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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト』 インプレッション

2014年08月22日 07時31分05秒 | 【旧】購入・レビュー話
ガンヴォルトって、意外と”ツッコミ”が出来る子なんですね。え?どうでもいいって?(笑)




蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2014/08/20
配信価格 ―→ 1,815円(税別)
ジャンル ―→ ライトノベル2Dアクション
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ B(12才以上対象)
 └→ CEROに影響した内容 ―→ 犯罪





■====== 簡単なご紹介 ======■

『ロックマン』シリーズなど数々のアクションゲームを手掛けてきたインティ・クリエイツが、初めて自社販売でお送りする新作2Dアクションです。
『ロックマン』生みの親である稲船氏がアクション面を監修。世界を裏で操る「スメラギグループ」に対抗する組織「フェザー」の一員である少年・ガンヴォルトとなって、様々な敵と戦っていきます。雷を操った攻撃が特徴のほか、様々な成長要素があります。


ひとまず、全ステージクリアしました。私が体験した範囲で、主だった内容をざっくり解説します。

|== 進行方法 ==|
まあ、『ロックマン』みたいな感じだと言ったらそれまでですが(笑)
ステージ選択画面で準備をして、挑戦したいボスを選択します。
いくつかのステージを攻略していくことで、物語の流れで新たなステージが登場したりするかもしれません。


|== ダートと雷撃鱗(らいげきりん) ==|
ガンヴォルトの基本的な攻撃アクションは、ダート(避雷針)の発射と、雷撃鱗の展開です。

銃を使って、ダートを発射します。ダート自体を当てて与えるダメージはたいしたことありませんが、当てた相手を”ロックオン”します。
その状態で雷撃鱗を展開すると、ロックオンした相手を自動で攻撃してくれます。
ロックオンは1体につき最大3つまで同時に可能。重ねてロックオンすれば、雷撃鱗によるダメージも大きくなります。
ダートを当ててロックオンして、雷撃鱗で倒す。基本的な倒し方は、こんな感じです。

その他、雷撃鱗を展開している間は、雷撃鱗そのものに触れている敵にも少しずつダメージを与えますし、ジャンプ中に展開するとゆっくり落下します。ダッシュジャンプして雷撃鱗を使えば、かなり遠くの足場にも届くでしょう。
ただし、使用中は「EPエネルギー」というのを消耗します。何もしていない間は少しずつ回復し、十字ボタン下2回押しで瞬間的に回復。使い切ってしまうと”オーバーヒート”となり、少しの間雷撃鱗が使えなくなります。


|== スキル ==|
最大4つまで装備できます。画面下に表示され、タッチすることでスキルポイントを消費してスキルを発動します。スキルポイントは、時間とともに回復します。
広範囲を攻撃するものから、回復スキル、EPエネルギーの消費を抑えるスキルなど、その種類は様々です。
敵を倒していくことでガンヴォルトの「レベル」が上がり、その過程で、新しいスキルが手に入ることがあります。

|== クードス ==|
敵からダメージを受けることなく敵を倒し続けることで、「クードス」と呼ばれるポイントが貯まっていきます。
多く貯めていくほど、スコアも大きくなります。ぜひ、途切れないよう頑張ってみましょう。

|== リトライマーカー ==|
道中にある羽マークのマーカーで、触れるとそこがチェックポイントに。体力が無くなっても、リトライマーカーから再開することができます。
一方で、リトライマーカーに触れると、クードスがスコアに換算され、ゼロになります。さらなるハイスコアを目指すのなら、リトライマーカーに触れずに挑戦するのも、1つの手段ですと。

ちなみに。今作は、残機という概念がありません。何度でもリトライできます。


|== ショップ ==|
ステージ選択画面で行える行動の1つです。

ステージクリアをした後に、成績などに応じていくつかの素材アイテムを入手します。
ショップでは、その素材アイテムを消費して、新しい装備アイテムを開発することができます。いらない素材を売ることもできます。
開発には、素材のほかにクレジット(お金)も必要で、クレジットはステージの至るところで手に入ります。

|== クエスト ==|
ステージ選択画面で行える行動の1つです。
様々な条件と報酬のあるクエストがあり、最大3つまで自由に受注が可能です。
素材アイテムを効率よく入手できる手段の1つとして、ぜひ活用してみましょう。

なお、ステージクリア後は、クエストの成功失敗に関わらず、受注が一旦リセットされます。


|== トークルーム ==|
ステージ選択画面で行える行動の1つです。
今作のヒロインである「シアン」とのちょっとした会話を楽しめます。
会話をすることで親密度が高まり、これが、1つ下で紹介するシステムに影響します。


|== ソング オブ ディーバ ==|
ステージ攻略中に体力がなくなってしまった時、シアンの超能力から生まれている少女「モルファ」の能力で復活することがあります。
トークルームで親密度を高めているほど、発動率が高いとかどうとか。
復活後は雷撃鱗が使い放題になるほか、ステージの曲が「モルファの歌」になります。

また、クードスが1000以上になっても「モルファの歌」が流れますよ。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 プレイ内容 ―→ とりあえず1周クリア(ただしエンディングは…)
 1周クリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上



○ ―→ 世界観や物語の演出に、強いこだわりを感じます。
ステージを進めながら仲間との会話。しかもボイス付き。臨場感ありますね。
あえて、メッセージウインドウやメッセージが少し斜めになっているあたりなんかが、スタイリッシュな世界観を引き立てていると思うんです。こういう見せ方、なかなか無いですからね。

一方で、そういった攻略中の会話やボイスがジャマ!って人は、XボタンでいつでもOFFにできるので、問題ありません。
ただし、Xボタンで会話をOFFにした後、もう一度押してONにしても、ボイスはOFFになったままになります。ボイスをONにするには、STARTボタンのメニュー画面からどうぞ。
少しもどかしいかもしれませんが、いきなり途中からボイスを流すのは難しいので、ま、仕方ないですかね。

それと、「モルファの歌」による盛り上げ方もいいですね。
あ~やられちゃった、と思ったら復活してこの曲が流れ始める。なんか、イヤがうえでも負けたくなくなります。まあ、それでも負ける時は負けちゃうんですけど(苦笑)
ちなみに、モルファの歌は全部で8種類も収録しているとのこと。すごいこだわりです。全部聴いてみたいですね。


○ ―→ 気持ちの良いアクションが楽しめます。
敵を何度も狙い撃って倒すという感じではなく、何度か狙い撃って、後は雷撃鱗で一掃するという感じ。気持ちいいです。
ありそうで無かった攻撃方法なので、少し慣れが必要になってくるかもしれませんが、慣れてくると楽しいですよ。


○ ―→ それなりに歯ごたえのある難易度ながら、救済処置も色々。バランスが取れています。
何だかんだで、けっこう難しいですよ。トゲは一撃死じゃないですけど、穴に落ちれば一撃死です。最終ステージは、10回くらいやり直したかな…。
でも、リトライマーカーがありますし、それこそ残機という概念がないので、気にすることなるトライ&エラーを繰り返せます。また、ステージから抜けて準備画面に戻ることもできるので、それはご心配なく。


△ ―→ 立体視は、無難に取り入れられている感じ。
立体視を活かしている!と感じる場面は少ないですし、ごくまれに、少し立体感が浮いている部分があったりしましたが、全体的には自然な立体視。
雰囲気づくりを”そこはかとなく”盛り立ててくれているように思います。


△ ―→ 少し、ゴチャゴチャしているように感じるかも。
しっかりと描かれた世界観のなかで、敵や敵の攻撃が入り乱れ、それに対してガンヴォルトの雷撃鱗。
カッコイイことはカッコイイんですが、少しゴチャゴチャしすぎていて、敵の攻撃や攻撃モーションを見逃してしまうことがあります。敵の玉は、色合い的には見えやすいのですけど、3DSの画面のなかで”ところせまし”と色々動いていますからね。賑やかしいといえば聞こえはいいですが、騒がしいとも感じるかもしれません。ここも、慣れの問題かな。


△ ―→ ボリュームは、まあこんなものかな。
ステージ数は、そこまで多くありません。それこそ、だいたい『ロックマン』シリーズくらいのステージ数だと思ってもらったらいいです。
あくまで繰り返し挑戦して楽しむタイプのゲームでしょうし、こだわりを感じる作り込みを考えると、これで十分だとは思います。とはいえ、2,000円近くするダウンロードタイトルなので、「価格のわりには…」と感じてしまう人もいるかもしれません。


△ ―→ エンディングについて。
1周クリアしたと言いましたが、実は、バッドエンディングでした。
バットエンディングというよりは、「続編を発売する気マンマン」的な終わり方をしたんですよね。で、最初は続編が出るのかな?って思っていたのですが、セーブしたクリアデータから再開してみたら、何やら、「真のエンディングを見るための条件」があるようなのです。
条件となるものがクリアした後に出現している可能性もあるので、もしかしたら、誰しもが一度はこのエンディングを見るハメになるのかもしれませんし。詳しいことは分かっていませんが、要するに1周クリアするだけでは終わらせてくれないみたいです。

元来、私はあまりこういうやり方が好きじゃないんですが…ま、ゲーム自体は面白かったので。違うエンディングが見れるよう、頑張ってみますかね。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)


「2Dアクション」としての気持ちよいプレイスタイルと、「ライトノベル」としての演出のこだわり。これらをバランス良く融合できた作品だと思います。
会話シーンはけっこう色々あるんですけど、会話を聞きながら攻略するので、テンポが悪いとは感じませんでした。演出過多に感じる人は、メッセージやボイスをOFFにすればいいですし。バランスは取れていると思いますし、かゆいところにも手が届いています。とはいえ、ある程度のアクションの腕前は必要ですけどね。
個人的には、最初の1周は物語を楽しみながら下見をする感覚でステージを攻略していき、2周目以降はメッセージOFFで攻略に集中するというのが、オススメのプレイスタイルかな。

ステージ数は多くないので、単純に1周クリアしただけでは、ボリューム的にも物足りないと思います。そういう意味ではどちらかというと、何度も何度もプレイして好成績を目指したい!って人向けかな~とは思います。
ようするに、クリアを目指すだけなら何とかなるかもしれない。でも、そこから成績を伸ばしていこうと思うと、さらに何回もプレイして色々と覚えていく。そんな、昔のゲームのような楽しみ方ですね。
それこそ、ステージクリアのたびに素材アイテムが手に入りますし、プレイスタイルが好感触ということで、私もこれなら周回プレイに挑戦してみようかな~って思えました。たいしてやりこまない、この私が!です(笑)

ま、ともあれ、プレイスタイルにも演出にもこだわりを感じる作品。
このレベルの作品が、携帯機のダウンロードタイトルとして遊べるようになったんだな~と思うと、なんかしみじみします。
アクションがお好きなら、外さないと思います。是非、挑戦してみてください!


”真のエンディング”までプレイしてみて、もし何か他に気付いたことがあれば、セカンドインプレッションを書くかもしれません。



あ。それと、もう1つ。
11月19日までに今作を購入すると、今年の冬に配信予定のダウンロードタイトル『マイティガンヴォルト』が付いてきます。

もちろん、配信日を待たずして、すぐにダウンロードして遊べます。ファミコンテイストにアレンジされたガンヴォルトの世界観を、どうぞお楽しみください。

今作の感想については、正式配信が近づいてきてから書こうかな~って思っています。
覚えていれば(苦笑)

万人向け ← ○○○○●○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○●○○○ → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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