リハビリは週2回の訪問である。
今年初め、友からの情報で介護の項目に「訪問歯科」があることを知った。
ケアマネに相談してみた。
6月からお願いして4ヶ月目になる。
初日、口腔内の検査をして今後の治療方針を決めた。
先ず歯石が酷かったので、歯石とりを月1度から2度の割合で行なっている。
96歳にして自分の歯が揃っている。
しかしながら役に立つ歯が多くはないと本人曰く。
噛み合わせが悪いのだ。
長い間に歯が動き、正しい位置にあるとは言えない。
母の口腔内を見るなど今まで機会がなく、初めて見なければならない状況になった時、何だか嫌なものを見る気持ちがして私って冷たいと自覚した。
歯の裏側の真っ黒になっている歯石を見た。
その歯石を取り除く訪問医師と歯科衛生士の姿に訪問歯科とは大変な仕事だと感謝の気持ちで一杯になる。
歯の磨き方を教わってから、食後の歯磨きを丁寧にするようになった。
歯磨きには性格が現れるというか癖があり、歯ブラシの届かない所があるようだ。
早いのが取り柄の元気な母は、短時間に力を入れてゴシゴシの方である。
年齢とともに隙間に潜む食べカスが喜ぶ磨き方である。
歯茎と歯の間の一本一本を力を入れずに優しく磨く気持ちでと教わっていた。
6回目の今日、口腔内を見た先生に大変褒められた。
教えたことをきちんと守られていればうれしいものだ。
リハビリの生徒としても歯科の患者としても母は優秀である。w
現在迷っているのが、奥歯に被せてある歯の中で虫食っている歯を抜くかどうかである。
痛みがあるわけではないがレントゲンの結果では抜いた方が良いとされる歯である。
抜いても、そのままでもリスクは多少なりあるらしい。
先生が迷うのは顎の骨と歯の根が一体化している場合があるという。
上部だけ欠けて根が残る場合もある。
また、訪問歯科での抜歯は、ちょっと心配らしく先生も迷われている。
仮に抜いた後は、入れ歯を勧められている母だが、ボケたら入れ歯の手入れも出来なくなるからと消極的である。w
それを聞いた先生が、「Tさんは大丈夫!」と笑いながら母の肩をポンポンとたたいた。
奥歯がある事で
美味しく食べられ身体の栄養になること。
身体のバランスが取りやすく力が入り、転ばなくなるなどと教わっていた。
どうするか、母の決断待ちである。