![]() | GUILD01 (ギルドゼロワン) |
レベルファイブ |
『GUILD01(ギルドゼロワン)』
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS
発売日日 ―→ 2011/05/31
希望小売価格 ―→ 3,990円(税込)
ジャンル ―→ ゲームオムニバス
プレイ人数 ―→ 1人
すれちがい通信 ―→ 『エアロポーター』で、旅客機の相乗
CERO(対象年齢) ―→ B(12才以上対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
レベルファイブから発売の、著名クリエーターたちによる4つのゲームが楽しめる作品です。
さっそく、順に紹介していきましょう。

◆== 解放少女 ==◆
3Dシューティングゲームです。メイン担当は、グラスホッパー・マニファクチュアの須田 剛一氏。
斜め見下ろしのカメラ視点で、強制スクロールではなく任意で自由な方向にスクロールするタイプです。
ミッションになぞらって、次々と敵を倒していきましょう。特定の場所にいかないと発生しないシークレットミッションもあるので、余裕があれば探してみましょう。
最終的には”大型クサビ”というボスを倒すと、ステージクリアです。本来、自機は前後左右に移動しますが、ボス戦のみ、ボスの周りを上下左右に移動するスタイルとなります。
操作は、スライドパッドで移動。タッチスクリーンで照準。Lボタンを押しながら移動で、平行移動。これだけです。
武器は3種類。ミサイル、レーザー、ソードです。
ミサイルは、タッチスライドして照準を敵に合わせるとロックオン。タッチペンを画面から離すと発射です。
レーザーはステージ2から使用できます。タッチしたところにレーザーを発射し続けます。
ソードは、下画面のゲージが満タンになると使用可能。下画面の左上をタッチスライドで、目標周辺を攻撃します。いわゆるボムですね。ソードなのにボムとは、これ如何に(笑)
ミサイルとレーザーは、下画面の右上をタッチすることで切り替えます。
この2種類の武器は、”シールドバレット”と呼ばれる攻守両用の武装を使ってます。一度に攻撃しすぎるとシールドバレットが減り、そのぶん攻撃を受けた時のダメージも大きくなってしまいます。時間経過で回復するので、攻撃と休憩をテンポ良く繰り返すのがコツです。

◆== レンタル 武器屋 de オマッセ ==◆
武器のレンタル屋さんを営む、シミュレーションゲームです。
メイン担当は、アメリカザリガニの平井 善之さん。プロフィールによると、かつてはゲームクリエーター志望だったそうですよ。
武器を借りに、色々な冒険者が訪れます。冒険者のタイプやレベル、戦う相手のタイプをよく見て、それに合っていると思う武器を貸してあげましょう。
冒険者が無事クエストを終えて武器を持ち帰ると、レンタル料と戦利品を獲得できます。帰って来れなかった場合は、レンタル料も武器もパーになります。
武器は、色々な冒険者に利用し続けてもらうことで、どんどん強くなります。なので、迂闊なことで強力な武器をパーにして、『風来のシレン』でいう+99の武器がなくなった~!なんてことのないように(笑)
貸すためには、まず武器を作らないといけません。
武器作りは、ちょっとしたリズムゲームになっています。リズムに合わせてタイミングよく、ハンマーで鉄を叩いて成形していきます。タイミングはもちろんですが、同じところを叩くのではなく、まんべんなく叩いていったほうが早く完成します。
プレイ中は、鉄の”温度”が低くなっていきます。適温以下になってしまうと成形できなくなるので、炉に入れて温度を上げましょう。炉を使用するたびに炭を消費します。炭が0の状態で適温以下になると、ゲームオーバーです。
そして、作った武器は磨いてやります。
特に時間制限はありません。表も裏もキレイに磨いてやりましょう。能力がアップします。
作ったばかりの武器だけでなく、冒険者が使って返したばかりの武器も、磨けばパワーアップです。
さらに、今作にはツイ…ではなく”ドナイッター”という架空の情報サービスがあり、上画面では常に、冒険者の近状が文章として流れています。たまに、関係ない文章も流れています(笑)
武器を作ったり磨いている間もドナイッターは流れているので、それを眺めながら作業してもいいですし、ドナイッターをしっかり楽しんでも良いです。ドナイッターのページでLボタンを押すと、早送りもできますので。
ま、こんな感じで武器を作って磨いて貸し出して、武器もお店もレベルアップしていきます。
最終的には、とんでもない敵を倒せるほどの武器を作れないといけないようですが…そのへんは、あなたの目で確かめてください。

◆==エアロポーター ==◆
空港の荷物整理を手動でおこなうという、パズルゲームです。メイン担当は、『シーマン』などで有名な斎藤 由多加氏。
ちなみに、この作品のみ3D立体視に対応していません。
上から色々な色の荷物が、時計周りに動いているロール状のベルトコンベア(以下、ロールと省略)に流れてきます。
Rボタンを押すとロール右側の昇降ポイントが動いて、荷物が下に。Lボタンを押すとロール左側の昇降ポイントが動いて、荷物が上に。タイミングよく操作して、荷物を上や下のロールに移動させていきましょう。
全てのロールを同時に操作することになるので、移動させたくない荷物を誤って移動させないよう注意しないといけません。
しばらくするとロールの横に飛行機がやってきて、ロールに色が付きます。ロールと同じ色の荷物だけをロールに載せて、飛行機に運び込むとOKです。
飛行機に運び込む方法は2つ。十字ボタンで飛行機を選択してAボタンで決定する方法。そして、声で「○番ロール!」と命令する方法です。お好きなほうでどうぞ。
これを繰り返していくことで、収益と利用者数が上がっていきます。1日いっぱいプレイして、目標となる利用者数を目指しましょう。ちなみに、ゲーム内の1分=1秒で、1日だいたい6~8時間くらいかな。
違う荷物を飛行機に運んでしまったり、各飛行機の時間内に荷物を積み込めなかったりすると、ペナルティとして罰金や利用者数の減少などが科せられます。
また、ロールを動かしている燃料があり、底を尽きると止まってしまいます。収益で燃料が買えるので、確認は怠らないように。しかも、燃料もロールで運ぶので、荷物と間違えて運び込まないように。色々と考えることが、山積みです(笑)
プレイを重ねていくと、空港のランクが上がっていき、ロールがどんどん増えていくほか、新たな機能やモードも利用できるようになるそうです。
すれちがい通信も利用できるらしいのですが、まだ利用できていません。ふがいなくてすいません(笑)

◆== クリムゾンシュラウド ==◆
テーブルトークRPG風に楽しむ、アドベンチャー形式のRPGです。
メイン担当は、『ファイナルファンタジー タクティクス』の松野 泰己氏。
基本は、サウンドノベルのように話を読み進めていきます。
選択肢が出た時は、選択を。下画面にダイス(サイコロ)が出てきたら、振りましょう。
選択肢やダイスの目によって、起こることが変わってきます。
下画面のフィールドを選択できるようになった場面では、行きたいエリアを選択して移動します。
移動するとMP(魔力)が減っていきます。
進んでいるうちに、戦闘が発生することがあります。順番に行動していく、コマンド式の戦闘システムです。
プレイヤーは1回の行動で、「スキル」の使用と「攻撃」「魔法」「アイテム」のいずれかの行動の、2つが行えます。もちろん、行わなくても良いです。そのぶん、次の出番が来るのが早くなります。
スキルや魔法に使用するMPは、戦闘中は行動したりダメージを受けることで増えていき、戦闘終了後もそのまま。HP(体力)は、戦闘終了後に全回復します。
特定のスキルでは、ダイスを振ることになります。
また、魔法やスキルには”属性”が付いています。相手の苦手な属性で攻めることも大切ですが、もう1つ、コンボで「追加ダイス」というものを獲得するのも大切になってきます。
魔法やスキルを使用すると、使用したものの属性がコンボゲージに表示されます。これ以降”属性が全く被らないように”魔法やスキルを使用し続けるとコンボが繋がっていき、一定までコンボが繋がると追加ダイスがもらえます。ちなみに、敵の行動も含まれるので要注意。
追加ダイスは、何らかの行動する際に使用することで、ダメージを増やしたり命中率を上げたりすることができます。どれくらい上がるかは、もちろんダイスを振って決めます。
戦闘に勝利すれば、戦利品と新しいスキルがもらえます。
この作品にはレベルやお金の概念がありませんので、装備品やアイテムの使いどころ、戦闘での戦略が重要になります。
また、魔法は装備品に依存しているので、装備品を変えると使える魔法も変わってきます。色々試してみましょう。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
価格 ―→ 3,254円(新品)
プレイ時間 ―→ 約6時間半
プレイ内容 ―→ 全ての作品を一通りプレイ(『解放少女』はすでにシナリオクリア)
◆=== 『解放少女』について ===◆
○ ―→ 気持ちの良いプレイ感覚です。
連続で撃破していったり、巨大な敵を撃退したり。爽快感や達成感は、なかなかのものです。
立体視は程よい感じで、誰でも自然に見ていただける感じです。私は少々物足りませんでしたが、気にしないで(笑)
○ ―→ 操作がシンプルにまとまっています。
いわゆる『新・光神話 パルテナの鏡』に似た感じですが、こちらのほうがとっつきやすいでしょう。
タッチだけでロックオンと発射ができたりするので、いい感じにまとめたな~と思います。
難易度も3段階用意されているので、シューティングが苦手な人も楽しめます。
△ ―→ ソードの使用アイコンが、ちょっとタッチしづらいです。
下画面の左上に、ソードの柄の部分が表示されているわけですが、思いのほか小さくて…タッチするためには一度、そちらに目を向けないといけません。激戦中とかはちょっと困りますね。
◆=== 『レンタル武器屋 de オマッセ』について ===◆
○ ―→ ユニークな作風です。
冒険者は、まともな人もいますが、ちょっと…というかだいぶ変わった人もいたり。
会話イベントでは、いわゆる漫才のごとく笑いや歓声が起きます。さすがお笑い芸人。ただ、歓声についてはジャマに感じる人もいるかもしれませんね。
△ ―→ ”ドナイッター”は面白いですが、ちょっと慌しくもあります。
冒険者の様子が次から次へと出てきます。いわば、各冒険者のストーリーをまとめて読み進めていくような感じです。
武器の作成や磨いている時とかも流れているので、飽きることがありません。ただし、見るところが多くなるという意味では慌しくもあるということです。
ちなみに、ドナイッターのページを開けば、特定の冒険者だけに絞ってログ(履歴)を見ることもできますよ。
あと、汎用クエストの冒険者のセリフが、ちょっとクサめ。「乙」とか「俺の嫁」とか普通に使うな、と(笑)
△ ―→ 武器の作成や磨きとかは、現状、無難な形といった印象です。
面白いは面白いですが、現状ではちょっと簡単すぎて、淡々と繰り返しているという感じです。これがちょっと難しくなってくると、面白くなってくるのかな?
◆=== 『エアロポーター』について ===◆
○ ―→ シンプルだけど、中毒性あり。
わずか0.1秒のタイミングが大事になってきます。荷物の位置関係の把握と、タイミング合わせ。この2つをひたすら頭の中で考えていく思考型パズルですね。
最初はけっこうクセを感じますし、コツもピンと来なかったですが、それとなく流れが分かってくると面白くなってきます。できれば右側(降ろすほう)の昇降ポイントだけで荷物を上から順に上手く降ろしていくのが、基本的なコツですかね。
△ ―→ 演出は良いのですが、だいぶ地味ですね。
プレイ中は、空港内のアナウンスが流れており、いい雰囲気作りとなっています。ただ、眠たくもなってきます(笑)
△ ―→ ロールの境目での、荷物の移り変わりかたがちょっと判断しづらいです。
右側(降ろすほう)はそうでもないですが、左側(昇るほう)はけっこう気になります。
境目はあるんですが、荷物がびっしりと並んでいて、間の荷物だけ移動させたい!という時に、タイミングが掴みづらいのですよ。
ま、これも含めてこの作品の楽しみだと思うんですが、個人的にはちょっとイライラしちゃいました。
◆=== 『クリムゾンシュラウド』について ===◆
○ ―→ シンプルなRPGに、ダイスロールが良いアクセント。
私もテーブルトークRPGは遊んだことがあるのですが、ダイスのアナログ感がいいんですよ。ま、これはデジタルですが(笑)
追加ダイスのシステムはちょっと面白いと思いました。レベルの概念がないだけに、追加ダイスの入手と使いどころがわりと大事になってきたりします。しっかりとダイスをためて、ここぞ!という時に使いまくるのです。
△ ―→ 難易度がかなり高いです。
レベルの概念もないですし、戦闘も限られた回数しか発生しないようです。普通のRPGのように「レベル上げすれば誰でも」なんて甘っちょろい仕様はないため、属性の相性とかアイテムの使いどころを誤ると、速攻で詰みそうです。
私は、序盤のとあるボス級の敵で、いきなり詰み。相性の良くない装備品を装備していたのが致命傷だったようですが…どんな敵が出るかも分からないのに、そこが致命傷ってどうなんですか?運が悪いとやり直し前提、みたいな。ちょっと縛りすぎな気がします。
せめて、戦闘中も装備が変えられるようにして欲しかったです。
△ ―→ ファンタジーらしく、専門用語が多いですね。
いきなり、よく分からない場所から物語が始まり、数分読み進めたと思ったら回想シーンになり、そしてなんとか族だとかどうとか、専門用度がズラリ。
ま、話の大筋はある程度理解できているので、それでいいです。
■====== 得点とまとめ ======■ … 70点(100点満点)
各作品については上記を見ていただいての通り、それぞれの個性が際だっており、思いのほか良く出来ていました。
評価がちょっと低めなのは、単純な話。やっぱりもうちょっと、売り方はどうにか出来なかったのか?ということを、改めて感じたからです。
『マリオパーティ』のように短時間で終わるミニゲームならまだしも、今作はそれなりのボリュームで、個性もとりどりな作品達が並んでいるわけです。全部の作品が好み!という人は、まずいないわけです。
だから、普通ならこれを「ギルドシリーズ」みたいな名目で各個ダウンロード販売したほうが良いと思うわけですよ。
…なぜそうしなかったんでしょうかね?パッケージデザインのクセも目に余りますし。これまで広告が上手いと思っていたレベルファイブだけに、余計酷く感じるのです。
今後もこのシリーズ作品は続きますし、色々な人の作品が触れるということで私はおそらく購入し続けるとは思いますが、やっぱりバラ売りもして欲しいな~…。
購入を検討している人は、4つのうちの1つか2つ自分に合うものがあればいいや~、という気構えで購入することをオススメします。
ちなみに、私の場合は今のところ『レンタル武器屋』『解放少女』『エアロポーター』『クリムゾンシュラウド』の順に、好きです。これは、開口が広い順でもあります。
前3つはとりあえずシナリオクリアまで進められそうですが、『クリムゾンシュラウド』だけはクリアできる気がしません(笑)
プレイし続けて、何か新たに気になったことがあれば、セカンドインプレッションを書きます。
『解放少女』
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『レンタル武器屋 de オマッセ』
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『エアロポーター』
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