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a green hand

アリになった数学者

ボスコベル
今朝、「Mちゃんのバラ、ボスコベル」が開いた。

数日前、しばらくぶりに孫娘のMから手紙が来た。

ママがコロナに感染し、学校を休んでいるので疲れなく、夜寝たくなくなった事。
それで私が今までにあげた絵本を読み返した事。(読み返してみるように私が息子に言っておいたので多分、ママから言われたんだと思うw)

本が読める夜が楽しみになってきた事。

たくさんいい本があったけど何度も読んで1番素敵だなと思った本のこと。

4年生になって初めてのお便りである。

「アリになった数学者」
著者は、数学者の森田真生。
意外な「1番素敵」に驚いた。

何かとても嬉しい気持ちになった。
森田真生を知っているわけでは無かったので、検索してみた。
そしてMのお便りから森田の人柄について惹かれるものがあり、一冊の本を注文した。

「僕たちはどう生きるか」言葉と思考のエコロジカルな転回 

コロナ禍になってからの日々を日記風にまとめたものである。
コロナにより世の中が様変わりし、森田自身も講演活動の休止で家族との生活が増え、考えることも多くなった様子が書かれている。



ジャーマンアイリス

2人の息子と森田農園を作るところがある。

今のままじゃダメという視点がいくつかあり、幼い我が子を通してこれからの地球を思いやる方法を実践し始めた事に惹かれる。

森田は、実際畑を作れる場所に引っ越しをする。
そこで初めての経験であるいろいろな野菜を作り始めたのである。

堆肥を作り、土を作り、野菜の苗を植える。
いつも我が子と一緒である。

今のままじゃダメと言う人は多い。
言うだけ、感じるだけなら誰でもできる。
残念ながら私もその部類である。

どうしたら?を実践するのはやはり、未来ある人間が我が子の将来をそしてこの地球を思っての「初めの一歩」をスタートさせる事が必須である。



スパニッシュビューティー

数学者の岡潔が最終的に大事にするところは情緒にあると幼い子らの教育を力説したことと重なる。

極端な話、森田は校庭をジャングルにする学校が一校でもあればとの考えに共感している。

自然と一体化した学校。
人間だけが周りにいる環境ではなく自然の中に自分たちもいてそこから多くを学んでいく本物の教育を提唱している。

教育って「ごっこ遊び」ではないと私も思う。

いつも思う事、滑り台や雲梯、登り棒、ジャングルジム、飼育箱、もともと自然を模倣し作られたごっこ遊び?

本物は山や森にある大きな木だったり、土手を這い上がったり滑り降りたりできる自然の中にある。
いくら教室や校庭で頑張ってみても所詮は自然を模倣して作られた遊具だったり飼育箱の小動物たりである。

本物が身近にあればその遊具や飼育箱は必要ない。

余りにも技巧的になりすぎると、いつの時代にも「自然に帰れ」と警鐘を鳴らされる。




手前のスミレは昨年秋にMちゃんが植えたもの

魂の不一致とズレを感じて病気にならないように立ち止まり時々考える事も大事であると思う。
私のように考える事だけで疲れる人間もいるので一概には言えないが。

孫娘のMも、コロナという惨事に出会ってしまったが、多分に「ある種の変化」のきっかけが得られたように思う。

4年生になって初めてのMへのプレゼントの本が決まった。

森田真生の本の中に「セロ弾きのゴーシュ」について書かれたひと文があり、それに決めた。

絵は切り絵作家の藤城清治である。

どんな感想を持つかチムドンドンする。w




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