
『Everyday Shooter』
対応ハード : PS3・PSP(ダウンロード専用)
発売元 : ソニー・コンピュータ・エンタテインメント
配信価格 : 800円
ジャンル : アブストラクトシューティング
プレイ人数 : 1人
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 47MB(セーブデータを除く)
※PSP版で、約1時間半ほどプレイしてのインプレッションです。
●ギターで彩られる、アートな全方位シューティング
今作は、独特の雰囲気をかもし出す、全方位シューティングゲームです。海外では高い評価を得ており、いくつかの賞も受賞しているとのことです。
非常に幻想的なグラフィック、そして、BGMや効果音は全てギターのみで奏でられているのが、大きな特徴です。
ちなみに、海外の作品そのままなので、×ボタンが決定・○ボタンがキャンセルになっています。
●簡単にルールを
十字ボタンで、自機となる点を移動します。○・×・△・□ボタンで、弾を撃ちます。押したボタンの位置に応じて、撃つ方向が変わります。同時押しで、斜めにも撃てます。
○ボタン…右 ×ボタン…下 □ボタン…左 △ボタン…上
で、基本は敵や敵の攻撃に当たらないように移動しつつ、敵を撃って倒していくんですが…各ステージごとに様々な「チェーンコンボ」の条件が存在します。条件を見つけ、うまく敵を倒していくことでチェーンコンボが発動し、一度にたくさんの敵を倒すことができるようになったりします。
また、敵を倒した時に白い点が出てきます。これを取ると、ポイントが加算されます。チェーンコンボで倒すと、より多くのポイントが出現します。このポイントの数がステージのスコアになりますし、ステージ解禁などで使用するものにもなるので、できるだけ多く獲得していきましょう。
ちなみに、どうやったらステージクリアか?といいますと…各ステージでは固有のBGMが流れており、尺が決まっています。そのBGMが最後まで流れ終わると、自動的にステージクリアという風になります。
●モード紹介
◆Full Album
ステージを最初からプレイします。ステージクリアすると次のステージに進み、ライフが0になるまで続けられます。コンティニューはありません。
◆Single Track
好きなステージ1つだけをプレイすることができます。ただし、各ステージをプレイするには、1つ下で紹介する「Add Extra」でポイントと交換する必要があります。
◆Add Extra
集めたポイントと引換に、Singre Trackのステージを解禁したり、初期ライフを増やしたり、様々なオプションを得ることが出来ます。先に進めなさそうな人は、ポイントを集めまくって、ライフを増やしていくといいでしょう。
ちなみに、ステージ解禁には、Full Albumで一度でもプレイする必要があるみたいです。
◆partygameの評価◆…65点
雰囲気は非常にいいが、ゲームとしては今一歩気持ちよくない感じ
独特のグラフィックやサウンドで彩られる雰囲気は、なんか近代的な美術という感じがしていいと思いました。ギターのみというのは、ちょっとレトロな感じっぽくて好みではある反面、全体的に地味な印象を感じなくもないです。まあ、そこは好みの問題でしょう。
しかし、個人的には…ゲームとしての内容で、どうしても残念な点があります。
このゲームの流れとしては基本、敵をたくさん倒す→ポイントを取る、という繰り返しになります。で、敵を倒すこと自体は「チェーンコンボ」があるおかげで、なかなか気持ちよく倒せます。条件を探す苦労もまた、面白いというものです。しかし、ポイントを取るのが…どうにもこうにも、もどかしいのです。
まず、自機は点なので、当たり判定が小さいです。そしてポイントも白い点なので、当たり判定が小さいです。近くに寄ればポイントが吸い寄せられてくるんですが、そこそこ近くまで行かないといけない上に吸い寄せられてくるスピードが遅いです。しかも、一定時間でポイントは消えてしまいますし、ポイントを取ることに集中していたら、次の敵が来てやられちゃったりします。
「じゃあ、ポイントとらなけりゃいいじゃん?」と思うでしょうが、これが単にスコアにしかならないのなら、取らなくてもいいで済むんです。しかし、これを集めてステージ解禁やライフ増加をすることでより先に進めることを考えると、取らないといけない意識になるでしょう。だからこそ、余計にもどかしさが目立つのです。
他にも、敵の攻撃が分かりにくいとか、当たっていいものと当たってはいけないものの区別が分かりにくいとか、細かい気になる点はあります。そこらへんはまだ、見栄えを重視したんだろうな~ということである程度納得しました。
しかし、ポイントを取ることのもどかしさは、どうしても気になりました。この1点だけで、個人的にはかなりマイナスです。
まあ、文句は言いましたが、地道に続けられる人なら買ってみてもいいんじゃないかと思いました。私の言う難点も、人によっては言うほど気にならないかもしれませんし、雰囲気は良かったので。ある種、もっさりしている感じが、海外のゲームっぽいとも言えるのかもしれません。