愚痴を吐かせて。

注意：完全にヒドイ愚痴なので読みたくない人は回れ右です

 

 

 

朝からパタパタと働いた日だった

俺などは早出をしたので夕方はクタクタになっていた

小鉢クンも

鳩のオッサンもようやく椅子に座って

ホッと一息って所である

俺は腰が痛くなりそうだったので

倉庫の奥の方で横になって休んでいた

すると、別棟の会社の建物から誰かがやって来る足音が聞こえた

…

事務のババアだった。

倉庫の入り口のパイプ椅子に座っている鳩のオッサンに話があってきたようで

『鳩さん。会社の中に入って来る時には、事務所を通らないで南側の出入り口から入って来て。』

『はぁ…。何かしたんですか？』

『気持ち悪いからそうしてって。』

『え？誰が言ってるの？』

『誰…誰って事じゃなく。女の人達。みんな。昔からそうだから。』

何だか無茶苦茶な事を言いに来たな…と思いながらも聞いていたが

事務所を通り抜けるのは気持ち悪いと言う事だった。

…

鳩のオッサンは何度も誰が言ってるのか、何故なのか聞くのだけれど

事務のババアは理由をモゴモゴさせて

『とにかくそう言う事だからお願いね』と言って会社に戻って行った。

 

 

 

アンガスが確実に絡んでいるのである

…

今まで鳩のオッサンを作業部屋に追いやって来て

ちょいとした出来事があって、立場が逆転して自分が作業部屋に閉じこもる羽目になっていた

5月いっぱいでもう一人の事務のババアが辞めたので

その席に座るようにアンガスが言われて座るようになったのが、つい先日だ。

…

今まで作業部屋に閉じこもっていたのが急に話し相手が出来て

鳩のオッサンの悪口を何か吹き込んだのだと思われる

だって、そうでもなければ急に事務の婆さんが倉庫に来て

直接本人に向かって『気持ち悪いから事務所に入るな』なんて言わないよ…

絶対に、アンガスが絡んでいる。

 

 

 

なんかさ

鳩のオッサンは嘘もつくし、不潔だし、信用もゼロだけどさ

面と向かって『気持ち悪い』って言う？

何その漠然とした理由。

何が気持ち悪いのか言ってみろよって思わない？

さんざん焚きつけたアンガスもアンガスだけど

わざわざ言いに来たババアもババアだ

…

どう思うか小鉢クンに聞いてみたら

やっぱり小鉢クンもアンガスが陰で言ってるって確信していて

『言いたい事があれば自分で来て、直接言えばいいのにって思う』

と。

ホント、信じられないわアンガス。

ここまで最低のクズだとは思わなかったな…

鳩のオッサンの事、俺は好きじゃないよ？

汚いし、臭いし、嘘つくし

ハッキリ言うと嫌いなんだけどさ

でも、可哀想って思っちゃったな…

アンガスは自分の居場所を見つけたから

今度は鳩のオッサンを排除にかかってんだな…って思った

なんか…うん。

程度が低すぎるわ…俺も含めてそうなんだな多分。

心が疲れる…。

楽しく普通に働きたい…。

 

 

 

命懸けの遊び

俺が可愛い子供だった頃の話だ

年子の弟と命懸けの遊びをするのにハマっていた頃があった

それは。

…

オヤジが脱ぎ散らかした靴下の匂いを嗅ぐという遊びだ。

これがシャレにならないぐらいに臭い。

存在感がハンパじゃない。

悪しき者が宿っているというか

呪われし靴下というか

慣れない素人が不用意に匂いを嗅いだものなら目をやられる

もうね、なんて言うの？

噛まれる。（噛むか

…

臭すぎて笑えるのだ

笑えるから嗅ぐのだ

そして気持ち悪くなってんのに嗅ぐし

翌日にも発見すれば嗅ぐのだ

スタントマンでも秒で断る仕事である

いやいや、本当に強烈だった

どうしたらあんな匂いになるのやら見当もつかない

岩手の脱法ハーブとも言われているほどの靴下だった

 

 

 

何か、本を読んだり

テレビを見ていたりすると

弟がオヤジの脱いだ靴下を顔の前に投げて来る

オエッとなりながらゲラゲラ笑って

『くっせ～』って言うと弟がいう

『黒い靴下がモノを言う』

意味が分からない

意味が分からないのだが笑ってしまう

 

 

 

 

先日、この子供の頃の危険な遊びの話をカミさんにした

カミさんに話をしながら

『黒い靴下がモノを言う』って弟のセリフを言おうと思ったんだけど

もうね、思い出し笑いし過ぎて言えないの

可笑しくて、可笑しくて

いやぁ…困った、って思ってカミさんの顔を見たら

冷たい目で俺を見て

『そんな言ったら、お義父さん可哀想でしょ』

って。

40年以上も前の思い出話をして怒られるっていう。

…俺って一体。

 

 

 

 

気温が高くなって

俺も仕事で履いた靴下が臭うのかと思って

洗濯カゴに入れる前にちょっと嗅いでみた

…

臭くないんよ。

不思議とコレが。

いつだったか俺の靴の匂いをカミさんに嗅いでもらった事があったんだけど

コレね、臭くないんよ。

不思議なことに。何故だか分からないけれど。

ウンコ踏んでんのに。（踏むな踏むな

 

 

 

チビッコは真似しちゃダメだぞ

お父さんが一日履いた靴下は触ると危険だって覚えておこうね！！

ヒロル登場

昨日の午後の事

小鉢クンがヒロルに電話をしていた

『ヒマだったら来ればいいじゃん』

と、誘っていた

…

そして、しばらくしてヒロルが会社に遊びに来た

 

 

 

…

ヒロルって誰？

っていう人も多いと思うので説明をすると

以前、ウチの会社で働いてたやつである

小鉢クンの2個下なので39歳

見た目は、コレ

エネゴリ君が、不良になった様な見た目をしている

目つきを悪くして

髭を生やせばヒロルだ

…

これがもう変わったやつで

マトモな日本語が話せない

『適当にやってください』って言う場面で使った日本語が

『ざっくばらんでいいですよ』だったり

『バカの一つ覚え』っていう言葉を

『バカの五つ覚え』だと思っていたり

会話の流れで

『コレで成立～～！！』

って俺が言ったら

『男が生理痛なワケねぇべ』って真顔で返したり

…

いつも煙草をテーブルに置きっぱなしにしているから

俺と小鉢クンがバンバン吸って

あっという間に残りの本数が4～5本になっちゃってんのに

それを見て

『今日は吸い過ぎちまったなぁ』って遠い目をして言っている

馬鹿なのに

憎めない

そういう奴なのです

給料が少ないから専務に交渉しに行って

『いくら欲しいんだ』って聞かれて

『倍は欲しい』と真顔で言うような

そういう奴なんです

…

会社を辞めて何年経つんだろう

その彼が久しぶりに

倉庫に遊びに来たのだった

 

 

 

…しかし、まぁ太っていた

『お前の腹、何だそれ』

と言うと

『しょうがねぇじゃねぇっすか。95キロになっちまったんで。』

…

って。

『土建業だから食わなきゃやってらんねぇんすよ』

…そっか、体力勝負だもんな

でも話を聞けば太り過ぎて腰を悪くして休むことが多いとか。

…

…

うん。俺と一緒に痩せようよ。

 

 

 

最初のうちは久しぶりという事もあり

懐かしいイジリもたくさんやって

ゲラゲラ笑って過ごしたんだけど

…まぁ、コレが帰らないのなんの。

久しぶりに前の職場に顔を出した時の滞在時間って

長くても20分だと思うのね

長くてもです。

20分でも長いよ？上手な人は10分もしないでサッと帰る。

話がはずんじゃって、盛り上がっちゃって…で、20分が限度だと思うのよ。

…

ヒロルは違う

2時間以上も滞在していた

途中、小鉢クンからLINEが入って

『飽きてきたんだけど、アイツいつまでいるの？』

俺の目の前に座ってる人間がこう言うLINEを送るほど

ヒロルは思い出に浸っていた。

そう言えばこう言う事もあったっすね

みたいな話をずっとしている

卒業式の呼びかけで振り返る思い出よりも

事細かに思い出して

『懐かしいっすね～』

…

やかましいわ

 

 

 

2時間以上も古巣をたっぷり満喫して

ヒロルは帰って行った

その瞬間、俺と小鉢クンは横になって休んだ

マジで疲れた

呼ぶんじゃなかった

アイツとはコンビニの駐車場で偶然のたまたまに会うとか

車ですれ違うぐらいが丁度いい

ガッツリ、面と向かって話す事なんか何もない事がよく分かった

…

今の職場の人間関係が上手く行っていないのか

余程、居心地が良かったのか

嬉しそうに楽しそうに2時間たっぷり話して行ったので

まぁ、許してやろう

 

 

 

そして小鉢クンにはあとで言っておこう

『二度と呼ばないで。』