セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS3『チャイルド オブ エデン』 インプレッション

2012年02月07日 08時01分58秒 | 【旧】購入・レビュー話


Child Of Eden(チャイルド オブ エデン)
対応ゲーム機 ―→ プレイステーション3・Xbox360
発売日 ―→ 2010/10/06
希望小売価格 ―→ 6,279円(税込)
ジャンル ―→ シナスタジアシューター
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考1 ―→ PS3版は「PlayStation Move」対応・Xbox360版は「kinect(キネクト)」対応
 └→ 普通のコントローラでも遊べます
備考2 ―→ 3D立体視対応


■====== 簡単なご紹介 ======■

独創的なサウンド&ビジュアルの魅力を生み出し続けるキューエンタテインメントが、新たに発売したアクションシューティングゲームです。
PS3版は「PlayStation Move」、Xbox360版は「kinect(キネクト)」に対応し、感覚的に楽しむものになっています。普通のコントローラでも楽しめます。


以下、PS3版および「PlayStation Move」を基準にして簡単に説明します。

操作方法について。
Moveを動かすと、照準を動かします。敵に合わせると自動でロックオン。そこでMoveを前方に向かって振ると、レーザーを発射します。最大で8体までロックオンできます。
Tボタン(背面のボタン)でマシンガンのような攻撃を。Moveボタン(中央のボタン)で、回数制限のある全体攻撃をおこないます。
レーザーは、音楽やMoveの振動のリズムに合わせて発射することで「GOOD」や「PERFECT」などの評価が貰えてコンボが発生。良い評価を出し続けることで、より多くの得点が入ります。

なお、普通のコントローラでは、左スティックで照準を移動。×ボタンで発射。
□ボタンまたはR2ボタンでマシンガン。○ボタンで全体攻撃となります。

敵の放つ紫色の弾がこちらに飛んで当たると、ダメージを受けます。ロックオン不可なので、マシンガンで撃ち落としましょう。
また、体力が回復するアイテムや、全体攻撃の回数が増えるアイテムが出現することもあります。攻撃することで獲得できます。


ステージ構成について。
体力がなくなる前にステージの一番奥のボスを倒せればクリア。体力がなくなると、最初からやり直しです。
全5ステージ。新しいステージは、クリアすると解禁ではなく、クリア時の成績によってもらえる星が一定数以上になると解禁となります。


◆=== 参考データ ===◆
 プレイした対応ゲーム機 ―→ PS3版
 購入価格 ―→ 0円(借り物)
 プレイ時間 ―→ 約5時間
 プレイ内容 ―→ 全5ステージクリア(ただし最後は体力なしバージョンで)
 備考 ―→ 「PlayStation Move」を使用してプレイ&普通のコントローラでも少しだけプレイ



■====== partygameの評価 ======■
=良い  =まあまあ  ×=悪い

◆=== グラフィック・サウンドについて ===◆

○ ―→ 抜群に独創性あふれるグラフィックです。
発売前、ムービーを見てもよく分からない…と思うくらいに、なんともデジタルなビジュアルにあふれています。一種のプロモーション映像にも見えますね。そこから得られる刺激というのは非常に大きく、プレイ意欲を大いに高めてくれました。
もちろん、合う合わないはあるかと思いますが、そこらへんはまずムービーを見て確認してください。ゴチャゴチャした感じがイヤな人は、合わないかもしれません。

○ ―→ ノリとリズムの良いサウンドもまた、大きな魅力です。
攻撃が当たった時の音とかも、基本的にはリズムに沿ってテンポよく鳴ってくれます。
キューエンターテイメントらしく、ゲームとサウンドが見事に融合していますね。

△ ―→ 煌(きら)びやかゆえに、色々と見えにくいこともあります。
特に気になったのは、敵の攻撃が近づいてきた時の警告アイコン。
敵が撃つ紫色の弾(ロックオン不可)は、どこから飛んできているか?が矢印で示されるんですが、その表示される線の細いこと細いこと。グラフィックがガンガン動いていると、ほとんど見えません。

ただ、3Dグラフィックによる酔いは感じませんでした。
基本的に酔わない私では意味がないので、数人の友人にお試しプレイをしてもらったところ、酔わなかったようです。


◆=== ゲームの根本的なスタイルについて ===◆

○ ―→ ルールは意外とシンプルです。
基本は、ロックオンしてレーザー発射と、マシンガンを使い分けて、敵を倒していく。それだけです。
ムービーではイマイチピンと来ませんでしたが、プレイしてみれば誰でも理解できます。

△ ―→ 難易度は高めで、1ステージもちょっと長いですね。
だいたい1ステージ15分。長いところだと30分近くかかりました。

体力は、上限が5つ(初期では3つ)。1回のダメージで1つ分減るので、油断しているとわりとコロリとゲームオーバーになります。途中から再開できる仕組みは、ありません。
加えて、先ほども評価した”敵の弾を示す警告アイコンが見えにくい”というのもあり、常に周りを見渡し続けながら、敵の弾が飛んできたら最優先で壊す…というプレイが必要になります。

ただし、今作には”体力なしバージョン”という難易度も用意されています。
オプションで設定することで、体力という概念がなくなり、必ずステージの最後までプレイできます。
スコアもないので、新しいステージを解禁するための星も獲得はできませんが…まずはこちらで下見をして、体力ありで本番!みたいな楽しみ方が、良いのではないかと思いました。

△ ―→ ボリュームは…まあ、少ないほうでしょうね。
全5ステージなので。1ステージが長く、そこから得られる充実感は高いですが、フルプライスであることを考えると少々物足りない気持ちでした。
だからこそ1ステージを長くして、トライ&エラーによって長く楽しんでいただこうということだと思うんですが、基本的に私はそのやり方が好きではないので。普通は、もっと1ステージを短くして、ステージ数を増やして欲しいと思うでしょう。


◆=== 操作について ===◆

△ ―→ 操作は、kinect(キネクト)に準拠しているせいか、多少クセを感じます。
例えば、項目の選択でボタンを使用しません。kinectの”一定時間ポインタを項目に重ねると選択”というスタイルを、PS3版にそのまま持って来ています。
正直、そこくらいは作り変えてよ…と思いました。私はkinectを知っているので分かりましたが、普通のユーザーからしたら率直に「何で?」ってなります。

あと、Moveを前方に振ってレーザー発射も、少々やりづらい印象でした。
私はそれなりにプレイすれば慣れたものでしたが、試してもらった友人のなかには、最後までまともにレーザーが発射できなかった人もいました。説明はするのですが、言葉だけでは理解しづらい感覚というか。そもそもちょっと、判定がシビアすぎるような気もします。
kinectでは、どうなんでしょうね?気になりますが、試しようがないので…。

△ ―→ 普通のコントローラでも遊べますが、私はあまり推奨しません。
普通のコントローラでのメリットは、敵が少ない時に素早く対処できることですかね。
逆に、敵がわんさか出てきたり、大量に飛んでくる敵の弾には対応しきれないです。スティック操作によるカーソルの動きが思ったより機敏ではないので、余計にMoveとの差を感じました。



■====== 得点とまとめ ======■ … 79点(100点満点)
独創性はピカイチで、グラフィックやサウンドから多くの刺激を味わえました。
ゲーム性もシンプルにまとまっていますが、1ステージが長かったり難易度が高めだったりと、敷居はけっこう高い印象でした。

もうちょっとこう、気持ちよさ重視で難易度を抑えられなかったのかな~、と。正直、もったいない気がしました。

これまで色々な作品を遊んでいて、色々な難易度の作品と出会ってきましたが、どうも最近は歯ごたえのある作品に意欲的でないというか。クリアできないほど高い難易度になるくらいなら、多少易しくてもいいので最後まで遊ばせて…と思うことが多くなってきました。年なんでしょうね、きっと(笑)
そこはまあ各自の考え方や感覚次第であって、難易度が高いゲームも低いゲームも、価値あるものだと思っています。ただし、私がこういうタイプになってきているので、難易度が高い傾向のある作品は最後までプレイできず、結果的に充分な評価ができなかったり、ちょっと偏った評価になるかもしれません。まあ…その時はご勘弁くださいね(苦笑)


ま、ともかく、キューエンタテインメントらしいサウンドとゲームの融合は、今回も楽しめました。
今度は、どういった舞台でサウンドとゲームの融合を楽しませてくれるでしょうか?

万人向け ← ○○○○○○●○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○○●○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○●○○○○○ → 達成感重視 


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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2 コメント

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Unknown (partygame(管理人))
2012-02-08 14:31:08
>maneさん
あ、なるほど。”弾くような感覚”と言えば良かったんですね。
”前方に振る”だけでは、どうも友人にうまく伝わりにくかったので…。

あと、kinectは両手を動かすので「体を動かしている」という感じになりますが、Moveの場合は片手しか動かさないので。
リズムに乗って楽しむのであれば、縮こまった動きより、大きく動いたほうが楽しいとは思いました。そういう意味でも、やはりkinectのほうが適しているのでしょうね。
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Kinectcでプレイしました (mane)
2012-02-08 00:47:07
こんにちは。
「Child of Eden」をKinectで操作した感想としてはレーザーの反応は割と良好だったと思います。
少し慣れは必要ですが、大きく動かさず手を軽く弾くようにすると反応がいいですね。
説明を見る限りMoveでも同じような操作が取り入れられているようですが、棒を持っていると少し感覚が変わってきて難しそうです。

右手でレーザー、左手でトレーサーなので切り替えが直感的に出来ます。
また、ユーフォリアを使用する際は両手を上に上げるので、その爽快な操作とユーフォリアの効果が絶妙にシンクロして気持ちよさ倍増でした。

感覚的な部分に訴えかけてくるゲームなので、私もコントローラーよりはモーションコントロールができる何かでプレイしたほうが断然気持ちいいと思います。
Moveは遊んだことがないのでKinectがおすすめですけどね(笑)
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