a green hand

「没後20年 ルーシー・リー展」



娘からのお勧めでTさんを誘って美術館へ。
私のお気に入りの美術館、郡山市立美術館である。

先月の上京時にお母さんもぜひこのルーシー・リー展に行ってみてと言われた。
陶芸の経験は退職して間もない頃に月に一度の割で習ったことがある。

が、ガラクタが増えるだけで私には無理とわかった。
その後は友人の夫様の陶芸品である「うつわ」を愛好し時々、頂けるのを幸せとしている。

「きれい ~ 陶芸ってこんなにきれいだった?」

ルーシー・リー(1902~1995)のやきものは、全く日本のそれとは趣が違っていた。
釉薬の色から違っていた。

晩年近くにリーが好んだのはピンク、この色の出具合が良し悪しを決めたという。

私も惹かれたのはピンクや黄色の器、晩年の作品により惹かれた。
気づくと館内は女性の鑑賞者が多かったなぁ・・。

陶芸は男のものという日本の歴史からすると女性の視点から作られるもの作りは趣が異なる。
リーの作る形には西洋の器、その祖が現れていた。
ギリシャ・ローマ時代のそれにあるような?

そこに繋がり、生涯をかけた魂の現れがルーシー・リー様式を生み出した。

売店にリーの「掻き落とし」という技法に影響された作品があった。

何か複雑な思いである。
真似ることは学習の一歩ではある。
が、あからさまに真似たものがこれから人気になるだろう・・。

日本人の癖からすれば直ぐに商品化に繋がる流行を作り出す。

その時代の文化の影響を受け、対象にコツコツとして全人格を注げる人たちが芸術家と呼ばれる人たちである。

苦労をものともしない魂で作り上げた作品は簡単に真似されるようなものではない。

素晴らしい陶芸家がいたことを没後20年もしてわかった私である。


21日まで開催されている。
誘ったTに感謝された。
私はというと娘に感謝している。
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