいいのだろう
45歳のオッサンは非常に気を遣うのである
予約を断られてから随分と日がたった
オールバックにしていた髪が長くなりすぎて
これ以上長い髪でオールバックにすると悪役商会の八名信夫になる
そんなヘアスタイルは嫌だし
青汁も飲みたくない
だから最近はずっとオールバックをやめていた
本日6時半に予約が取れたので
仕事帰りに行ってきましたよ
俺が店に着くと前のお客さんと店長がレジの所で立ち話をしていた
お店の女の子に
『じゃ、ぱぱさんここに座ってください~特等席ですよ~』
何処に座ってもいいんだけど
今日は俺が最後のお客だ
貸し切り状態なので入り口に一番近い椅子に座るように言われた
このお店の女の子たちも随分と昔からいる
だから俺も気兼ねが無くなってきている
店長はまだ立ち話をしているので
『じゃ、ぱぱさん。シャンプーしますか』
って言われて洗髪台へ…
髪を洗うのもマッサージをするのも
いつも店長だけれど今日はしょうがない
その女の子にお願いする事に…
髪を洗ってもらいながら色々と話をした
『苦手』って思っていたのは俺だけであり
こうして髪を洗ってもらうと洗い方も上手だし
会話もとっても上手で俺に緊張感もなかった
さらに嬉しかった事は
洗髪した後のマッサージ
こんな細い女の子が…って思うぐらいのパワーで
俺の肩や背中や腕をガンガン揉んでくれるのだ
『いや~その細い腕でよくそんな力があるね~…そこ、痛い…いててて』
『ぱぱさん。そんなに強くやってませんよ~かなり凝ってますもん』
右肩のマッサージが痛すぎるぐらい痛い
椅子に乗ってるケツをずらして逃げたくなるぐらい痛いのだ
『こんなに肩こりがスゴイ人も珍しいです…』
可愛い顔をして
細い腕で
パワフルに肩こりを丁寧にほぐしてくれた
…感謝
『マッサージしてもらうだけで通ってもいい?』
『うん!喜んで~~』
その後、店長とバトンタッチして
カットは店長にやってもらった
高校時代の思い出話
毎度毎度、同じ話をされるのだけれど
それがまた落ち着くんだ
『ぱぱちゃん、もっと小まめにカットにきなよぉぉ』
『だってお前、予約を断るじゃん』
『あの時はたまたまだぁぁ』
この店長が俺の事を店員の女の子に説明するのだ
『ぱぱちゃんはね、中身が乙女なの。アタシよりもずっとずっと乙女だよ。超繊細な心の持ち主だもんね~』
『やかましいわ。余計な事は言わなくていいから手を動かせ』
『こうやってね、乱暴に喋るけど中身は女の子ちゃんなのよ~』
『バカヤロウ。俺はゴリッゴリの男だぞ。街中の女を舐めまわすように見てるんだから』
『それキモイ~~!でもね、ホントに優しい女の子ちゃんなのよ。見習わないとダメだアタシ』
…
…
中身が乙女、心は女の子
俺の事をそういう女友達は意外と多い
45歳のオッサンに向かっていうんじゃない
って言うか中身が女の子だとしたらもうオバサンだろ…
疲れたと思いながらお店に入ったけれど
会話をして、髪を切ってもらったら少し気持ちが楽になった
『ぱぱちゃんはもっと小まめに来なさいよ!』
『面倒くせぇよ』
捨て台詞をして帰ってきた
異性の友達だと俺は思っているが
相手は同性に思っているんだろうかは謎であるが
一生の友達でいられるなって思うし
相手からもそう思われている
これってすんごく幸せな事だと思うのだ
同級生が店長をしている美容院に予約をすべくメールをしてみた
『ごめ~ん、その日アタシ休みだぁぁ』
俺は店長以外の人に髪を触られるのが嫌なので
その日はダメという事になった
…
本当の理由は髪を触られるのが嫌じゃなく『苦手』であり
更にもう少し詳しく言うと店長以外のお店の女の子と話が出来ないからだ
髪を切りながら若い女の子と何を会話したらいいのだろう
45歳のオッサンは非常に気を遣うのである
予約を断られてから随分と日がたった
オールバックにしていた髪が長くなりすぎて
これ以上長い髪でオールバックにすると悪役商会の八名信夫になる
そんなヘアスタイルは嫌だし
青汁も飲みたくない
だから最近はずっとオールバックをやめていた
本日6時半に予約が取れたので
仕事帰りに行ってきましたよ
俺が店に着くと前のお客さんと店長がレジの所で立ち話をしていた
お店の女の子に
『じゃ、ぱぱさんここに座ってください~特等席ですよ~』
何処に座ってもいいんだけど
今日は俺が最後のお客だ
貸し切り状態なので入り口に一番近い椅子に座るように言われた
このお店の女の子たちも随分と昔からいる
だから俺も気兼ねが無くなってきている
店長はまだ立ち話をしているので
『じゃ、ぱぱさん。シャンプーしますか』
って言われて洗髪台へ…
髪を洗うのもマッサージをするのも
いつも店長だけれど今日はしょうがない
その女の子にお願いする事に…
髪を洗ってもらいながら色々と話をした
『苦手』って思っていたのは俺だけであり
こうして髪を洗ってもらうと洗い方も上手だし
会話もとっても上手で俺に緊張感もなかった
さらに嬉しかった事は
洗髪した後のマッサージ
こんな細い女の子が…って思うぐらいのパワーで
俺の肩や背中や腕をガンガン揉んでくれるのだ
『いや~その細い腕でよくそんな力があるね~…そこ、痛い…いててて』
『ぱぱさん。そんなに強くやってませんよ~かなり凝ってますもん』
右肩のマッサージが痛すぎるぐらい痛い
椅子に乗ってるケツをずらして逃げたくなるぐらい痛いのだ
『こんなに肩こりがスゴイ人も珍しいです…』
可愛い顔をして
細い腕で
パワフルに肩こりを丁寧にほぐしてくれた
…感謝
『マッサージしてもらうだけで通ってもいい?』
『うん!喜んで~~』
その後、店長とバトンタッチして
カットは店長にやってもらった
高校時代の思い出話
毎度毎度、同じ話をされるのだけれど
それがまた落ち着くんだ
『ぱぱちゃん、もっと小まめにカットにきなよぉぉ』
『だってお前、予約を断るじゃん』
『あの時はたまたまだぁぁ』
この店長が俺の事を店員の女の子に説明するのだ
『ぱぱちゃんはね、中身が乙女なの。アタシよりもずっとずっと乙女だよ。超繊細な心の持ち主だもんね~』
『やかましいわ。余計な事は言わなくていいから手を動かせ』
『こうやってね、乱暴に喋るけど中身は女の子ちゃんなのよ~』
『バカヤロウ。俺はゴリッゴリの男だぞ。街中の女を舐めまわすように見てるんだから』
『それキモイ~~!でもね、ホントに優しい女の子ちゃんなのよ。見習わないとダメだアタシ』
…
…
中身が乙女、心は女の子
俺の事をそういう女友達は意外と多い
45歳のオッサンに向かっていうんじゃない
って言うか中身が女の子だとしたらもうオバサンだろ…
疲れたと思いながらお店に入ったけれど
会話をして、髪を切ってもらったら少し気持ちが楽になった
『ぱぱちゃんはもっと小まめに来なさいよ!』
『面倒くせぇよ』
捨て台詞をして帰ってきた
異性の友達だと俺は思っているが
相手は同性に思っているんだろうかは謎であるが
一生の友達でいられるなって思うし
相手からもそう思われている
これってすんごく幸せな事だと思うのだ