セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『リンクのボウガントレーニング+Wiiザッパー』 ファーストインプレッション

2008年05月03日 12時35分09秒 | 【旧】購入・レビュー話

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『リンクのボウガントレーニング+Wiiザッパー』
対応ハード : Wii
発売日 : 2008/05/01
希望小売価格 : 3,800円(税込)
ジャンル : シューティング
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : なし
備考 : 周辺機器「Wiiザッパー」同梱


●「ゼルダの伝説」の世界でいろんな射的ゲーム
今作は、『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の世界を用いた射的ゲーム集です。レベルは9つ、全27ステージを遊ぶことが出来ます。
Wiiザッパーについては…『ザ ハウス オブ ザ デッド 2&3 リターン』のファーストインプレッション記事で紹介していますので、そちらを参照に。


●操作方法
Bボタン…
射撃

Zボタン(ヌンチャク)…
ズームイン

コントロールスティック(ヌンチャク)…
リンクの移動(一部のステージのみ使用)

使用するのは、これだけです。


●ゲームの詳細
…といっても、本当にいたってシンプルな射的ゲームなんですけどね(笑)
コツは、「コンボ」を決めること。外さずに連続で的を射抜くと、得点が2倍、3倍、4倍…と増えていきます。やたらみったら撃つくらいなら、狙える範囲を確実に仕留めたほうが、結果的に高得点になりやすいです。

また、ステージ内にある障害物も射抜くことができ、たまに金色のコインが隠されています。これを射抜くと超高得点!(ただし、障害物やコインはコンボの数に含まれません)


ミッション条件は大きく分けて3種類あります。

・次々と出てくる的を射抜く
丸い的が出てくるので、素早く打ち抜きましょう。真ん中に近いところを撃ったほうが高得点です。
また、たまに出現する黄色の的(普通は赤い的)は、高得点です。確実に狙いましょう。

・迫ってくる敵を倒す
リンクを中心に、いろんな方向から敵がじわじわと迫ってきます。レーダーを見ながら、迫ってくる敵を倒しましょう。敵の攻撃を受けると、得点が減点&コンボが途絶えてしまいます。
たまに、緑色に光る敵が出現します。倒すと「連射モード」に突入し、100発分をボタン押しっぱなしで連射することができます。しかもその間は、外してもコンボが途絶えません。活用しましょう。

・リンクを移動させながら、ステージ内の敵を倒す
リンクをコントロールスティックで移動させながら、ステージ内の敵を倒していきます。2つ目のミッション同様、攻撃を受けると減点&コンボリセットです。


で、レベルが9つでステージは全27ステージと言いましたが、1つのレベルに3つのミッションがあります。それらに順番に挑戦して、3つのミッションで獲得した得点の合計点が、そのレベルでの得点になります。
一定数の得点を叩き出すと、メダルをゲットできます。一番下が銅メダルで、その上に銀メダル、金メダルとありますが、上位のメダルを獲得するにはさらにスコア条件が上がります。頑張って金メダルを目指してみましょう。


●3,800円と考えると…こんなものなんだろうか?
色々紹介しましたが…正直言いますと個人的には、「ゼル伝の世界で楽しむ射的」で、それ以上もそれ以下もないような気がします。至って普通です。

ズーム機能はスコアアップにはわりと欠かせないシステムですが、特に珍しい機能というわけでもありません。
あと、3つ目のミッション「リンクを移動させながら、ステージ内の敵を倒す」は、視点移動が難しいです。ポインタを画面端にもっていくと視点が移動するわけですが…やりすぎればポインタが画面外に出てしまいますし、そうこうしているうちに敵に弓矢で攻撃されたり…。これが「アクションシューティング」という前提なら良いんですが、なんかこのミッションだけ追加操作が要求されて、結果敵になんかジャンルが変わってしまっているような気がするというのは…どうなんでしょう?

あと先ほども説明しましたが、ステージ数は27つありますが、レベルごとに分けてしまうと、9つしかありません。しかも、3つのミッションを順番にこなしていくという前提は変えられないので、1つのステージだけを自由に選択してプレイすることはできません。

まだあります。このテのゲームに限りませんが、Wiiでの多人数プレイというのは「同時にできてなんぼ」だと思っています。しかし今作は、Wiiザッパーの同梱が1つしかないということもあってか、多人数モードは変わりばんこでプレイするスタイルになっています。本当にただのスコア勝負になるだけです。
それって、面白いでしょうか?私は多人数プレイを試していませんが、少なくともい過去に発売されたWiiタイトルを参考にするならば、このテの対戦はあまり盛り上がらないと思います。Wiiザッパーがないと絶対に面白くないというわけではないので、同時にプレイするスタイルも考えて欲しかったです。それとも、もしWiiザッパーで遊ぶことにこだわりがあるというおであれば…いっそWiiザッパーを使用しないスタイルを考えて、Wiiザッパーをわざわざ同梱しないほうがいいでしょう。


以上、いろいろ言いましたが、一言で済ませると「このゲームは誰のために生まれたゲームなんだろう?」という感じです。ちょっと言いすぎかもしれませんが、なんかこう…ターゲット層がどこなのか?どうもピンと来ないわけです。
価格や手軽さというのであればライトユーザー向けだと思うんですが、それにしては何かが違うと思います。ヘビーユーザー向けというには、ボリューム不足ですし…。
あと、Wiiザッパーを同梱することの必然性も、そこまで強く感じられませんでした。操作が簡単だけに、本当にあってもあくても良い感じというか…。それに、Wiiザッパー対応タイトルが極少量だということを考えると、ますます…。


価格は3,800円と非常に安価ですが、「安いということはどういうことか?」と言わんばかりの印象を受けました。決して面白くないというわけではないですし、欠陥があるというわけでもないんですが、至って無難で、新しいという要素もなければ、ゲームとして高揚感を煽り立てられる要素もあまりなく(スコアアタックくらい)、ゼルダの世界を使った、ただただ無難な路線の射的ゲームだという印象を受けました。
少なくとも、今の私は「普通のゲーム」を求めてません。(一部のゲームは好きで買っていますが(笑))開発費が安くてもアイデアは盛り込めるように、そういった挑戦を、特に任天堂は常に考えて欲しいという風に思います。

何度も言いますが面白くないわけではないので、ご安心を。ただし個人的評価としては「中の下」…くらいでしょうか?


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