『グーの惑星』
対応ハード : Wii(Wiiウェア)
配信元 : 任天堂
開発 : 2D BOY
配信開始日 : 2009/04/21
配信価格 : 1,500Wiiポイント(=1,500円)
ジャンル : パズルゲーム
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
CERO : A(全年齢対象)
使用ブロック数 : 320ブロック
※3時間半プレイしてのインプレッションです。
かなり前に購入していたのに記事書くの忘れてたタイトル、その10。
●軟体生物「グー」をパイプまで導くパズルゲーム
今作は、軟体生物「グー」をくっつけて道を作り、ゴールであるパイプへと導くという、ひとクセもふたクセもあるパズルゲームです。
●基本的なルール
Wiiリモコンを動かして、ポインタを操作します。自由気ままにうごめいているグーにカーソルを合わせてAボタンを押すと掴み、離すとグーを離します。
グー同士はつなげることができます。つながっているグーのそばに単体のグーを持ってきて、Aボタンを離すと、つながっているグーと単体のグーとの間に線が出来て、グーがくっ付きます。
くっ付いたグーは、掴むことができません。(例外あり)また、単体のグーは地面だけではなく、つながっているグーの線上も移動します。
で、グーをつなげていって道を作り、パイプのところまで道を作ります。すると、グーの道を通ってパイプに近づいた単体のグーは吸い込まれていきます。
最終的に、そのステージのノルマとなる数だけグーをパイプに導くと、ステージクリアになります。せっかく道を作っても、グーが少ないとクリアにならないので、道に使うグーは最小限に。かつ、崩れないようにする必要があります。
なお、ノルマの数を超えたグーは、「プラネット・オブ・グー社」に送られます。後で説明します。
グーは普通、黒い物体ですが、他にも様々な色のグーが存在します。道が作れなかったり、浮いたり、道から切り離せたりと、能力も様々です。黒以外のグーがいる時は、だいたいそのステージを攻略するにあたってのキーとなることが多いので、よ~く考えましょう。
分からない時は、ステージ上にあるカンバンを選択すると、ヒントっぽいことが書かれている…かもしれません。
●プラネット・オブ・グー社
ここには、ステージクリア時に、ノルマ以上のグーをパイプに導いた場合、その余った分のグーが集まっています。(ノルマが10匹で15匹集めた場合、5匹がここに送られます)
で、ここでは集めたグーを使って、とにかく高い高~いグーの塔を作ってあげましょう。従来と同じようにグー同士をつなげて、より高い固まりにしていきます。
特にノルマなんてものはなく、ただひたすら1mmでも高いグーの塔を作っていく、それだけの場所なのです。
なお、ここの黒いグーは特別で、つなげても切り離すことができます。、
また、たま~に雲が流れてきますが、そこにはネットワーク機能にとって取得した、他のプレイヤーの成績が記されています。国旗と高さ、そして何匹のグーを使っているかが分かります。目標にしてみるのも、いいかもしれませんね。
◆partygameの評価◆…89点(100点満点)
まるで1つの映画を読み進めていくかのような壮大感
まず、あまりにムダとも言えるくらいの壮大なBGMや語りに、何か感激しました。なぜかストーリー性もあるんですが、簡単には理解できない、どこか不思議な読み進めかたもまた、なんか魅力を感じます。本当に、1つの映画をゆっくりと読み進めているかのような感覚でした。
パズルゲームとしての難易度は、個人的印象としてはそこそこ高いです。型にはまったパズルゲームと違い、縦横無尽にグーを動かしたり道を作っていくうえで、微妙なさじ加減が大事になってきます。最初は易しめでチュートリアル的な感じから始まり、徐々に新しいグーが出てきたりステージ構成が難しくなってきます。全く単純ではありません。
プラネット・オブ・グー社での高いグーの塔つくりも、なんか地道にやりたくなってしまいます。ただ高く作ればいいというものでもなく、土台やバランスが大事になってきますし、いやな感じで揺れ動いている時なんかは「あ~待って、待って!」なんて思っちゃったり。ハラハラしますよ。
そして何より、グーの存在が何というか…とても儚(はかな)いです。ほとんど何もしゃべらない彼らに、妙に壮大なストーリーが用意されていたり、障害物や危ないものに触れるとパチンと弾けてしまうあたりなどが、なんとも…。何も喋らずに、ただプレイヤーの赴(おもむ)くままに操作され、道にされ、もしかしたら死んじゃうかもしれないし、パイプにたどり着けるかもしれない。そんな儚さは…例えるなら『ピクミン』みたいな感じですかね。…そんな私は『ピクミン』をやっていませんが(笑)
パズルゲームとしてはちょっと難しめかもしれませんが、このゲームは、他と何か違う。何か引き寄せられるものがある。そういったゲームです。
元々は海外のメーカーが制作しているものですが、洋ゲー臭さもほとんどなく、グーの世界に引き込まれていきます。とてもWiiウェアタイトルとは思えないボリューム感があります。個人差はあるかもしれませんが、オススメです。