セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii U『Wii Fit U』 ファーストインプレッション

2015年01月23日 07時07分32秒 | 【旧】購入・レビュー話
毎日、無理せず、コツコツと。




Wii Fit U
対応ゲーム機 ―→ Wii U
配信開始日 ―→ 2014/02/01
配信価格
 └→ 
パッケージ版(Fitメーター付き) = 5,700円(税別)
 └→ パッケージ版(Fitメーター+バランスWiiボード付き) = 9,500円(税別)
 └→ ダウンロード版 = 3,333円(税別)
ジャンル ―→ フィットネス
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)

※「Fitメーター」は単体でも発売中です。(税別 2,367円)
※トレーニングによっては、Wiiリモコンプラスが1~2本必要なものもあります。

※2015年1月25日まで、ダウンロード版が約半額(税込1,800円)で提供されています。





■====== 簡単なご紹介 ======■

「バランスWiiボード」という独自の周辺機器を使って楽しむ、フィットネスソフトです。
これまでWiiで2作品発売され、今回がシリーズ3作目。Wii Uということで、「からだ測定」や大体のトレーニングがWii U ゲームパッド単体でも利用可能。ネットワーク経由でジムを作成してデータを共有したりできるほか、新たな周辺機器「Fitメーター」も登場。万歩計のように持ち歩くことで、運動量やカロリーが計測されます。

ダウンロード版の半額キャンペーンが終わっちゃうので、ひとまず1回目の感想を。
私はダウンロード版で購入し、「Fitメーター」は今のところ持っていません。
なので、今回はFitメーター以外のことに重点を置いて、紹介や感想を書いています。ご了承ください。




|== からだ測定 ==|
Wii版と同じで、バランスWiiボードに乗って体重と重心を測り、体重と(登録している)身長からBMI(肥満度)を割り出します。
基本、Wii U ゲームパッドを持って行う形になります。もちろん、テレビ画面がなくても問題ありません。

また、バランス年齢を測定するバランスミニゲームは、いくつか新しいものが追加。
バランスWiiボードとWii U ゲームパッドの両方を使うものもありますよ。

|== 新しいトレーニング ==|
「バランスゲーム」と「有酸素運動」に、いくつかの新トレーニングが追加されています。バランスWiiボードとWii U ゲームパッドの両方を使うものもありますよ
また、前作より収録されているものでも、ほとんどのトレーニングに「エクストラ」という新しい難易度が追加。「スキージャンプ」では横風が吹いたり、「ヘディング」ではしゃがまないといけない障害物が飛んできたりなど、より手強くなった難易度に挑戦できます。

さらに、「ダンス」という新たなジャンルのトレーニングが登場。
バランスWiiボードと、2本のWiiリモコンプラスを使って、8種類のダンスを楽しむことができます。

「ヨガ」と「筋トレ」には、新トレーニングが無さそうな代わりに”ミラーモード”と呼ばれる仕組みが追加。
これは、Wii U ゲームパッドに付いているカメラで自分の姿を撮影して、それをテレビ画面に映し出すというものです。これにより、自分の姿を見ながらトレーニングが可能です。
ミラーモード使用時は、テレビの下にゲームパッドをスタンド付きで置いて、真正面に立ってトレーニングを行いましょう。

テレビ画面とゲームパッドの画面の両方を使わないといけないトレーニングは無理ですが、それ以外のほとんどのトレーニングは、テレビ画面を使わずゲームパッド単体でも楽しめます。

|== みんなのジム ==|
インターネット上に作成されたジムに参加すると、ジム内で主にどんなジャンルが遊ばれているか?が分かったり、トレーニングモードで同じジムにいる他のプレイヤーのMiiがやってきたりします。Miiをタッチすれば、その人のトレーニングデータも見れますよ。Fitメーターを使用している人は、腰にFitメーターが付いています。
任天堂が用意している公式のジムもありますし、自分で新しいジムを作って友達などを招待するといった利用の仕方もできますよ。

|== 筋肉チェック ==|
数日ほど利用すると、新たに解禁されるモードです。
ここでは、最短1週間の単位で、トレーニングによって体のどの部位が主に鍛えられているか?を見ることができます。
足を集中的に鍛えたい!という人は、このモードで「足」を選択すると、それに合わせたトレーニングを紹介してくれたりしますよ。

その他にも、「生活改善」や「美しいスタイル」といった目的別にメニューを紹介してくれたり、消費カロリーやジャンルを設定して「おまかせ」でメニューを構築したりもできます。
もちろん、自分で自由にトレーニングメニューを作ることもできますよ。また、自分で作成したトレーニングメニューは、3つまで保存可能になりました。

|== セーブデータ引き継ぎ ==|
『Wii Fit』もしくは『Wii Fit Plus』のセーブデータがある場合、プレイヤーを選択してデータを引き継ぐことができます。
トレーニングの日数やトレーニングで獲得した星なども継続。具体的な成績については、引き継がれているものもあれば、そうでないものもあるようです。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入価格 ―→ 1,800円(ダウンロード版)
 プレイ時間 ―→ 約3時間半
 プレイ内容 ―→ とりあえず1日平均15分くらいのペースで、ゆっくりとプレイ
 過去のシリーズ作品 ―→ 『Wii Fit』も『Wii Fit Plus』も利用したことがあります。セーブデータは『Wii Fit Plus』から引き継ぎました。
 備考 ―→ 「Fitメーター」は使用しておりません。



○ ―→ 全体的に利用しやすくなった印象です。
様々な目的からメニューやトレーニングを探すことができるようになったので、より理想的なトレーニングメニューを構築しやすくなったように思います。
それこそ、「筋肉チェック」で足ばかり重点的に鍛えたり、あるいは各部位をバランスよく動かせるようトレーニングしたりといったこともできるので、「筋肉チェック」は個人的に、なかなかありがたいと感じています。

もちろん、Wii U ゲームパッドだけで利用できるようになったのも、利用しやすくなったと感じた要因の1つです。
トレーニングによっては結構なスペースが必要で、なかなかテレビの真正面ではできない!という人もいたでしょうから。そういう人こそ、ありがたい要素だと思います。


○ ―→ 新トレーニングは、全体的になかなか楽しめています。
個人的なお気に入りは「スカイハイジャンプ」と「リュージュ」。特に「リュージュ」はゲームとしてもなかなか面白いですし、腰からお尻にかけての、あまり普段使わなさそうな部位をしっかり使うので、充実感があります。

他にも、Wii U ゲームパッドをお盆に見立てて料理を運ぶ「ウェイター」は、なかなか手ごわいですが、これはこれで面白いです。
水中を自由に散策できる「ダイビング」は、操作にちょっと慣れが必要ですが、のんびりと楽しめる印象です。
「アスレチックMii」の強化版で、横移動ができるようになった「アスレチックU」は、これまたなかなか手ごわかったですが、面白かったです。バランスWiiボードだけで、斜め移動や横移動も上手いこと認識しています。


△ ―→ 既存のトレーニングが多いですが、エキストラモードはわりと面白いです。
「エキストラモード」は、単純に難易度が挙がったというよりは、新しい要素が追加されているという印象が強いです。なので、前作・前々作で散々トレーニングをしてきた人も、また少し新鮮な気持ちで楽しんで頂けると思いますよ。もちろん、手強いぶん、トレーニングにもなると思います。

ただ、できれば「ヨガ」や「筋トレ」にも、新しいトレーニングが欲しかったですね…。
そちらを主体に利用していた人は、『Wii Fit U』になっても新鮮味は感じられないように思います。


△ ―→ 前作にあって今作にないバランスゲームもあります。
私が軽く調べた限りでは、バランスゲームで「綱渡り」「ペンギンシーソー」「バランススノボー」「座禅」「セグウェイチャレンジ」「足踏みパレード」「ジャグリング」「スケボー」の8種目が無くなっています。
ヨガや筋トレのほうまでは、ちょっと見れていません。

こう見ると、けっこう無くなっていますね。
個人的には「足踏みパレード」は結構楽しめていましたし、「座禅」は私の周りで何かと評判が良かったものだったので、無くなったのは残念です。
ゲーム業界って、こういう「前作から無くなったもの」を堂々と言える勇気が無いですよね…。


× ―→ Wiiリモコンプラス必須のトレーニングが、思ったより多い印象です。
全77種目のうち、Wiiリモコンプラスが必要なトレーニングは11種目。新トレーニングは全19種目だそうなので、新トレーニングの半分以上がWiiリモコンプラス必須ということになります。また、「リズムカンフー」と「フープダンス」は、エキストラモードに限りWiiリモコンプラスが必要になるので、これを含めれば13種目です。
特に、新ジャンルである「ダンス」は、全てのダンスでWiiリモコンプラス2つが必要です。

やっぱり、ここでもWiiリモコンプラスなんですよね…。
かつて『Wiiスポーツリゾート』では、Wiiリモコンプラスの精度の高さをダイレクトに感じることができ、まさに、また一歩先に進んだな~って感じさせてくれる新鮮な体験ができました。それに比べると、『Wiiスポーツクラブ』も、今作のWiiリモコンプラス必須トレーニングも、全体的にそこまでして対応させるべきだったのか?と感じるものが多い印象でした。
『Wiiスポーツクラブ』でも言いましたが、なんかムリしてWiiリモコンプラス専用を取り入れても、結果としてそれは、遊んでいただける人が単純に減ってしまうことになりますからね。パッケージタイトルで、かつ、何を利用するにもWiiリモコンプラスが必要ですってことなら、アピールしやすいので良いのですが…中途半端に「Wiiリモコンプラス必須」のトレーニングがあるものですから、なんかモヤモヤしちゃうんですよね。
対応はさせてもいいですけど、「一部だけ必須」というのはできるだけ避けて欲しいです。

Wii U ゲームパッドが主体のWii Uなのに、Wiiリモコンが必要だったり、Wiiリモコンプラスが必要だったり。
こういったコントローラの複雑な関係は、今もなおWii Uを引きずってしまう問題点の1つとして残り続けているように思います。



■====== まとめ ======■
●●●●●●○○○○ … 6点(10点満点)


個人的には『Wii Fit Plus Plus』みたいな位置づけに感じました。
「Wii UならではのWii Fit」というよりは「Wii Fit Plusに、さらなるプラス要素」という印象のほうが強かったな~ってことです。
Wii U ゲームパッド単体で利用できる利便性はありがたいですし、新トレーニングは楽しめています。その一方で、新要素のアピール力が思ったより強くなく、また、WiiリモコンやWiiリモコンプラスが中途半端に絡んでいるのもまた、Wii Uらしさが薄れている原因かもしれません。
「Fitメーター」を使うようにしたら、また印象が変わる可能性はありますが、あくまで『Wii Fit U』そのものの中身としては、そういった印象を受けました。

こうして改めて触れてみると、これまでWiiで『Wii Fit』シリーズを利用してきた人が、今度、わざわざWii Uを買ってまで『Wii Fit U』に移行する価値はあるか?と言われると…そこまでではないかな?って感じてしまうのが、正直なところですね。だって、しょせんはパワーアップ版のようなものですから。
ただし、ゲームパッド単体プレイが可能になったことで、より幅広い環境に対応できるようにはなりましたので、その点に魅力を感じられるのなら一考の価値ありです。それこそ、以前は『Wii Fit』を利用していたけど、住む環境が変わったせいでテレビの前方にスペースが無くなって、それで続かなくなった…という人には、ありがたいでしょうね。
「Fitメーター」にもそれくらいの価値はあるかもしれませんが、利用していないので何ともいえません。


また、現在はダウンロード版で半額キャンペーンを実施中!1月25日まで、税込1,800円でお求めいただけます。
ダウンロード版なので、バランスWiiボードをすでに持っていることが条件になりますが、Wii版から引き続き利用したい人や、今作で初めて興味を持った人なんかは、良い機会になるのではないでしょうか?
というか、私も安くなったので買っちゃったわけですし(笑)


私は昨年で30代に突入し、最近、そこはかとなく身体の衰えを感じるようになってきました。いや、それを感じるにはまだ早すぎる気もしますが(笑)
とはいえ、若いころの運動不足や過食といったものは、歳をとってきて初めて影響しだすことが多いらしく、影響しだしてからでは遅いなんてこともあったりしますからね。やっぱり、少しでもいいので運動をするクセはつけたいもの。『Wii Fit U』が、そんなきっかけに1つになれば嬉しいです。
かつてのWii時代みたいに爆発的には売れていませんが、内容が着実に進歩していることは保証しますので。そこは安心したうえで、購入を検討してみてください。

もっと長く利用してみて、何か新たに気づいたことがあれば、セカンドインプレッションを書きます。

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○○●○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○●○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
Wii『Wii Fit』 ファーストインプレッション(2007/12/01)
Wii『Wii Fit Plus』 ファーストインプレッション(2009/10/01)
Wii『Wii Fit Plus』 セカンドインプレッション(新トレーニングの評価)(2009/10/10)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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2 コメント

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Unknown (にどね)
2015-01-23 11:52:58
Fitメーター無しだと、魅力半減なタイトルですね。
普段の生活の消費カロリーが解るし、
Fitメーターチャレンジのおかげで、
階段の上り下りや、あえてたくさん歩こうとか、
ゲームの外でも、運動・健康を意識させる事が、U版の凄さです。
Miiverseとの連動で、ジムに参加→モチベーションを維持させるのも見事。
なんですが・・・そこを全然アピール出来てないのが残念なところです。
返信する
Unknown (partygame(管理人))
2015-01-23 17:45:35
>にどねさん
期待に応えられていない感想だったということで、その点ではお詫び申し上げます。
ただ、とりあえず数日ほど利用してみた現状から感想を書かせていただいたので、もっと長く利用すれば、違う価値が見えてくるかもしれません。
それこそ、Fitメーターの魅力がそれほどまでに大きいということなら、やはり、後日買って利用してみようかな~とは検討しています。

『Wii Fit U』は、購入されるかたのほとんどが”フィットネスソフトとしての価値”を重視していると思います。まあ、当然のことですよね。
しかし、私は所詮ゲームユーザー。どうしても、今作も”1つのゲーム”として捉えてしまうんですよね。
その志向の違いも、感想の違いとして表れてしまったのかもしれません。
「とりあえずFitメーター無しでいいや」って判断になったのも、そこが原因でしょう。

ま、言い訳ですね。
言い訳ですけど、これが私の現状の感想であることに間違いはありませんので。その点だけはご了承ください。
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