セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 インプレッション

2010年12月27日 08時18分39秒 | 【旧】購入・レビュー話


SPACE BATTLESHIP ヤマト
製作国: 2010年日本映画
上映時間: 約2時間20分
配給: 東宝
映倫区分: G(全年齢対象)

※私は、アニメのほうは全く見たことがありません。そのうえでの評価であることをご了承ください。


●人類最後の希望をのせて ヤマト発進!
今作は、有名なアニメ作品「宇宙戦艦ヤマト」の、初となる実写映画です。
古代 進を演じる木村 拓哉さんを主役に、ヤマトが実写+CGでダイナミックに再現されます。私は原作を知らないので分かりませんが、登場人物の設定など一部は原作と異なる部分があるようです。

◆あらすじ
西暦2199年。地球は、謎の生物「ガミラス」の襲撃によって、放射能に汚染された死の星となってしまいます。
残されたわずかな人類は地下で生きながらえているものの、状況は劣勢になる一方。地球の滅亡も時間の問題でした。

そんなある日、地球で「イスカンダル」と呼ばれる惑星から届いた謎のカプセルが発見されます。
そこには、人類にとって「最後の希望」となる情報が眠っていました。

最後の希望に全てを賭けて、宇宙戦艦ヤマトは惑星イスカンダルへと発進します。


◆partygameの評価◆
悪くないとは思いましたが、気になるところがチラホラ

ストーリーは、良くも悪くもベタな印象でした。終始シリアス展開だと思っていたら、意外に和やかな場面も多く、そのメリハリは良いと思いました。
個人的に、木村 拓哉さんは「古代 進」を演じている一方で、「木村 拓哉」という人間の素性そのままで演じているような感じもしましたが…それは、原作もそうなのか?あるいは、わざとそうしたのか?ってところですかね。いえ、それがダメだったというわけではなく、原作を知らない私はそう感じたというだけです。

あとは、「お馴染みの曲」のアレンジが流れたりすれば、(むしろヤマトについてそれくらいしか知らない私としては)それだけでもわりとテンションは上がりますし、CGのクオリティもgood。ヤマトが発進する場面や波動砲を使用する場面などは非常に迫力を感じられました。

ただ、一方で気になるところもチラホラと。

まず、わりと多くの場面でセリフが聞き取りづらかったです。
けっこう重要な場面なのに、(わざとだとは思うんですが)ボソボソッと喋ったり、通信越しの会話特有の割れた感じが強かったり、あるいは曲の音量が大きくて目立ちすぎているせいでセリフが掻(か)き消えてしまっていたりしました。セリフが聞こえなくても大筋は大体分かるとはいえ、その点はちょっとわずらわしく感じました。

あとは、CGがしっかり作られている反面、いわゆる戦艦や戦闘機の内部がずいぶんと安っぽく見えてしまいました。いかにも、一昔前のSF映画といわんばかりの感じで、そのギャップがけっこう気になりました。襲撃にあっている時とかは、カメラの揺れや爆発などで誤魔化(ごまか)せるので全然いい感じに見えるんですが、静かな場面でカメラの動きが少ないと、その安っぽさが非常に目立ちます。
せめて、もう少しカメラが引いて(CGで)周辺に外部が見えるとか、いっそのこと「SFっぽい機械」をもっとそこら中に散りばめておいて賑やかにしていればまた違ったかもしれませんが…内部を見せる時はほとんどCGが絡まないので、そこはもう少し考えて欲しいように思いました。まあ、そのギャップが良いのかもしれませんが。

あと、これは何度も言っていますが、私は原作を知らないので…原作を良く知っている人。それこそ、思い入れの強い人が見たらどう感じるのか?は、正直分かりません。それなりにヤマトを知っている私の父親は「面白かったので2回観た」と言っていましたが、原作と違う設定もあるそうですし、そもそもアニメ→実写というだけで違和感バリバリな人も少なくはないでしょう。
要は「それはそれ、これはこれ」と割り切れるかどうかがポイントのような気がします。ゲームの世界でも多いですけど、原作への思い入れが強すぎて、ちょっとの変化でも許せない!という人には、間違いなくこの作品は楽しめないでしょう。


ヤマト云々は関係なく、1つの映画として観ると…個人的には「まあまあ面白い」といったところでした。
ただし、アニメ作品への思い入れがあり、その思いを今作にも期待してしまうと、恐らく強力なしっぺ返しを喰らうことになる気がします。
まあ、アニメ→実写という時点で、別物だと察して欲しい気はしますが…。

とはいえ、上映時間が2時間以上ありましたが、別に飽き飽きすることなく最後まで見ることはできたので、及第点はあげられるんじゃないかな~とは思います。
途中で「もうどうでもいい」と思う映画ほど、ダメなものはありませんからね。


その他の映画の評価は、こちらからどうぞ
※リンク先から「その他(映画・DVD・アーケードなど)」を選択してください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変わったお菓子でも食べてみ... | トップ | 2010年を振り返ってみる・管... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事